お も か げ

あの夜、あの陰気な穴ぐらのようなバーのなかの光のすべてを、自分の周囲に光輪のように集中させて、鮮烈な魅力を放散させていた男ジョヴァンニの

2/3-4

2/3金
節分龜樂奉納寄席@空色曲玉

龜樂四代目 西尾賢、Ett(渓、西本さゆり)、KOI、豆奴、他
全員で出たり、誰かがいなかったりと色々な編成。Ettの曲は「F.E.V.」(CASIOのエレキギター使っての演奏で変な感じになる)、「ひふみのうた」「愛の古戦場」と新しい長久手ソング「新長久手音頭」のみで、他はソボブキの曲で「ドウガネブイブイ」「ぬか床」「バリゴ節」「こじゃもじ音頭」など。西尾さんがピアノで伴奏した「ひふみのうた」はものすごく贅沢でした。「こじゃもじ音頭」やかっぽれの曲では、さゆりさん、豆奴さんが踊る。さゆりさんのイラストで片足上げたポーズの絵を見たことあるけど、今回の踊りでそのポーズのまま回転したりもする。さゆりさんとKOIちゃんは金のしゃちほこも披露。すごくキレイに静止してました。前半最後は今日は節分なので豆まき。龜樂の捏造伝統では、昔の城主がニワさんだったそうで、「鬼は外(おにはそと)」と言わずに「鬼外(おにそと)」と言うそう。会場の床は豆だらけになる。後半始めは、西尾さん、渓さん、GUIRO高倉さん三人による古いムード歌謡を何曲か。高倉さんが床に置いてる歌詞を何回も覗いてたんで多分カバーな筈。聞いた感じだと西尾さんが男性パート、高倉さんが女性パートみたいな曲もあり。その後、西尾さん、高倉さんは口の下に線2本入れて人形に、渓さんは腹話術師になる。ちゃんと声色を3種類使った腹話術だったけど、混ざったりもする場面も。すごい人形顔な二人でした。次は西尾さんのピアノ伴奏付で、KOIちゃんのマジック。開く度にページが白紙→白黒の絵→色付きの絵になるノートや色んな物が出てくる袋とかの、本当にマジックらしいマジック。結構楽しかったです。その後の「愛の古戦場」ではエレキギターを携え、2階から登場する渓さん。テープも再生できるんで、カラオケはそこから流す。チープな音だけど、ライトハンドや速弾きなどめっちゃメタルな演奏。ギターに付いてるボタンの文字が見えないそうで、お客さんに何て書いてあるか聞いたりしながらステージに向かう。「ロックンロール!」の言い方で「老眼ロール!」って言ってたのも面白かったです。豆奴さんがトロンボーンを火縄銃に見立てて、引き金を引くと、鳥・うさぎのぬいぐるみが2階から落ちてくる演出もあり。最後の方の「にごうりの花咲く浅草で」では、KOIちゃんのブルースハープが良い味を出していて、「カントリーロード」みたいな大団円な感じがすごく良かったです。
__________

2/4土
luke water@KDハポン

数秒にも満たない
鍵盤の女性の方がいなかったけど、シューゲイズなゆるふわインスト(ボーカルもあり)からの印象は変わらず。最初の方でベースの人が演奏中にちょっとビールを飲む時があったけど、音のコントロール重視(もしくは逆にしない)なバンドがそういうことすると、めっちゃ弾き倒す場面があっても、別にビール飲んでても良いんじゃないかな~、弾く必要性ないんじゃないかな~とか思ってしまって、最後までその感想を引きずる。

NARCO
ヒロアキさんがモジュラーシンセを導入してからは見るのは初めて。加工されたパルス波みたいな音が鳴っていて、それはリズムにもなる。響子さんのボーカルにもエフェクトが掛かっていたのも、未来志向な音のイメージを助長させて、色んな電波を同時に受信して鳴らし続けているラジオみたい。自分の位置からは響子さんの手元が見えなかったけど、機材も少なくなっていて、おもちゃの小物楽器類は使わず。前にダクソフォンが演奏できれば、そういう小物楽器は使わなくて済むって話を聞いたことがあるので、モジュラーシンセも同じような役割で代替できるのかな~と考えたりする。モジュラーシンセのリズムが鳴っている間は、二人の演奏に自由なやりやすさが見えた気がしました。モジュラーシンセ使わずの最後の曲は、いつもなイメージのNARCOな曲。

a lull in suffering
アコギ+ボーカル、ベース、ドラムのスリーピース。ギターが性急だったけど、ドラムは更にそれを上回る性急さ。それ以外あんまり印象に残らず。まだ結成4ヵ月だそうで、4曲のみ。今日のイベントの主催バンドです。

1/27-30

1/27金
Laura Gibson Japan Tour@KDハポン

レイチェル・ダッド
レイチェルさん音楽×田辺舞さんダンス×ベッツィ・ダッドさん(レイチェルさん妹)映像のコラボ。レイチェルさんはピアノで隙間なく音を埋めていて、ボーカルありの曲を演奏。あんまり即興的な部分はなかった気がするけど、途中舞さんが踊れるようになのか、ダンス寄りな演奏をする時もあり。舞さんはダンスだけでなく、その場を動き回ったり、いすに登ったりとパフォーマンス的。髪をいじりながら、壁に映る自分の影を見てる時があったけど、本人と壁との距離が近すぎて、その影は自分からしか見えてないだろうとか思った。映像はその場で再生ボタンを押しての流しっぱなし。草むらや道路に三角形があって、周りの景色は動かないけど、その三角形の中でだけ違う景色が色々動く。映像の中の動きはピアノの音と相乗効果のせいか、せわしない速度にも思えた。コラボの後は、レイチェルさんソロでギターの曲とウクレレの曲をそれぞれ1曲ずつ。ウクレレの曲で少しジャンプするような体全体の動きで、勢いよく弾いていたのが良かったです。

ローラ・ギブソン
1曲目は「DAMN SURE」。パ行を多く使ってそうな柔らかい言葉。英語だけど、スペイン語で歌ってたMARINA FAGESさんの時に感じたような異言語感が良くて、言語感覚で持ってかれた感じ。直前に見たレイチェルさんも英語の曲だったけど、その感覚はなかった。外国の人の音楽も面白くて、もっと他の曲も色々聞いてみたい。近い雰囲気だとCAT POWERな女性SSWなんだけど、そういうUSインディーな音楽が自分の好きなルーツなんで、やっぱり逆らえない魅力があるな~と思いました。
__________

1/30月
@得三

猫町
控えめなビートがあるアンビエント・セット。お客さんが多くて、演奏しているところは見えなかったけど、多分エレクトロニクスな機材を使用。延々と続くドローンではなく、展開もあって4曲位の区切りが出来そう。お客さんが演奏中もしゃべっていたけど、不思議とその声はフィールドレコーディング的な音に聞こえたのが良かったです。アンビエント・セットの後に1曲だけやったボーカル曲になると、やっぱり邪魔だなと思ったけど。

NYANTORA
ナカコーさんソロ。DJ的なセットで、メロディーのあるボーカル曲もサンプリングで使用。ステージ上のスモークと紫のライトがクラブ音楽な印象を助長させる。猫町さんから転換なしに始まって、音の感触に違いはあったけど、最初の方まだ猫町さん続いていると思ってたんで、二人に大きな違いはないと感じてしまう。ロングセットで見れば、もっと違いが分かったりするのかな。猫町さんOA扱いだったけど30分位、NYANTORAも30分位。

MUGAMICHIRU[ナカコー(g.etc)中村達也(ds)ナスノミツル(b)]
最初はシューゲイズ・アンビエントな始まりで、途中から達也さんがビート叩き始めるけど、すぐにやめるのを繰り返すこと4,5回。これがコントみたいで面白かった。その後は本格的に叩き出すけど、ぎこちないビート。ドラムも音単体として鳴らしているようで、三人の目指す音がアンビエントなんで、そう叩いているように思えた。ナカコーさんのギターは反復するフレーズが多め。ライブのクレジット見ると、ギター以外のノイズ音はナカコーさんが出してたと思うけど、ナスノさんも出してたと思う。全体の印象としてはMANSUNの「SIX」(アルバム)をアンビエントに引き延ばしたような感じで、ダーティーなノイズも全体に散らばっていて、中盤と最後の盛り上がり時には踊れるようなビートも顔を出す。曲を作っているのも、演奏後のMCもナスノさんだったんで、ナスノさんがリーダーのバンドって印象。見に行ってはないけど、去年ハポンでナスノさんがアンビエントなイベントやってたんで、ライブは納得しつつ見てました。

1/23-25

1/23月
今池乙女カタログ@得三

モノポリー
「みづき」「三文芝居のお姫様」「あたらしい踊り」「ようこそ」と、があこさんソロアルバムからも含む選曲。他にも、まだアルバム未収録の「チクタク」、前のアルバムから「名づけのマンボ」「折も折、」。新曲も1曲あったはず。「ようこそ」「折も折、」を改めて聞くと、すごく良い歌詞だな~と思う。タイガーさんが風邪でコーラスが出来なかったのが残念だったり、音の面でも違和感があって、タイガーさんがアコーディオン弾いている時の、マイクで拾われたバスドラなど、得三とはいえライブハウスな音にいまいち慣れず。ギターの面でもそういう不慣れ感覚を持ってしまったけど、単にがあこさんが弾けてないと思う時もあり。でも、ライブハウスなギターの音で、パンクなスカバンドに思えたのが面白かったです。

野村麻紀
知っている印象からはあまり変わらなかったけど、モノポリーズの演奏し辛さを感じたライブの後だと、自然に演奏しているように見える野村さんは良かったです。電車で来る途中の滋賀の歌だったり、前から好きな「急行列車」も演奏。もうすぐ4枚目のアルバムが出るそう。

しょうにゅうどう
今日は二人だけの演奏。最初の「ずれる」での、さゆりさんがブラシでのドラムをうまく叩いていたのも良かったし、今回はすごく準備をしているように見えて(現に使用楽器の順番のリストを作ったりしていた)、曲に力強さを感じる。「ずれる」の他は、「男と女」「死ぬかと思った」「右左」「さどの娘」「ロドリゲス」など。夫婦の関係って説明をしていた新曲もあり。さゆりさんのシロフォンの音で、さんましめさばを少し思い出したりもする。1~2曲目を曲間なしに繋いでいた時に、さゆりさんが「こんなんやっちゃってるわ~」的に少し笑っているように見えて、更に河合さんも3,4曲続けて演奏した後に、ムズムズしてくるみたいなことを言っていたんで、同じような感覚を持っているのかな。アンコールは「歌でもうたえば」でした。タイプがやっぱり似ているのか、ノビさんと一緒に演奏したときよりも馴染んでいます。イベントタイトルが乙女なんで、内股を意識していた河合さん。
__________

1/25水
あいてる窓から失礼しますよ@ie gorico

平井正也(マーガレットズロース)×鈴村まどか(PLUTATA)
1部は平井さんソロ、2部はまどかさんとの二人での演奏。1部はマガズロ「べいびー」「斜陽」の他、去年出した「まったく最高の日だった」からの曲も多め。去年トヨロックで見た時に、ギターのフレーズが不思議だと思った曲も演奏してて、今回も同じような不思議な感覚になる。多分「魔法をかけてあげる」です。平井さんの曲は良い曲ばかりで、途中モンキーズがロックンロールしているみたいで、それってすごく格好良いことだと思った。1部最後はスタジアムロックな曲で、お客さんの手拍子の中、平井さんはギターソロ。上手く弾けず決まりきらないところが、逆に平井さんらしくて好感持てました。2部最初は、まどかさんソロでスタート。今日はハープじゃなくキーボードで、Jaaja「さなぎのスープ」をカバー。最初の方は上手くいってたけど、キーボードが物理的に安定していないのか、少し上下に揺れてたりで少し笑い出して、途中でやめる。元々この曲はやる予定じゃなかったそうで、次はソロでいつもやっている曲。その次に平井さんが参加しての、まどかさんの「お茶」って曲。この曲がすごく良くて、平井さんが全面に出るでもなく良いバランスで成り立っている。それ以降は平井さんの曲で、今後作るという平井正也バンド(ベースはふちふなの船戸さん、ドラムは僕のレテパシーズの人、まどかさんも参加)用の曲。「妻のおなら」みたいな曲があって、マガズロと違う世界観なのかと思ったけど、2,3曲目からはマガズロでも演奏してそうな曲もあり。まどかさんが土曜日のドラマの主題歌みたいって言ってた「コントローラ」って曲は、銀狼のマッチの曲みたいなのを想像していたけど、全然違ってた。最後はマガズロの「うその地球儀」。この曲もすごく良かったです。アンコールは「どどど」で、昨日平井さんは前乗りして、まどかさんと一緒に練習してたらしいけど、この曲を合わせるのは初めてっぽい。まどかさんが探り探りな演奏の中、「こっからずっとE!」みたいな感じで、平井さんは歌詞でキーを教える。ゲルさんのモンド映像ショーで、現地調達のミュージシャンにアドリブを振るチャック・ベリーみたいにも見えたけど、平井さんの方がずっと優しい。平井正也バンドのこれからが楽しみだし、今日のまどかさんの「お茶」みたいに他のメンバーの曲もやって欲しいです。あとイベントタイトルの「あいてるまどか ら~」はPLUTATAが今活動的じゃないので「(空いてるまどか)」って意味だそう。

1/21

1/21土
歌のオードブル@ブラジルコーヒー

出演者:IOUEEE/大場ともよ/kiiiu/加納ゴロー朋/河合愼五/かわにしようじ/鈴村まどか/タナ・カミオ/角田波健太/服部将典/ハヤカワトモミ/星裕久/マツバナオキ/竹内拓郎/みやたまりこ and more
(順番が違っていたり、抜けてる人がいるかもしれないけど)最初はマツバさんGt、ハヤカワさんDrに、and moreなメンバーの、かっつんさんVo、ながぁさんBa、Qu-ki等の紘子さんがフルートで、多分BOOWYのカバー。曲を始める前にBOOWYのシルエットのロゴマークみたいなのを体くっつけて頑張って作ってたし、メンバー紹介や格好もヒムロック調のかっつんさん。マツバさんのギターがスミスみたいな80年代の音を鳴らしていて、BOOWYが洋楽とタイムラグなく同時代的な音を鳴らしていたって話を思い出す。フルートの音がめっちゃコーラスっぽいメロディーを吹いていたのも印象的です。次は、万作さんGt+Vo、かわにしさんBa、ノビさんDrでのブルースなナンバー。あんまり万作さんっぽい曲の感じもしなくて、これもカバー曲なのかも。当日配布の小冊子のアンケートで、万作さんの「~の時に聴きたい」曲がザ・ピーズ推しだったので、ザ・ピーズなのかなと思ったりもしました。聞いたことないんですけど。かわにしさんのベースもブリブリ鳴っていて格好良かったです。かわにしさんが抜けて、次の曲は万作さん、ノビさん二人で「ハローハローハロー」。メンバー代わって、次は河合さんコントラバス、ノビさんギターの二人でお互いの曲をカバー。まずノビさんの「境界線」を歌う河合さん。何か違和感あり。ノビさんの声はやっぱり通るし、抜けも良い。更に歌い出しが「新幹線は速い~」なんで完璧だと思うけど、河合さんが歌うと止まりそうな気がした。次は河合さんの「歌でもうたえば」をノビさんが歌う。こっちも、声を伸ばす部分を短く切ってたりと、違和感あり。二人とも違うタイプで違ったまま終わった印象。次は服部さんのコントラバス弾き語り。コントラバスを抱えて弾きながら入口から登場し、そのままステージへ。高田渡さんのカバーだけど、インストで多分メロディーを弾いていたような感じ。外の車の中に楽器を置いていて、楽器が冷たくなっているそう。次に今度は会場を練り歩いて、和田アキ子あの鐘を鳴らすのはあなた」をカバー。この曲は歌いながらで、最後はそのまま退場。この辺から順番が間違ってるかもしれないけど、次は角田さんとゴローさんによるモノマネ。いつもの天皇陛下が振られたり、ゴローさんのちびまる子ちゃん奇面組のモノマネに、角田さんが本人のまま登場したりする。天皇陛下の腕の位置が面白かったです。その後、角田さんは上着を脱いで、口ひげをメイクで追加し、QUEEN「Somebody To Love」のエアカラオケ。当然のことながら、客席まで行って、店の中央の、上の方がガラス板になっている仕切りに登ったりと、角田さんらしい行動。ギターソロ時に、縛っていた髪を解いて、ブライアン・メイに似せるゴローさんも良い仕事してます。次はみやたさん一人でピアノの弾き語り。その後、みやたさんはギターに持ち替えて、ハヤカワさんがドラムに加わってのKIMONOS「Tokyo Lights」のカバー。突き抜けている感じが清々しくて、内田るんさんがカバーした笹口騒音ハーモニカ「2011 笹騒の旅」を思い出す。次にこの二人(みやたさんはピアノに戻る)に杉山さんがギターで加わる。杉山さんは1曲だけの予定だったけど、他の二人がもったいないとか言っていたら、「今日不参加の小池喬さんの分まで」ってことで、杉山さん一人で小池さんの「コンビニ」をカバー。弦のキュッ、キュッて音が目立つ。小池カラオケが出来る位多くの曲が弾けるそうです。その後は三人で杉山さんの曲。歯磨きがテーマみたいな曲だった気がする。その後、ハヤカワさん一人でピアノによる吉田美奈子さんのカバー。次にマツバさんがギターで加わっての、ハヤカワさん自身の曲。みやたさんソロ曲との違いもきちんとあって、今回みやたさんもハヤカワさんも二人とも良い感覚で見れたので、ミミコの印象はかなり良くなる。また見てみたいです。この後、ハヤカワさんマツバさん二人で、今度はマツバさんソロ曲。(マツバさんはBOOWYの時じゃないけど、もう少し出番が早かった記憶もあり。エレキギターを弾いたときに、ブラジルで見てるけどめっちゃハポン!みたいに思った時があった)次に、kiiiuさんと星さん。kiiiuさんはいつも使っているような機材で、星さんは前回のきてみてやの時と同じく、カランコロンって鳴るおもちゃを内蔵させたギターなど。面白くなりそうだったけど、演奏があんまり上手くいってなかった印象。次にkiiiuさん、まどかさんハープ、ともよさんピアノの三人での演奏。最初はまどかさんが歌う「階段のあがりはな」、次はkiiiuさんが歌う「デコピン」、その次がともよさんが歌う「ショッピングモール」と小池縛り。ともよさんの歌が一番自分の色を出していて強烈でした。最後は三人でピアノ前に集まって、主にkiiiuさんが歌う「Good Bye My Friend」。この日はブラジルの時計の中心に小池さんの顔写真が貼られていて、その時計を見上げて歌う三人。「どこへ行ってしまったの~」の歌詞が似合うシチュエーションでした。最初はともよさんだけがピアノ弾いてたけど、最後の方は三人の連弾みたいになってワチャワチャする。次にかわにしさんBa+Vo、万作さんGt、ノビさんGt、ハヤカワさんDr、まどかさんピアニカで、かわにしさんの「cloudy」って曲を演奏。良い曲です。最後の準備の間、ゴローさんがモノマネで繋ぐ。無茶振りでの、天皇陛下が歌う山崎まさよし「セロリ」。途中までは天皇陛下で歌えていたけど、サビ前に山崎まさよしに戻る。最後は出演者みんなで「We Are The World」。ここでも角田さんはフレディ・マーキュリーと化し、「We Are The Champions」を入れてきたりもしたけど、自己解決。またゴローさんは、自然な髪形且つ他の人が歌ってる時の動きも完璧なマイケル・ジャクソンと、素晴らしい仕事をしていました。

1/18

1/18水
「わたしこのごろ変なのよ」~これが元祖だ!エロ・グロ・ナンセンスとエロ歌謡の世界!~@得三

トーク:毛利眞人(音楽評論家)小川真一(音楽評論家)保利透(アーカイブ・プロデューサー)
時代背景の説明だったり、初めて「エロ」って言葉が使われた新聞記事を紹介したりする。毛利さん著「ニッポン・エロ・グロ・ナンセンス 昭和モダン歌謡の光と影」と多分被る内容。音源もいくつか流していて、歌手や作曲・編曲者には名古屋と関係ある人が多い、などの話も。映像は一つだけ流していて、この時代のエロに関する映像作品はそんなに多くは残っていないそう。流していた曲にも言えることだけど、そんなに直接的な表現でなく、軽快な感じ。音源では榎本健一さん、原初子さんの「電話」での、芝居の中で歌っているのか、セリフと電話口で歌うメロディーが混ざっている感じが格好良かったです。

ライブ:泊
泊は山田さん武村さんの二人編成。エロ歌謡のカバーばかりで、曲間でトークでの3人が紹介・解説をする。ほとんどはCD「ニッポン・エロ・グロ・ナンセンス モガ・モボ・ソングの世界」からで、「モガモボ・ソング」「ルンペン節」「レビューの踊子」「モダン五人娘」「色はにほへど」など。「モガモボ・ソング」での武村さんのコーラスの入れ方が、最近聞いている安藤明子さんのクリスマスアルバムでのwandaさんみたい。武村さんが譜面台に付けていた小さなシンバル?みたいなのを曲終わりに鳴らしていたのも、昔の曲みたいな雰囲気が出ていて良かったです。余韻を残さない感じ。分かりやすいストーリーの歌詞と、途中で声を変える山田さんの歌い方が面白かった「僕の失恋」が個人的なベスト。一応藤山一郎さんの原曲通りの歌い方ではあるそう。その後は泊のオリジナルを2曲をやって、最後はまたエロ歌謡のカバー「おや!!シックだね」。先週見た小林万里子さんもエロ・グロ・ナンセンスではあるけれど、今回のイベントとは全然タイプが違っていて、今回の方がもっと学術的な研究発表を見ているようでした。

1/13-15

1/13金
@得三

小林万里子(vo)[鷲尾悠持郎(g)]
徹底的に下ネタ、タブーだらけ。音楽的には小林さんはブルースハープも使ってて、鷲尾さんの鳴らすギターもブルージー。もろに大阪弁の歌詞は少しふちふなにも思えたりもする。自作のブルースだけでなく、有名曲のパロディも多く、山下達郎「クリスマス・イブ」、SMAP世界に一つだけの花」(一瞬だったけど)、「PPAP」も演奏。内容は時期的にジャニー喜多川成宮寛貴ザ・グレート・サスケの息子など。知らなかったけど、ヒラリー・クリントンの話題もあり。全部ひどい内容です。よく曲を掛けてくれたり、今日のイベントのことをラジオで紹介してくれたつボイノリオさんに捧げる歌も披露。珍曲好きって言ってるくせに無視し続けてる嘉門達夫は嫌いだ、みたいな内容でした。大阪の人なので、去年テントさんが亡くなったことにも触れていて、人間チンコパチンコを披露。これは演奏じゃなく、本当にテントさんのネタみたいに体使ってたけど、手をぐるぐる回すスピードの遅さが印象的。小林さんは60代で女性という違いもあるけど、テントさんの運動能力を考えさせられるパフォーマンスでした。最後の方は「のりピー音頭」の替え歌で、薬物に絡めて「サイケでトランスでバッキバキ」とか、旦那がまた捕まった時の囲み取材のことを歌う。めっちゃ調べてるんだろうなと思わせる程詳しい。で、続けざまに「次は、『きよピー音頭』!」って言ったから、てっきり矢野きよ実のことだと思ったら、清原の方でした。

浪花クレオール[カオリーニョ藤原(vo.g)山村誠一(スチールパン.per)井山あきのり(p.acc)]
山村さんと井山さんはお揃いの服で、カオリーニョさんもショートヘアのかつらにピンクのハットと出で立ちがすごくポップ。1曲目は「似非はええでっせ」みたいな曲で楽しく始まる。次は「愛のさざなみ」。カオリーニョさんが去年の年末に入院して、体重も見た目で分かる程落ちてるので、以前と同じように歌えるのか心配ではあったけど、全然遜色なく歌っていました。その次は無能薬の曲。この曲めっちゃ好きで、早く音源で聞きたいです。サビでの、ワーッ!って賑やかすコーラスも、今のポップな出で立ちにすごく合っている。で、井山さんによるゴキゲンな「Got My Mojo Workin'」。井山さんは元気に、お客さんを煽る煽る。「I'm Free」のサビでの、日本語による説明も良い感じ。ここで早くもピアノソロの音階を口で言う技を披露。馬鹿げてる技で、ピアノの音の邪魔もしてるけど、すごいです。その後は「Don't You Just Know It」が続く。ここからは順番忘れたけど、後追い参加型なんで楽でしょうと「サルカムエブリバディ」、自然と参加できる「伊勢佐木町ブルース」(確か山村さんはSAXも演奏)といったカオリーニョさんソロでも聞ける曲の他に、井山さんがアコーディオン持って客席を歩き回る曲もあり。山村さんはスティールパンよりパーカッションの演奏ばかりな印象だったけど、最後はスティールパン無しには出来なそうなパピプペポの曲、クレオールのテーマ曲を演奏して、アンコールは「マンボパラダイス」。ステージの前に4,5人が踊れるダンスフロアを店側に用意させたそうですが、単に一番前の真ん中のテーブルがなかっただけっぽいです。今まではカオリーニョさんのバンドって目で見てたけど、ちゃんとそれぞれのキャラクターも出ている良いバンドなんだな~と思いました。目に見えるポップさを身に付けていたのも、場所を問わず、色んな所で演奏しても良いライブが見れそうと思えるようになって、これからの活躍が楽しみです。アンコールの後は小林さん、鷲尾さんも加わっての小林さんの「すんまへんのブルース~への5番」「朝 起きたら」を演奏。ギターソロの時の、カオリーニョさんのナイロン弦の固いギターの音と鷲尾さんのエレキギターの柔らかい弦の音の対比も良く、井山さんはここでも音階を口で言う技を披露。
__________

1/14土
ESSENCE 1st ALBUM「SLUM MOMENTS」Release Gig in NAGOYA@HUCK FINN

Crows Caw Loudly
とにかくボーカル+ギターの人の叫び声が格好良い。良い声質のまま叫べる。音はカオスティックだけど、ギターをあんなに低い位置で弾いてるんで、演奏自体は簡単なのかなと思いました。振り回してるギターに体振り回されそうになる位で、最後のギター壊しそうな勢いにはDGTPに近いものを感じる。演奏とMCでのギャップも良かったです。

CHEAP SKATE
最初はボーカルの人がギター持って一人で演奏。少しのフレーズだけど何曲かやっていて、BOOWY「Marionette」だけは分かった。本編のMCでも「メンバーに伝えてないけど、バンドBOOWY化計画を進めていて…」って言ってたんで、他の曲もBOOWYだったかも。ライブ自体は知ってる感じのCHEAP SKATEと変わらず。意外とギターの音が大きいんだなって気付く。途中のジャムセッションの、普通に出来てる感じも面白かったです。

ESSENCE
スピード感あるけど、重たい音のまま、ずっと進んでいくライブ。ギターの人はメタル並に弾く。ステージで三人並んでいる姿が絵になっていて格好良かったけど、途中からベース+ボーカルの人はフロアでライブ。仙台のバンドで、レコ発にお客さんが入っていないのは自分たちの責任って言える位熱い人達で、今度来るときは満員にしますって言ってたのには素直に好感を持ちました。
__________

1/15日
@鑪ら場

尾張八幡宮
基本中の基本なインストバンド。昨日のESSENCEと比べるとゆっくりに感じる。

松岡直哉(ロストフィルム)
ドラマの中で俳優が演じている歌手みたい。スカスカでカスカスなギターも初めて聞く感じで、最初の内は個性的に感じたけど、ギターを弾かないタイミングが間違って弾くのを止めているみたいにも思えて、よく分からなかったです。

KIJIMA SOUND SYSTEM
色んな形態があるそうで、20人の時もあるけど、今回は永田さん一人だけ。おおらかな雰囲気の持ち主で、曲を始める前のMCも長めだけど嫌な気はせず。1曲目はピアノの鳴りが良かったらしく、さっき作ったというピアノソロ曲。本当に気に入った音の鳴りが基本にあって、そこから作られたような曲。良かったです。その後はPCからの音も鳴らしての、そこにピアノで音を加えるスタイル。PCからの音には音声もあって、セリフのような囁く声が多め。そのせいか曲にもある程度ストーリーを感じるようになって、ピアノの音からもストーリー性を感じるようになりました。YO LA TENGOの「Blue Line Swinger」を思い出したりする。新譜からの「AIR」の他に、音楽活動として小学校に滞在して作った曲も披露。声やハンドクラップなど、小学校にある音だけを使ってるそうで、官庁に提出する作品でもあり、他の曲や音に比べると一般的な分かりやすい音な印象。最後はツアーで回ってる時にいつも最後にやっているという曲で終了。持ち込んだKeyが鳴らないトラブルもあって、「使わなくても出来るんですけどね」と説明はしていたけど、完璧な形でも見たかったです。

A La Carte
ピアノジャズバンドで、ドラムとパーカッションの二人が多用していたシンバル・金物の音が印象に残る。個々のプレイが上手いんで、どんなサウンドにも対応出来そうだと思いました。

1/5-7

1/5木
新春お年玉ライブ@得三

いとうたかお
新年最初のライブらしく、高田渡さんの「ごあいさつ」でスタート。ギターのフィンガーピッキングがはっきりと鳴っていて良い。最近聞いたNick Drakeの音も思い出したりする。「ごあいさつ」の後は自作の曲など。前聞いて印象に残った、釣りの曲もやってました。「空はいろんな色を持つ、雲は形のない形」みたいな歌詞で歌う曲は、佐藤幸雄さんに雰囲気が似ている詞の世界だと思う。最後の2曲はフィンガーピッキングを止めて、ジャラーンと鳴らす曲。イメージ的には暗い野村麻紀さんな印象。得三のステージで一人で演奏するのも似合っていて、すごく良い感覚で見れたので、また見てみたいです。

Doc Quiseos サポート:みさちーた
キューバ音楽を日本語にして歌っている以上の感想は持てず。曲に関する説明も多分基本的な情報のことでも意見が合わないなら、言わない方が良いんじゃかな~と思いました。

角田波健太波バンド
ベースを村上さんが担当している波バンドを見るのは初めて。イメージ的にゴツゴツ弾く人だと思ってたけど、スムーズに弾く感じで、バンド全体でも削ぎ落としたシンプルな演奏に思えた。「ホームラン」「ハンバーグとウィンドブレーカー」「朝」を演奏して、村上さん、Jr.さん、ナベちゃんが抜けて、角田さんとtomoyoさん二人での「シスター」。自然と始まる感じが良かったです。次はナベちゃんを迎えての、ナベちゃんコーラスも入る「御園座」。丁度良い位の音量での叩き方が好きだなと思いました。で「ほこり」(順番違うかも)、バンドメンバー帰ってきてのTHE BAND「Bessie Smith」、タンドリーチキンの曲。タンドリーチキンの曲ではこういうベース弾きそうっていうゴツゴツした村上さんな演奏。最後は「フレッシュキャットフード」と、角田さんっぽい締め方でした。
__________

1/6金
あけまして未知との遭遇@KDハポン

辻井浩司
最初はベースのボリュームいじったりしてのドローンっぽい音。そのドローンを残しての、次に小さいKey使って、さっき作ったドローン音に合わせて、同じようなドローンを作る。またベースに戻って、今度は弦を縦に押してピックアップに接触させての、今までとは違う音。その音を使ったのか机の上の機材で短い音を集団的に鳴らす。またKeyに戻っての、今度はKeyっぽい音色も使って、最後はノイズっぽく鳴らす。ラップトップを使う音楽をアナログで演奏していたような印象。目で見る分にも流れが分かりやすくて、良かったです。

トウガンズ
ベースの中村くん抜きでの3人編成。最初はリパくんシンセのみで、その後ギター弾いたりシンセも使う。2曲目にサーフボードの曲をやってたけど、リパくんのシンセもヨウスケくんのギターも間違った音を出し続けてた印象。このアレンジで聞くのが初めてのせいか奇妙に思えた。VU的なダウナーな音と歌詞が剥離してる感じ。今回は前のソロ時と違って知ってる曲ばかり。ヨウスケくんのギターもthe Smithsな時もあったけど、踊らす感じを見るとORANGE JUICEだなと思ったり、最後の犬の曲のアウトロでは、レッチリとか好きそうと思った初期の加入時のことを思い出したりする。今年の抱負の「音源作りたい」を本当に期待しています。

スティーブジャクソン
1曲目は「ミルクと牛乳」。バンドサウンドになっていて、もう音の隙間はあまりない感じ。昔のライブだと考えられないことだけど、タカキくんが二階席で泣いていても気にならない位の音量でライブしています。「ミルクと牛乳」は前みたいな一音抜けてる感じはなく普通に演奏。その後「I Saw Her Standing Nowhere」「the end of 夏の終わり」「フォークミュージック」「つめあと」、最後は少し歌い方を変えた「ギター」。「I Saw Her Standing Nowhere」の時の濱田さんのギターは、成田期のSJに近いものがあるな~と思いました。

MON⊥K(N⊥K&もよぽん)
最初はN⊥Kさんのみの演奏でめっちゃアシッドフォーク。低い声とギターさばきもめっちゃアシッド。斉藤友秋さんみたい。歌い方というか歌ってる方向もまっすぐ前見てるけど、どこ見ているのか分からない感じも良かったです。ルー・リードみたいなサングラスを掛けていると思ったら、1曲目は「I'll Be Your Mirror」。最初の方は日本語詞で、どこかで聞いたことあると思ったら、最後は英語詞になったので気付く。2曲目からはもよぽんさんが参加。その曲ではN⊥Kさんはギターを膝の上に立ててボディをポーン、ポーンと叩いての朴訥とした歌。もえぽんさんもベース(フレットレスのアコースティックベース)を地面に立てて、弦をガリガリ鳴らす。その後はちゃんとした持ち方で二人とも弾く。もえぽんさんは普通にベースっぽい伴奏もするけど、フレットレスなんでコントラバス的に指を揺らして弦を鳴らしたりと即興演奏的な音も上手く使っていて、それも良かったです。「裸の子供が駆けてくる」って歌詞が残る。また見たいです。
__________

1/7土
@valentine drive

ピーターフォーク
見るのは久しぶりだったけど、知っている印象と変わらず。最初のピアノの曲の間で、ジョンのサンみたいな名古屋の音楽の系譜みたいなのを感じたりする。魚座の藤井さんと共演したりしてるんで、勝手に居酒屋が似合う音楽と思ってたけど、あんまりそんな感じはせず。

トゥラリカ
こっちも知っている印象からは変わらず。1曲目の多分「山猫」での、ピアノってどのタイミングでも曲を終わらせることが出来るな~と思ったのが一番の感想。泉さんが片手スティック、片手ブラシの時に曲中で左右持ち替える時があって、その時に鳴らす音よりタイミングの方が重要なのかなと思えて、それはトゥラリカの間の音楽に合っていると思いました。最後の「デザイン」も曲として良かったです。

LOOLOWNINGEN & THE FAR EAST IDIOTS
少しネジれてる音楽はトゥラリカと共通しているけど、日本語の乗せ方が少し懐かしい感じ。年代が少し上の人に見えたんで、そういう影響もあるのかも。3ピースでベース・ドラムの人も低高音のコーラスを分けてたりと、演奏が上手い人たち。