お も か げ

あの夜、あの陰気な穴ぐらのようなバーのなかの光のすべてを、自分の周囲に光輪のように集中させて、鮮烈な魅力を放散させていた男ジョヴァンニの

2/10-12

2/10金
Qanun.3『2ndアルバム発売記念ライブ』in名古屋@KDハポン

Qanun.3[カヌーン:海沼正利、カヌーン:増田真吾、カヌーン:鈴木未知子]
演奏曲はエジプト・アラビアの古典音楽だったり、他にはライ、ウード奏者の曲、トルコのフォークソングなど。音と曲を聞くと、クラシック音楽THE DOORS「THE END」、シタールなど、イメージさせる音楽は色々。隙間なく埋められた音が次々と変化していく、踊れる音楽。カヌーンは3弦25コースの楽器で、台や膝の上に置いての演奏。厳密には少しの違いはあるそう(海沼さんと増田さんはトルコ製、鈴木さんはアラビア製)だけど、3人ともカヌーンのみを使っての演奏で、低音・高音といったパート分けはなく、低音でのリズムを弾いてた人が次にソロに回ったりと、曲の中での交代制。日本に3人だけいるカヌーンのプロ奏者のユニットで、その中でも増田さんはカヌーン一本で、鈴木さんはマリンバ、海沼さんはパーカッション奏者としても活躍しているとのこと。確かに増田さんは掌の下の方で弦を叩いてパーカッション的に鳴らしたりと、他の二人にはない技を持っていそう。お客さんに女性が多いことを少し不思議に思ってたけど、最後の方に「見たところ、ダンサーの方が多そうですし、踊れる方は踊って下さい」って言ったんで、多分ベリーダンスをやっているお客さんが多いんだな~と納得する。
__________

2/11土
OUR STATEMENT@VORTEX

POVLACION
吐き捨てるような勢いのある、スリーピースのパンクで、カズキックさんはキラーパスと変わらずドスドス鳴らすドラム。ギターの人は自分の中ではGREEN DAY「WAITING」みたいにメロディアスにも弾ける感じ。三重のバンドで、今日の企画バンド。

ANTONIOTHREE
VORTEXでの音の鳴り方がそれぞれの楽器が分解されてるみたいにも聞こえたけど、それはそれで気持ち良く聞けました。若いPOVLACIONの演奏に刺激されてか、曲終わりにそのまま次の曲伝えずに演奏しようとして、メンバーに「いや、分からん」みたいな感じで止められる黒川さん。多分普段からよくやっている曲を演奏。後藤さんがジャンベ叩いて「悪魔を憐れむ歌」みたいなコーラスが入る曲って、めっちゃ日本語の歌詞で歌っていることに初めて気付きました。

KILLERPASS
見るのは久しぶりで、曲が始まる前に楽器で鳴らした音が格好良くて、演奏力も前よりも上がっている気がする。曲が始まるとその印象は少なくなったけど、バンドは良い状態なんだろうな~と感じるライブ。カズキックさんはドラムの前に出てきての、シンバルを後ろ向き(客席の方)に飛びながら叩いたり、自分の位置からはちゃんとは見えなかったけど、健太さんの真上から落ちるダイブと、コミカルさも継続中。ハヤシさんのVORTEXに対するMCも良かったです。

THE MISCASTS
Drの人が歌うスリーピースのバンドで、少し籠ったように聞こえる声と激しい演奏なのに、不思議と爽やかな音。パンクとかハードコアに分類されるかもしれないけど、単にロックバンドとして格好良い。イースタン・ユースに似てるかな~と途中思ってたけど、最終的には初期のエモコアみたいな質感に落ち着く。まだまだ見たことのない格好良いバンドがいて、それがこういう四日市のライブハウスで見れたのも凄く良かったです。
__________

2/12日
@得三

恋をしようよジェニーズ
GSな雰囲気のバンドで、歌謡曲やイタリアっぽい曲調があったりと、そういう面ではストンパーズとの対バンも少し理解できる。関西のバンドかと思いきや、東京のバンドだそうです。

ホット・ハニーバニー・ストンパーズ
新曲も含む、お馴染みの曲が並ぶセットリスト。久しぶりの得三での演奏だったそうで、佐藤さんがピアノを弾く、得三ならでは!の場面もあり。演奏の方は気にならなかったけど、一部歌詞を忘れてる、自信無さげに歌ってるように見えた時もあって、熊沢さんが「飛ぶソンブレロ」の入り方を間違えたりもする。でも、そんな時でも熊沢さんは佇まいから顔までずっとヌルッとしていて、それがストンパーズっぽいと感じられて、良かったです。最後の「のるかポルカ」での三人衆の仮装のテーマは酉インフルエンザで、防護服の職員と逃げ回る鳥がいてました。

2/7

2/7火
@得三

ペニースー
OAとしての出演で、女性競輪選手の歌、ストリップの歌、ストリッパーが小料理屋を持つ歌、岐阜のストリップ劇場のことを歌った「まさこ座 on my mind」の4曲。名前負けしない、そういう歌詞を歌うフォークシンガー。良いと思います。

カニコーセン
1曲目は包茎とか亀頭って単語が出てくる曲。ギターは弾かずにカラオケで、ストリングスの入り方がミスチルっぽい。ミラーボールも回ります。次も途中から尾崎豊の「I LOVE YOU」の替え歌になる下ネタの曲。その後も消費者金融の曲などネタっぽいのもあったけど、中盤辺りはしんみりさせる曲や聞かせる曲が続く。魚の曲が良かったです。途中ぬいぐるみのバツ?くん(音声はノイズ)と話したり、物販紹介のコーナーもあり。最後の方にも泉谷しげるの「黒いカバン」にインスパイアされた「すごく黒いカバン」とネタっぽい曲もあったけど(それはそれで好きです)、好印象に感じたのは中盤の流れで、韻の踏み方にも次はどんな言葉が出てくるんだろう、と期待してしまう自分がいました。

良元優作
1曲目は「月と金星」、2曲目には鈴木常吉さん「石」のカバーが続く。優作さんらしい、癖のある歌い方になっている。その後も「風につらつら」、高田渡さんと有山じゅんじさんのライブを得三で見たことがある話の流れからの「ヘイ・ヘイ・ブルース」、ギターパンダフジロックでカバーしたという「帰り道」などで、最後は「キムおじさん」。ビトさんにも通じるロマンティックな部分を感じたのは新しい発見だったけど、「春の風」「緑のタイルのいかしたテーブル」「叙々苑」みたいなウキウキするような曲も聞きたかったです。意外にも得三出演は初めてだそう。

ギターパンダ
スタートはお馴染みの自己紹介の曲~衣装を脱ぐという流れだったけど、この時のお客さんの反応の無さが面白かった。のりをさんも「もう飽きましたか?」って聞いてる位の反応の無さ。その後はTHE ENDカバー「くノ一忍法帖の新しいビデオが出たから」で、この曲はすごくぐっとくる部分があって好きです。この後に続くのも、強い曲ばかり。自分の中では、ギターパンダといえば「とばせロック」「引き潮」の2曲だけど、両曲ともせず(「引き潮」もTHE ENDカバーなんで外してるのかな)。でもそれ以外の曲も良曲揃いで、音源が欲しくなる程良い曲ばかりだと感じるのは、今回が初めて。のりをさん依頼済みのサクラの方々が、最後3曲は嘘みたいに歓声を上げていたけど、だからこそ衣装脱ぐ時の反応の無さは不思議でした。アンコールのセッションでは出演者全員参加による、ペニースーさんの埋め立て地の曲。久しぶりに聞いた「紀伊水道」って言葉が良かったです。のりをさん、優作さんのギターソロに続くのは、カニコーセンさんのホルダーに入れたままのハーモニカソロ。様にならない感じがカニコーセンさんぽかった。Wアンコールはのりをさん一人での「STAND BY ME」の日本語詞曲。やっぱり曲が良いなと思いました。

2/3-4

2/3金
節分龜樂奉納寄席@空色曲玉

龜樂四代目 西尾賢、Ett(渓、西本さゆり)、KOI、豆奴、他
全員で出たり、誰かがいなかったりと色々な編成。Ettの曲は「F.E.V.」(CASIOのエレキギター使っての演奏で変な感じになる)、「ひふみのうた」「愛の古戦場」と新しい長久手ソング「新長久手音頭」のみで、他はソボブキの曲で「ドウガネブイブイ」「ぬか床」「バリゴ節」「こじゃもじ音頭」など。西尾さんがピアノで伴奏した「ひふみのうた」はものすごく贅沢でした。「こじゃもじ音頭」やかっぽれの曲では、さゆりさん、豆奴さんが踊る。さゆりさんのイラストで片足上げたポーズの絵を見たことあるけど、今回の踊りでそのポーズのまま回転したりもする。さゆりさんとKOIちゃんは金のしゃちほこも披露。すごくキレイに静止してました。前半最後は今日は節分なので豆まき。龜樂の捏造伝統では、昔の城主がニワさんだったそうで、「鬼は外(おにはそと)」と言わずに「鬼外(おにそと)」と言うそう。会場の床は豆だらけになる。後半始めは、西尾さん、渓さん、GUIRO高倉さん三人による古いムード歌謡を何曲か。高倉さんが床に置いてる歌詞を何回も覗いてたんで多分カバーな筈。聞いた感じだと西尾さんが男性パート、高倉さんが女性パートみたいな曲もあり。その後、西尾さん、高倉さんは口の下に線2本入れて人形に、渓さんは腹話術師になる。ちゃんと声色を3種類使った腹話術だったけど、混ざったりもする場面も。すごい人形顔な二人でした。次は西尾さんのピアノ伴奏付で、KOIちゃんのマジック。開く度にページが白紙→白黒の絵→色付きの絵になるノートや色んな物が出てくる袋とかの、本当にマジックらしいマジック。結構楽しかったです。その後の「愛の古戦場」ではエレキギターを携え、2階から登場する渓さん。テープも再生できるんで、カラオケはそこから流す。チープな音だけど、ライトハンドや速弾きなどめっちゃメタルな演奏。ギターに付いてるボタンの文字が見えないそうで、お客さんに何て書いてあるか聞いたりしながらステージに向かう。「ロックンロール!」の言い方で「老眼ロール!」って言ってたのも面白かったです。豆奴さんがトロンボーンを火縄銃に見立てて、引き金を引くと、鳥・うさぎのぬいぐるみが2階から落ちてくる演出もあり。最後の方の「にごうりの花咲く浅草で」では、KOIちゃんのブルースハープが良い味を出していて、「カントリーロード」みたいな大団円な感じがすごく良かったです。
__________

2/4土
luke water@KDハポン

数秒にも満たない
鍵盤の女性の方がいなかったけど、シューゲイズなゆるふわインスト(ボーカルもあり)からの印象は変わらず。最初の方でベースの人が演奏中にちょっとビールを飲む時があったけど、音のコントロール重視(もしくは逆にしない)なバンドがそういうことすると、めっちゃ弾き倒す場面があっても、別にビール飲んでても良いんじゃないかな~、弾く必要性ないんじゃないかな~とか思ってしまって、最後までその感想を引きずる。

NARCO
ヒロアキさんがモジュラーシンセを導入してからは見るのは初めて。加工されたパルス波みたいな音が鳴っていて、それはリズムにもなる。響子さんのボーカルにもエフェクトが掛かっていたのも、未来志向な音のイメージを助長させて、色んな電波を同時に受信して鳴らし続けているラジオみたい。自分の位置からは響子さんの手元が見えなかったけど、機材も少なくなっていて、おもちゃの小物楽器類は使わず。前にダクソフォンが演奏できれば、そういう小物楽器は使わなくて済むって話を聞いたことがあるので、モジュラーシンセも同じような役割で代替できるのかな~と考えたりする。モジュラーシンセのリズムが鳴っている間は、二人の演奏に自由なやりやすさが見えた気がしました。モジュラーシンセ使わずの最後の曲は、いつもなイメージのNARCOな曲。

a lull in suffering
アコギ+ボーカル、ベース、ドラムのスリーピース。ギターが性急だったけど、ドラムは更にそれを上回る性急さ。それ以外あんまり印象に残らず。まだ結成4ヵ月だそうで、4曲のみ。今日のイベントの主催バンドです。

1/27-30

1/27金
Laura Gibson Japan Tour@KDハポン

レイチェル・ダッド
レイチェルさん音楽×田辺舞さんダンス×ベッツィ・ダッドさん(レイチェルさん妹)映像のコラボ。レイチェルさんはピアノで隙間なく音を埋めていて、ボーカルありの曲を演奏。あんまり即興的な部分はなかった気がするけど、途中舞さんが踊れるようになのか、ダンス寄りな演奏をする時もあり。舞さんはダンスだけでなく、その場を動き回ったり、いすに登ったりとパフォーマンス的。髪をいじりながら、壁に映る自分の影を見てる時があったけど、本人と壁との距離が近すぎて、その影は自分からしか見えてないだろうとか思った。映像はその場で再生ボタンを押しての流しっぱなし。草むらや道路に三角形があって、周りの景色は動かないけど、その三角形の中でだけ違う景色が色々動く。映像の中の動きはピアノの音と相乗効果のせいか、せわしない速度にも思えた。コラボの後は、レイチェルさんソロでギターの曲とウクレレの曲をそれぞれ1曲ずつ。ウクレレの曲で少しジャンプするような体全体の動きで、勢いよく弾いていたのが良かったです。

ローラ・ギブソン
1曲目は「DAMN SURE」。パ行を多く使ってそうな柔らかい言葉。英語だけど、スペイン語で歌ってたMARINA FAGESさんの時に感じたような異言語感が良くて、言語感覚で持ってかれた感じ。直前に見たレイチェルさんも英語の曲だったけど、その感覚はなかった。外国の人の音楽も面白くて、もっと他の曲も色々聞いてみたい。近い雰囲気だとCAT POWERな女性SSWなんだけど、そういうUSインディーな音楽が自分の好きなルーツなんで、やっぱり逆らえない魅力があるな~と思いました。
__________

1/30月
@得三

猫町
控えめなビートがあるアンビエント・セット。お客さんが多くて、演奏しているところは見えなかったけど、多分エレクトロニクスな機材を使用。延々と続くドローンではなく、展開もあって4曲位の区切りが出来そう。お客さんが演奏中もしゃべっていたけど、不思議とその声はフィールドレコーディング的な音に聞こえたのが良かったです。アンビエント・セットの後に1曲だけやったボーカル曲になると、やっぱり邪魔だなと思ったけど。

NYANTORA
ナカコーさんソロ。DJ的なセットで、メロディーのあるボーカル曲もサンプリングで使用。ステージ上のスモークと紫のライトがクラブ音楽な印象を助長させる。猫町さんから転換なしに始まって、音の感触に違いはあったけど、最初の方まだ猫町さん続いていると思ってたんで、二人に大きな違いはないと感じてしまう。ロングセットで見れば、もっと違いが分かったりするのかな。猫町さんOA扱いだったけど30分位、NYANTORAも30分位。

MUGAMICHIRU[ナカコー(g.etc)中村達也(ds)ナスノミツル(b)]
最初はシューゲイズ・アンビエントな始まりで、途中から達也さんがビート叩き始めるけど、すぐにやめるのを繰り返すこと4,5回。これがコントみたいで面白かった。その後は本格的に叩き出すけど、ぎこちないビート。ドラムも音単体として鳴らしているようで、三人の目指す音がアンビエントなんで、そう叩いているように思えた。ナカコーさんのギターは反復するフレーズが多め。ライブのクレジット見ると、ギター以外のノイズ音はナカコーさんが出してたと思うけど、ナスノさんも出してたと思う。全体の印象としてはMANSUNの「SIX」(アルバム)をアンビエントに引き延ばしたような感じで、ダーティーなノイズも全体に散らばっていて、中盤と最後の盛り上がり時には踊れるようなビートも顔を出す。曲を作っているのも、演奏後のMCもナスノさんだったんで、ナスノさんがリーダーのバンドって印象。見に行ってはないけど、去年ハポンでナスノさんがアンビエントなイベントやってたんで、ライブは納得しつつ見てました。

1/23-25

1/23月
今池乙女カタログ@得三

モノポリー
「みづき」「三文芝居のお姫様」「あたらしい踊り」「ようこそ」と、があこさんソロアルバムからも含む選曲。他にも、まだアルバム未収録の「チクタク」、前のアルバムから「名づけのマンボ」「折も折、」。新曲も1曲あったはず。「ようこそ」「折も折、」を改めて聞くと、すごく良い歌詞だな~と思う。タイガーさんが風邪でコーラスが出来なかったのが残念だったり、音の面でも違和感があって、タイガーさんがアコーディオン弾いている時の、マイクで拾われたバスドラなど、得三とはいえライブハウスな音にいまいち慣れず。ギターの面でもそういう不慣れ感覚を持ってしまったけど、単にがあこさんが弾けてないと思う時もあり。でも、ライブハウスなギターの音で、パンクなスカバンドに思えたのが面白かったです。

野村麻紀
知っている印象からはあまり変わらなかったけど、モノポリーズの演奏し辛さを感じたライブの後だと、自然に演奏しているように見える野村さんは良かったです。電車で来る途中の滋賀の歌だったり、前から好きな「急行列車」も演奏。もうすぐ4枚目のアルバムが出るそう。

しょうにゅうどう
今日は二人だけの演奏。最初の「ずれる」での、さゆりさんがブラシでのドラムをうまく叩いていたのも良かったし、今回はすごく準備をしているように見えて(現に使用楽器の順番のリストを作ったりしていた)、曲に力強さを感じる。「ずれる」の他は、「男と女」「死ぬかと思った」「右左」「さどの娘」「ロドリゲス」など。夫婦の関係って説明をしていた新曲もあり。さゆりさんのシロフォンの音で、さんましめさばを少し思い出したりもする。1~2曲目を曲間なしに繋いでいた時に、さゆりさんが「こんなんやっちゃってるわ~」的に少し笑っているように見えて、更に河合さんも3,4曲続けて演奏した後に、ムズムズしてくるみたいなことを言っていたんで、同じような感覚を持っているのかな。アンコールは「歌でもうたえば」でした。タイプがやっぱり似ているのか、ノビさんと一緒に演奏したときよりも馴染んでいます。イベントタイトルが乙女なんで、内股を意識していた河合さん。
__________

1/25水
あいてる窓から失礼しますよ@ie gorico

平井正也(マーガレットズロース)×鈴村まどか(PLUTATA)
1部は平井さんソロ、2部はまどかさんとの二人での演奏。1部はマガズロ「べいびー」「斜陽」の他、去年出した「まったく最高の日だった」からの曲も多め。去年トヨロックで見た時に、ギターのフレーズが不思議だと思った曲も演奏してて、今回も同じような不思議な感覚になる。多分「魔法をかけてあげる」です。平井さんの曲は良い曲ばかりで、途中モンキーズがロックンロールしているみたいで、それってすごく格好良いことだと思った。1部最後はスタジアムロックな曲で、お客さんの手拍子の中、平井さんはギターソロ。上手く弾けず決まりきらないところが、逆に平井さんらしくて好感持てました。2部最初は、まどかさんソロでスタート。今日はハープじゃなくキーボードで、Jaaja「さなぎのスープ」をカバー。最初の方は上手くいってたけど、キーボードが物理的に安定していないのか、少し上下に揺れてたりで少し笑い出して、途中でやめる。元々この曲はやる予定じゃなかったそうで、次はソロでいつもやっている曲。その次に平井さんが参加しての、まどかさんの「お茶」って曲。この曲がすごく良くて、平井さんが全面に出るでもなく良いバランスで成り立っている。それ以降は平井さんの曲で、今後作るという平井正也バンド(ベースはふちふなの船戸さん、ドラムは僕のレテパシーズの人、まどかさんも参加)用の曲。「妻のおなら」みたいな曲があって、マガズロと違う世界観なのかと思ったけど、2,3曲目からはマガズロでも演奏してそうな曲もあり。まどかさんが土曜日のドラマの主題歌みたいって言ってた「コントローラ」って曲は、銀狼のマッチの曲みたいなのを想像していたけど、全然違ってた。最後はマガズロの「うその地球儀」。この曲もすごく良かったです。アンコールは「どどど」で、昨日平井さんは前乗りして、まどかさんと一緒に練習してたらしいけど、この曲を合わせるのは初めてっぽい。まどかさんが探り探りな演奏の中、「こっからずっとE!」みたいな感じで、平井さんは歌詞でキーを教える。ゲルさんのモンド映像ショーで、現地調達のミュージシャンにアドリブを振るチャック・ベリーみたいにも見えたけど、平井さんの方がずっと優しい。平井正也バンドのこれからが楽しみだし、今日のまどかさんの「お茶」みたいに他のメンバーの曲もやって欲しいです。あとイベントタイトルの「あいてるまどか ら~」はPLUTATAが今活動的じゃないので「(空いてるまどか)」って意味だそう。

1/21

1/21土
歌のオードブル@ブラジルコーヒー

出演者:IOUEEE/大場ともよ/kiiiu/加納ゴロー朋/河合愼五/かわにしようじ/鈴村まどか/タナ・カミオ/角田波健太/服部将典/ハヤカワトモミ/星裕久/マツバナオキ/竹内拓郎/みやたまりこ and more
(順番が違っていたり、抜けてる人がいるかもしれないけど)最初はマツバさんGt、ハヤカワさんDrに、and moreなメンバーの、かっつんさんVo、ながぁさんBa、Qu-ki等の紘子さんがフルートで、多分BOOWYのカバー。曲を始める前にBOOWYのシルエットのロゴマークみたいなのを体くっつけて頑張って作ってたし、メンバー紹介や格好もヒムロック調のかっつんさん。マツバさんのギターがスミスみたいな80年代の音を鳴らしていて、BOOWYが洋楽とタイムラグなく同時代的な音を鳴らしていたって話を思い出す。フルートの音がめっちゃコーラスっぽいメロディーを吹いていたのも印象的です。次は、万作さんGt+Vo、かわにしさんBa、ノビさんDrでのブルースなナンバー。あんまり万作さんっぽい曲の感じもしなくて、これもカバー曲なのかも。当日配布の小冊子のアンケートで、万作さんの「~の時に聴きたい」曲がザ・ピーズ推しだったので、ザ・ピーズなのかなと思ったりもしました。聞いたことないんですけど。かわにしさんのベースもブリブリ鳴っていて格好良かったです。かわにしさんが抜けて、次の曲は万作さん、ノビさん二人で「ハローハローハロー」。メンバー代わって、次は河合さんコントラバス、ノビさんギターの二人でお互いの曲をカバー。まずノビさんの「境界線」を歌う河合さん。何か違和感あり。ノビさんの声はやっぱり通るし、抜けも良い。更に歌い出しが「新幹線は速い~」なんで完璧だと思うけど、河合さんが歌うと止まりそうな気がした。次は河合さんの「歌でもうたえば」をノビさんが歌う。こっちも、声を伸ばす部分を短く切ってたりと、違和感あり。二人とも違うタイプで違ったまま終わった印象。次は服部さんのコントラバス弾き語り。コントラバスを抱えて弾きながら入口から登場し、そのままステージへ。高田渡さんのカバーだけど、インストで多分メロディーを弾いていたような感じ。外の車の中に楽器を置いていて、楽器が冷たくなっているそう。次に今度は会場を練り歩いて、和田アキ子あの鐘を鳴らすのはあなた」をカバー。この曲は歌いながらで、最後はそのまま退場。この辺から順番が間違ってるかもしれないけど、次は角田さんとゴローさんによるモノマネ。いつもの天皇陛下が振られたり、ゴローさんのちびまる子ちゃん奇面組のモノマネに、角田さんが本人のまま登場したりする。天皇陛下の腕の位置が面白かったです。その後、角田さんは上着を脱いで、口ひげをメイクで追加し、QUEEN「Somebody To Love」のエアカラオケ。当然のことながら、客席まで行って、店の中央の、上の方がガラス板になっている仕切りに登ったりと、角田さんらしい行動。ギターソロ時に、縛っていた髪を解いて、ブライアン・メイに似せるゴローさんも良い仕事してます。次はみやたさん一人でピアノの弾き語り。その後、みやたさんはギターに持ち替えて、ハヤカワさんがドラムに加わってのKIMONOS「Tokyo Lights」のカバー。突き抜けている感じが清々しくて、内田るんさんがカバーした笹口騒音ハーモニカ「2011 笹騒の旅」を思い出す。次にこの二人(みやたさんはピアノに戻る)に杉山さんがギターで加わる。杉山さんは1曲だけの予定だったけど、他の二人がもったいないとか言っていたら、「今日不参加の小池喬さんの分まで」ってことで、杉山さん一人で小池さんの「コンビニ」をカバー。弦のキュッ、キュッて音が目立つ。小池カラオケが出来る位多くの曲が弾けるそうです。その後は三人で杉山さんの曲。歯磨きがテーマみたいな曲だった気がする。その後、ハヤカワさん一人でピアノによる吉田美奈子さんのカバー。次にマツバさんがギターで加わっての、ハヤカワさん自身の曲。みやたさんソロ曲との違いもきちんとあって、今回みやたさんもハヤカワさんも二人とも良い感覚で見れたので、ミミコの印象はかなり良くなる。また見てみたいです。この後、ハヤカワさんマツバさん二人で、今度はマツバさんソロ曲。(マツバさんはBOOWYの時じゃないけど、もう少し出番が早かった記憶もあり。エレキギターを弾いたときに、ブラジルで見てるけどめっちゃハポン!みたいに思った時があった)次に、kiiiuさんと星さん。kiiiuさんはいつも使っているような機材で、星さんは前回のきてみてやの時と同じく、カランコロンって鳴るおもちゃを内蔵させたギターなど。面白くなりそうだったけど、演奏があんまり上手くいってなかった印象。次にkiiiuさん、まどかさんハープ、ともよさんピアノの三人での演奏。最初はまどかさんが歌う「階段のあがりはな」、次はkiiiuさんが歌う「デコピン」、その次がともよさんが歌う「ショッピングモール」と小池縛り。ともよさんの歌が一番自分の色を出していて強烈でした。最後は三人でピアノ前に集まって、主にkiiiuさんが歌う「Good Bye My Friend」。この日はブラジルの時計の中心に小池さんの顔写真が貼られていて、その時計を見上げて歌う三人。「どこへ行ってしまったの~」の歌詞が似合うシチュエーションでした。最初はともよさんだけがピアノ弾いてたけど、最後の方は三人の連弾みたいになってワチャワチャする。次にかわにしさんBa+Vo、万作さんGt、ノビさんGt、ハヤカワさんDr、まどかさんピアニカで、かわにしさんの「cloudy」って曲を演奏。良い曲です。最後の準備の間、ゴローさんがモノマネで繋ぐ。無茶振りでの、天皇陛下が歌う山崎まさよし「セロリ」。途中までは天皇陛下で歌えていたけど、サビ前に山崎まさよしに戻る。最後は出演者みんなで「We Are The World」。ここでも角田さんはフレディ・マーキュリーと化し、「We Are The Champions」を入れてきたりもしたけど、自己解決。またゴローさんは、自然な髪形且つ他の人が歌ってる時の動きも完璧なマイケル・ジャクソンと、素晴らしい仕事をしていました。

1/18

1/18水
「わたしこのごろ変なのよ」~これが元祖だ!エロ・グロ・ナンセンスとエロ歌謡の世界!~@得三

トーク:毛利眞人(音楽評論家)小川真一(音楽評論家)保利透(アーカイブ・プロデューサー)
時代背景の説明だったり、初めて「エロ」って言葉が使われた新聞記事を紹介したりする。毛利さん著「ニッポン・エロ・グロ・ナンセンス 昭和モダン歌謡の光と影」と多分被る内容。音源もいくつか流していて、歌手や作曲・編曲者には名古屋と関係ある人が多い、などの話も。映像は一つだけ流していて、この時代のエロに関する映像作品はそんなに多くは残っていないそう。流していた曲にも言えることだけど、そんなに直接的な表現でなく、軽快な感じ。音源では榎本健一さん、原初子さんの「電話」での、芝居の中で歌っているのか、セリフと電話口で歌うメロディーが混ざっている感じが格好良かったです。

ライブ:泊
泊は山田さん武村さんの二人編成。エロ歌謡のカバーばかりで、曲間でトークでの3人が紹介・解説をする。ほとんどはCD「ニッポン・エロ・グロ・ナンセンス モガ・モボ・ソングの世界」からで、「モガモボ・ソング」「ルンペン節」「レビューの踊子」「モダン五人娘」「色はにほへど」など。「モガモボ・ソング」での武村さんのコーラスの入れ方が、最近聞いている安藤明子さんのクリスマスアルバムでのwandaさんみたい。武村さんが譜面台に付けていた小さなシンバル?みたいなのを曲終わりに鳴らしていたのも、昔の曲みたいな雰囲気が出ていて良かったです。余韻を残さない感じ。分かりやすいストーリーの歌詞と、途中で声を変える山田さんの歌い方が面白かった「僕の失恋」が個人的なベスト。一応藤山一郎さんの原曲通りの歌い方ではあるそう。その後は泊のオリジナルを2曲をやって、最後はまたエロ歌謡のカバー「おや!!シックだね」。先週見た小林万里子さんもエロ・グロ・ナンセンスではあるけれど、今回のイベントとは全然タイプが違っていて、今回の方がもっと学術的な研究発表を見ているようでした。