お も か げ

あの夜、あの陰気な穴ぐらのようなバーのなかの光のすべてを、自分の周囲に光輪のように集中させて、鮮烈な魅力を放散させていた男ジョヴァンニの

9/18

9/18月(昼)
今池まつり@今池周辺

タナ・カミオ
今池ランドにて。前半は「ステップ2」「inフルバツカ」といつもな曲で、後半は多分新曲の計5~6曲。今日はアコギ一本でルーパーは使わず。最後には「誰かドラム叩ける?」ってことで、参加してくれたのはキネマズのメンバー。ドラムだけでなく、段々とキーボード、ベースも増えて、終わる時には「キネマズでした」の挨拶するノビさん。キーボードの音が出なくなった時の、ノビさんがギターで繰り返しリフを弾き続けて時間を稼いでいたのが、本当のバンドメンバーっぽかったです。お祭りのオープニング的なスタート。

よしこストンペア
ノースアイランドにて。よしこさんとイシダさんの夫婦デュオ from 滋賀。よしこさんはギター、ピアニカ、プラスチック?っぽいトロンボーンで、イシダさんはキーボード担当。1回だけ、お互いの楽器交換で、よしこさんキーボード、イシダさんギターの時もあり。二人ともボーカルを取っていて、曲もお互いが作っている感じ。よしこさんは自由奔放な歌い方をする人で、声域も広くホーミーも披露。ホーミーの曲は神話っぽくも聞こえたりする。イシダさんは鍵盤の演奏が上手く、ポップな曲調からは紙コップスで言うと「Nice to meet you」な雰囲気。よしこさんは声、イシダさんは曲の方で印象に残りました。最後から2曲目はよしこさんがトロンボーン吹きながら客席の前まで出てきての盛り上がり。名古屋だとあらたると、Stregaでよくライブをしているそうです。

UpRah-M
ノースアイランドにて。得三スタッフのチカさんボーカル、学さんギター+コーラス、角田波健太波バンドでも活躍している村上さんベース、本来は同じく波バンドやロック墓場のナベちゃんがドラムだけど、今日は鳥居さんって方が担当。バレーボールズ直系なソウルな熱い演奏だと勝手にイメージしていたけど、チカさんが伸び伸びと歌う、ポップスとまでは行かないけど、聞きやすさもある軽やかな音楽。学さんはブルースなフレーズを封印しているのか、そういう要素は見せず。日本語詞なのも意外でした。中盤には、歌詞の文の止め方が俳句みたいだと感じる曲もあって、もしかして元々詩として存在しているのを曲にしたのかな。メンバーに得三スタッフがいるせいか、得三というか今池な雰囲気をお客さんからも感じる。

TURTLE ISLAND
東南会場にて。1曲目はダブ、レゲエっぽい意外なサウンド。見るのが久しぶりなので、音が変化しているのかな。2曲目のCazuさんのギターがハードに鳴るのには、戸惑いを感じてしまう。時々Cazuさんソロ時のようなスペーシーなギターもあるけど、やっぱり全体としては印象は変わっていて、もっと和やアジア色が強かった時のままの記憶で止まっている。メンバーの人数も減っている気がするし、笛などの和楽器でなく、サックスを使うメンバーがいるのも気になる。今回のは今池まつり仕様なのかな。ライブが悪かったとは思わないけど、音の質感の変化に反応できず。

Killerpass
西南会場にて。メンバーが4人になってから見るのは初。林さんはベースからギターに変更してるけど、ギターを持たずに動き回っている時間の方が多く、盛り上がっているお客さんと一緒に踊ったりもする。ドラムの前に出てきたカズキさんが、後ろに向かってジャンプしながらシンバルを叩くとかの、前から変わらないパフォーマンスもあり。新しいギターの人は色々音を作り込む人で、脱退した健太さんと同じようなタイプだと思うけど、まだ健太さんよりは器用に弾けてない印象。ギターの人が「Don't trust over 30」って曲名を言った時に、林さんが「まあ、僕は30超えてるんですけど…」って言ってたんで、多分林さんより若い人。新しいベースの人は林さんより年上に見える。まだまだこの編成で出来ることを見つける過程なのかな。もう少し時間が経ってから、また見てみたいです。
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9/18月(夜)
タイニーバンパク@KDハポン

中原翔太郎
1曲目はコード弾きの曲。前に見た時の甲本ヒロトっぽいイメージもあるけど、声を荒げることはなく、もっと内にこもるような表現で、聞いてみたいと思わせる雰囲気を持つ。2曲目からピック落としての指弾きに変わると、使うコードの選び方が面白いのか、いなはたさんの「晩夏」を感じさせる曲もあり。他には、母方の祖母が亡くなって、その葬式で母が泣かなかったことを歌った曲も。6曲位で20分と短い演奏時間でした。

いぬさふらん
女性ボーカルと、男性ピアノ+ギターの男女デュオ。わらべうたっぽい歌い方はポップス寄りだけど、変な音楽とかも出来そう。サビにもう一展開ある、みたいな2曲目が一番良かったです。お客さん少ないってこともあったけど、他3組の拍手の起こらなさについてはどう思ったんだろう。

スティーブジャクソン
ここ最近のライブからは変化は感じられず。座った席がヒジリさんから近くて、シンセの音ってポーポーって鳴るんだな~とか思う。1曲目は「ギター」。濱田さんは最初ポツポツ弾いて、サビ前にシャンシャーンって鳴らす。2曲目の「ミルクと牛乳」は低いフレーズを入れるのがもうノーマル。音源に入っているフレーズが懐かしい。次は「フォークミュージック」。今日は曲中のブレイク前にも鈴木さんはバスドラを踏み始め、モモジさんのベースのフレーズの出始めの音に一致させているようなアレンジ。ここでMCになって、モモジさん「今日は1組目1人、2組目2人、3組目4人。では最後は何人でしょう、ヒジリさん」、ヒジリさん「8人組」って答えて、モモジさんは「この後3曲「つめあと」「Don't Trust Under 23」「I Saw Her Standing Nowhere」やります」と言って弾き始めるも、あれっ?みたいな感じでカポの位置確かめて、「後2曲です。「Don't Trust Under 23」「I Saw Her Standing Nowhere」」と言って、その2曲のみ。「Don't Trust Under 23」での一度盛り上がったサビの後にサラサラ鳴らすギターの音が良い。このサラサラ鳴らすコード弾きと「ギター」のシャンシャーンって鳴らすのが今日は一番印象に残って、濱田さんはやっぱり良いギター弾くし、これだけ毎回色んなことを弾けるのが面白いな~と思う。最後の「I Saw Her Standing Nowhere」ではモモジさんのベースが微妙に違う音を鳴らしている気もしたけど気のせいかな。

わたなべよしくに
1曲目は「若草色のマーチ」。聞きたかった曲なので嬉しい。で、住んでいる場所などの自己紹介があって生活保護の曲。ここからはMC挟まずにノンストップで、順番が違うかもしれないけど「文庫本」→「ライブハウスに辿り着けない」(歌詞は名古屋用に変えずに全部大阪のライブハウス、バンドのまま)→「燕」→「19」→「モジ」(咳をする曲)が続く。良いライブをするのは知っているので、新しい発見は特になし。でも次に聞くのは、2人の人物の会話で進む曲。ノンマイクで歌ってたメロディーの時点では聞いたことあるかも?と思ったけど、歌詞が進むと初めて聞く曲だと分かる。「この上が明石大橋」って歌詞には笑ってしまったけど、最後に「濡れたスパイク、ふやけた文庫本、空の缶チューハイ、これ全部僕のだ」って今までの曲に出てきた歌詞を全部回収する。海に全部辿り着いたってことなのかな。衝撃を受ける位格好良くて、完全にやられた感覚。この後いつもの「無料CDもらってやって下さい」MCがあっての、最後は「8月の初め、南の夜空」。本当に聞きたいと思って拍手したアンコールは久々で、アンコール曲はゴミ収集車の曲。始まりの歌詞の「太陽は人間を元気にするけど、アレは違うみたい」って歌詞にもぐっとくる。今日のライブはめちゃくちゃ良かったです。

9/14-17

9/14木
原田茶飯事「MILD」発売記念 -墓石と踊るツアー-@KDハポン

モノポリー
今日の編成はがあこさん、タイガーさん、知水くんに、tioコケさんがギター+スティールパンで参加の四人編成。1曲目は後ろを見つつも前も見てるみたいな内容の新曲。この曲は聞いたことあるはず。前回得三で見た時のライブハウスな音に違和感あったけど、今回のハポンでもライブハウスな音になっていて驚く。タイガーさんのドラムは生音だけど、知水くんのドラムとかコケさんのスティールパンにはマイクがあったりで、バランスが変わるのかな。があこさんもエレキギターを弾くようになっているし。後半には音に大分慣れてきたけど。セットリストは初めて聞く新曲の他にも、「ようこそ」「三文芝居のお姫様」「メエ」「名づけのマンボ」「チクタク」、知水くんがシェイカー振る曲などを演奏。があこさんが弾くコードを完全に間違えて笑ってる曲もあり。タイガーさんがアコーディオンに持ち替えた時には茶飯事さんが書いてくれたハポンのマンスリー表紙の絵の話になる。最後は茶飯事さんとのデュエットで「遠からず」って曲。茶飯事さんにもがあこさんにもソロパートがあって、切り替わるタイミングの声のつながり方がものすごく自然で、声質が似ていることに初めて気付く。「お洒落なコードを茶飯事さんが付けてくれた」って言ってたんで、多分があこさんが書いた曲。曲の最後には茶飯事さんの口トロンボーンもあったりして、があこさんのハイッ!の掛け声で締めようとするも上手く行かず、やり直し。失敗した時に知水くんがずっこけてるのを見ると本当にバンドの一員なんだな~と思う。があこさんは何かにつけて茶飯事さんのことをお洒落って言ってたけど、茶飯事さんが「「遠からず」の表記もローマ字表記にしよう!」と言うも、それについては「お洒落かな?」って悩みつつ答えていたのが面白かったです。この曲は今度出るというモノポリーズのアルバムに入るそう。当然茶飯事さんも参加。まだ録音中ですってことを5年言い続けているけど、一応録音終盤ではあるそう。

原田茶飯事
1曲目は「星をみつけて」。ガットギターの響きも歌声も力強い。2曲目は「愛とiは仲良し」と、アルバム「MILD」中心のセットリスト。「MILD」以外だと「どうかしてるぜ」「エーデルワイスのように」など。最初の2,3曲はクオリティの高さを感じつつも、あんまり盛り上がらない場内で、ライブもそのまま淡々と進む。「MILD」ってアルバムタイトルだし、まだアルバム聞いていない状態だったので、静かな曲が多いのかなと思ったりもする。茶飯事さんはいつもみたいに体を大きく動かしての躍動感ある演奏するけど、座りながらの落ち着いた演奏でも聞いてみたいと思わせる曲群。「犬ぞりの星」でのラフな演奏なのか盛り上げる曲調なのかその両方なのかで、少しライブは盛り返す。があこさんの娘さんが泣き出した時に「おばかさん」の「あのこのことで泣くのは およし」につなげたりするのも上手かったです。昨日対バンだったという中川五郎さんの話もしていて、持ち曲2曲だけのライブでも五郎さんが2曲ともカバーを歌ったのは、自分の歌いたい曲を歌うってことらしく、68才の今でも月20本ライブしている五郎さんに対しての「曲に飽きないですか?」って質問への回答でもあったそう。でも、茶飯事さんはお客さんを喜ばせるためにやるってことで昔から人気のある「太陽」を演奏。この曲に飽きてるって言ってたのも半分本音なんだろうな。アンコールには最後にはふさわしくないと前置きしつつも、自分の歌いたい曲なので、と「大通りは愛でいっぱい」。筋は通せた気はします。あんまり手応えがなさそうなライブだと思いました。ツアー初日のせいか声の調子も悪かったように思える。
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9/15金
「届く光」平井正也BAND 1stアルバムリリースツアー@食堂Bateria

平井正也てんびん座BAND(鍵盤 鈴村まどか)
平井正也BANDからベースの船戸さんとドラムのアディーさんを除いたデュオ編成。まどかさんはバテリアというかパルルのピアノを使うんで音が良い。平井さんはいつものテレキャス使用。ライブがスタートするも、まだ来てないお客さんを迎えに行っている人がいてて、その人待ちの変な時間。あんまりやらない曲やろっか?って話も出たけど、無事到着したんで、やらず。「いい夜だよ」でライブはスタート。次は「部屋でうたってる気持ち」で、ie goricoか得三でもしてたのか、この曲には聞き覚えあり。その次は「夢の人」で、「最高のイメージ」の歌詞の部分が気持ちいい。本領が出てきた感じで、やっぱり良い曲書く人です、平井さん。声の透き通り具合も魅力的。身振り手振りも面白くて、肩まで振る動きをまどかさんが真似たりもする。まどかさんの即興的に思えたりもするピアノの演奏も良かったです。2部構成で前半は他に「ゴキブリツイスト」「おならの歌」「ぼーっとして夕暮れ」など。アルバムの予約特典として付けたCDの曲も披露していて、日の出とともに今までお世話になった人への手紙を書くってコンセプトの写真が歌詞カードに使われていて、その手紙の内容が歌詞に使われている「ただいま」って曲。ボサノバっぽいって平井さんは説明していて、ギターの低音押さえる指の動きがボサノバっぽいと思いました。前半最後にはバテリア店主のケンタロウさんがカホンで参加しての「うその地球儀」「コントローラー」。goricoの時にまどかさんが言ってたと思うけど、「コントローラ-」は確かにTVドラマの主題歌っぽい気もする。後半は「ここでうたえ」「斜陽」とマガズロの代表曲でスタートして、その他にも「べいびー」も披露。「べいびー」も初めて聞いた時は変な歌詞で面白いな~と思ってたけど、マガズロにしても平井さんソロにしても面白いというか平井さんらしい歌詞の曲が増えているんで、もう普通の感覚で「べいびー」も聞けるようになっている。新アルバムからは「たま」も演奏。この曲もすごく良いメロディーで、演奏するのも楽しそう。平井さんまどかさん二人での曲ってイメージの、お互いに似合う曲。まどかさんソロでも歌って欲しいな。後半の最後にもケンタロウさん参加。平井さんは合図を忘れていて、まどかさんが合図を出す。ケンタロウさんも聞き入ってしまっていて、入るタイミングを失っていたそう。「届く光、灯る光」「マジックバス」「少年」の3曲。この中では「マジックバス」が特に格好良くて、最後の楽器の音を一瞬止めるタイミングが上手く決まって完全な無音になる。あれだけ決まると気持ちいいんだろうな。アンコールはまどかさんが歌う「お茶」と、最後にもう1曲平井さんの曲を演奏して終了。聞き応えのある良いライブでした。てんびん座BANDの由来は、ふたご座の平井さんにはふたご座の人を当てる能力があるらしく、まどかさんもふたご座だと思ったらしいけど、まどかさんはてんびん座らしく、じゃあ平井正也とてんびん座ってことらしい。平井さんとまどかさんのMCの微妙な噛み合わなさも面白かったです。
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9/17日
西脇一弘展 特別ライブ@ブラジルコーヒー

ジョンのサン
メンバーは立石さん、神谷さんに、tsujimachiBLD辻井さん、ふいご古池さんが入った四人編成。辻井さんは主にドラム担当で、曲によってはベースを弾く時もあり。あとは珍しくコーラスも披露。古池さんはトロンボーンのみ担当で、エフェクターも使わず生音。神谷さんのホルンとの合奏もあり。1曲目は「似て非なるもの」。辻井さんのドラムは普通にバンドに馴染んでいる。立石さんがぐしゃって突然乱れるようなギターの音を出した時には、久しぶりなジョンのサンを見ている感覚。2曲目か3曲目のサッカーの曲では、辻井さんは詩を朗読したり、缶?をバイオリンの弓で擦ったりと古賀さんみたいな役割の音。指で押してドラムの音が鳴る機材をいじっている時も、古賀さんがレコードプレイヤーを使って出す音みたいに感じる。「等速直線運動」でのドラムのギクシャクした叩き方はツジマチでのドラムを叩く姿を思い出して、懐かしかったです。その他の知っている曲は「スカイタワー」「電気」。あとはタイトルが分からないけど「ウノ、ドス、トレス」って歌う曲、山梨の種なしぶどうの曲、ほそまるforeverの曲も。これらは新しい音源に入っているのかな。中盤時の神谷さんギター、立石さんベース、辻井さんドラム(もしかして機材いじってたかも)の編成での即興っぽい演奏が良くて、神谷さんのギターが古賀政男の練習曲っぽくなりそうだったけど、特に発展させずに終わる。MCにて立石さんが営業の仕事をしていて、70代の老夫婦にパスワードを決めてもらう話からの、何の合図もなしに辻井さんがトントンって叩いて曲が始まったのも、ジョンのサンらしさが出ていたと思う。

SAKANA
多分1度は見てるはずで、あんまりその時の印象は残っていなかったけど、今日のライブを見るとポコペンさんの歌が生々しくてブルースみたい。西脇さんは、幽玄さよりはもっと芯を感じるようなギターなのに、催眠効果のある音。ポコペンさんはポコペンさんで低音のフレーズのギターの音が気持ちいい。「LITTLE SWALLOW」しか聞いたことがないので、セットリストは知らない曲ばかり。中盤の「スカイ」って歌う曲でのイントロのギターの揺らぎ方がジェフ・バックリィの「Live at Sin-e」に入っている音と同じ鳴り方だなと思うと(感覚的には「If You See Her, Say Hello」)、ポコペンさんの歌い方もジェフ・バックリィみたいに思えてきて、「スカイ」って歌う曲の次のティーカップの歌は子供っぽい歌詞だったりで印象はころころ変わったけど、ライブで歌われている曲の半分位はジェフ・バックリィに当てはまりそう。自分の席からは前の人の頭でポコペンさんの顔が全く見えなかったけど、終盤に入って、前の席の人が仕切りの壁に寄りかかるようになったんで、ようやく歌っている顔を見る。声を強くする時も、顔を歪めるでもなく自然な表情。その自然さにもブルースっぽさをまた感じる(今思うとブルースの人は顔を歪める気もするけど、ライブ中は素な表情がブルースっぽいな~と思いました)。途中ポコペンさんがMCにて焦っているのが不思議に思ったけど、窓の外の台風の風を見ていたのかな。西脇さんとの気の合わなさも良い意味で変な雰囲気。ポコペンさん「この曲やりましょう」西脇さん「いや、弾けない」とか。アンコールでの角田さんリクエストの「fan」も出来ないって言う西脇さん。曲も演奏も良い印象として残ったけど、特にMCらしいMCを挟まず、曲終わって拍手→次の曲って展開がアンコール含め1時間半続くのは少し辛かったです。事前に曲を知っていればもっと楽しめたはずなんだけど。

9/7-10

9/7木
EMS17 Welcome Concert@名古屋市立大学 芸術工学部 北千種キャンパス 大講義室

鈴木悦久「GRAIN(2017)」
世界中の電子音楽家?が集まる会議が4日間あって、その中でのJapanese Society for Electronic Music主催のイベント。鈴木さんもJSEMの会員とのこと。ESMは調べたら多分Electroacoustic Music Studiesの略です。鈴木さん以外は映像を使う人だったけど、鈴木さんはスクリーンを使わず、会場を真っ暗にして音のみ。配布されたパンフレットの作品の解説には「楽器演奏における演奏動作から得られる情報を用い、リアルタイムで音響を合成するライブパフォーマンス作品」とあって、確かに鈴木さんのいる位置からMimizでも使う親指ピアノの音が聞こえてくる。音の変化もそれに呼応するように聞こえる時もあったけど、会場が暗く、鈴木さんもPA席みたいなところでお客さんに背中を向けての演奏だったので、これが生演奏なのかの確信は持てず(後日、鈴木さんに話を聞くとやっぱり生演奏だったそう)。親指ピアノの音が聞こえつつの、ぼんやり広がっていく音もあって、それが合成された音なのかな。少しパーカッシブな電子音も入る展開で、途中1回区切りがあって、合成音の聞こえ方が変わったけど、あんまり覚えておらず。もっと純粋な電子音っぽく変わったんだったかな。でも、Mimizのイメージから離れるような音ではなかったはず。10分位の作品。

渡辺愛「esuquisse(2017)」
車が通る音やフランス語っぽい会話が聞こえてくるフィールドレコーディングな音がメインで、途中ピアノや揺れるようなエフェクト音も入る。最後はうるさく通り過ぎる電車の音。ピアノはメロディーのあるキレイな音で、花の絵とかと一緒に流すと似合いそう。映像はなく、何もない白いスクリーンに照明を当てるだけの演出で、照明の淡い光が黄→緑→ピンクみたいに色を変えていく。この演出良かったです。

アレックス・シグアン「detritusⅡ」
少しぼやけた映像に、90年代後半な、映画「マトリックス」やハリウッド版「Godzilla」のイメージなフォントの文字が出てくる。文章は短いけど「PRIDE IS SATISFIED」などメッセージ性のある言葉。流れる音は少しノイジー気味。後半はその方向性は残しつつも、顕微鏡に映した水滴の下に文字があるみたいな演出。音は途切れているのに映像は流れ続けるのに奇妙な感覚もあったけど、ぼやけた映像の効果を上げていた気がします。

林恭平「Sunflower」
ストーリー性のある映像で、最初はモノクロで左右対称なパチンコ台みたいな映像。まどかマギカの魔女時を感じさせるダークファンタジーな演出で、次に二人のキャラクターが出てきて、片方の頭は実写の花びらで、もう片方の頭から出てきたミツバチが花びらの方に受粉すると、視力が良くなり過ぎて逆にモザイク状に物が見えるようになって、そこからはダークファンタジーな要素が残りつつも、一気にオオルタイチのMVみたいな世界観。同じ動きを繰り返したり、背後に出てきた文字をずっと言ってるみたいなキャラクター。音はダンスビートではないけどオオルタイチに近い感じもあり。途中、画面いっぱいが赤い波みたいなサイケデリックな映像になると轟音が鳴り続ける。今回の作品の中では強烈な印象を残す。

宮木朝子「Hidden Garden(2017)」
作品の解説に「馬場ふさこ(VIDEO)」とあるので、映像は馬場さんが作成したってことかな。海の中の、階段が多い遺跡だったり、神殿の柱が出てきたりする映像。他にもDNAみたいに絡み合った糸とかクラゲっぽいのが出てくるんで、やっぱり水の中のイメージ。柱の一つにズームアップすると、また遺跡の場面にループして、最後は星空の映像。音の方はあんまり覚えてないけど、映像に合った厳かな音だった気がする。視覚と聴覚だと視覚のイメージの方が残りやすいのかな。

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9/9土(昼)
「暑い日」A-CHAN写真と音楽のSlide show@KDハポン

スティーブジャクソン
1曲目は「点の世界」。ここ最近のアレンジ同様スローな演奏。濱田さんの後半のギターの入り方が良かったです。2曲目は「I Saw Her Standing Nowhere」。これも濱田さんのギターが良かった印象で、後半のポツポツギターが歌謡GSみたいで、曲をよりポップにする。3曲目の「the end of 夏の終わり」では、鈴木さんのスネアのリムショットハイハットのみの音が格好良い。濱田さんのポツポツギターはこの曲でだった気もする。夏のこの時期の、この曲は良いです。次からは曲間なしに、まず「フォークミュージック」。曲中の一旦ブレイク後、鈴木さんはバスドラをずっと踏み続け、モモジさんベースもそれに合わせるように、低音重視に弾き続ける。続いて「そっとわれにかえる」。今回は濱田さんの噛み合わないギターもばっちりで、イントロの時点で良いと思ってしまう。最後はやっぱり低いフレーズが入るようになった「ミルクと牛乳」。「フォークミュージック」のブレイク後の展開が新しいアレンジなのかな。

「暑い日2017」のスライドショー前半
スティーブジャクソン終わりで会場が暗くなって、スライドショーがスタート。住宅街の中で撮られたような写真が続く。音楽付きで、最初はバンドみたいな音に思えたけど、段々ラップトップで作ったようなけたたましい音が、ずっと盛り上がりのピークを維持したまま流れなく鳴り続ける。これは厳しい。暑苦しい日になりそう。写真には名所や記号となるようなものが映っておらず、「暑い日」なので場所を特定させる要素はいらないのかな~となんとなく思う。一番印象に残ったのは破れた三角コーンの写真。20分位経つと、今日の司会などをしていた、多分RAINROOTS湯地さんが一旦スライドショーを止めて、A-CHANがどういう人物なのかとかこの作品が2003年に撮られた写真であることを説明。「暑い日」のスライドショーはまだ残り40分あるそうだけど、一気に見るのは辛いそう。そんな作品を流しているのか…とも思ったけど、同意見です。

鈴木悦久
一昨日に見たセットと同じで、時間はもう少し長めの演奏。今回は演者との距離も近く、どういう演奏をしているのかも見えるので、生の親指ピアノの音とスピーカーからの合成音が段々と離れていくのが分かる。パーカッシブな電子音は一昨日と同じ印象だけど、その後のノイズは改めて聞くとMimizとは違うノイズ音。正体不明なひんやりした音で、不安な感覚に陥る。弦楽器の音にも近いと思ったけど、TV on the RadioとかDirty Projectorsの声の感触にも近い。一昨日は分からずじまいだったけど、今回ので掴めた気がする。鈴木さんライブ時にも「暑い日」の続きが再生されていて、元々入っている音を消して、鈴木さんの音でスライドショーを進める。さっきのけたたましい音で聞くよりかは写真も見やすい環境になる。

「暑い日2017」のスライドショー後半
鈴木さんライブが終わると、間を置かずに「暑い日」の元々の音源を流してのスライドショーの続き。やっぱりけたたましい音。鈴木さんのライブ時に流れていたのとごっちゃになっているかもしれないけど、写真は都市部の風景になっていて、そうなると2003年だと分かる服装や広告が映されていたりする。そう思うと住宅街って時間が流れていないのかも。雪の写真だったり季節が分かる写真もちょいちょい出てきたりする。最後の音はギター色が強くなって、日本語のセリフで終了。その後、湯地さんによる更なる解説。今回DVDで再生していたけど、そうなると解像度が落ちるとかプロジェクターの性能が~~みたいな話で、物販にあるUSBデータで見るのが本来で、それ用のPCモニタも持ってきているんで、興味ある方は見て下さいとのこと。湯地さんも一番印象に残ったのは前半の破れた三角コーンの写真らしく、そこで一旦停止した時に残り時間が表示されて、まだ1時間再生時間が残っていることにぐっときたそう。そこまで行くと知らんわって気もするけど、個人の感覚なんで分からないものです。
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9/9土(夜)
工藤祐次郎 夏の全国ツアー 名古屋編@きてみてや

鈴木涼(リパ)
オープニングアクトとして4曲のみ。1曲目は、以前のソロ時にはシンセでファミスタっぽい音を鳴らしていた、転調が特徴的な曲。今日は全曲アコギで演奏。2曲目はソロでもバンドでも結構演奏している猫の曲。3曲目は「ハイホー」のカバーで、これも聞いたことある曲。最後は「Sweet Memories」ってタイトルの曲で、この曲は多分聞くのは初めて。カバーではないと思うけど、あんまりリパくんっぽくないメロディーだな~と思いました。今日のイベントの主催者で、足立さんと永見さんとリパくんは同い年とMC。

足立涼
ガットギターの優しい音に、声・メロディー・歌詞も優しい。親しみやすいっていうよりは本当に優しいって感覚。ムーン時代に感じたUSインディーとは違うイメージ。音源には入ってなかったけど、釣りをするみたいな歌詞の曲が確かあって、足立さんが釣りをする人ってのは知っていたんで、趣味を歌詞に入れているのは良いな~と思いました。さっきのリパくんMC時の同い年トークで、永見さんから「テイラー・スウィフトも!」って野次が飛んでたけど、足立さんはMCにて西野カナも付け加える。

永見恵利
短い曲やらカズーを使う曲が続いて、アメリカのアニメ「Adventure Time」にも使われたLAKEの曲のカバーも。LAKEがどういう規模で人気があるのかは知らないけど、アニメにも使われるんだな。で同い年トークのMCになって、中学生の時に映画「キャシャーン」が公開されたらしく、その主題歌の宇多田ヒカル誰かの願いが叶うころ」のカバー。この曲がすごく良くて、今の宇多田・紀里谷夫妻の離婚している状況を思うと、ぐっとくる歌詞。単に永見さんの声で歌われてたのに感動していただけかもしれないけど。その後、暗い曲が続きます宣言があっての、前のハポンでも披露していた「道路を挟んでじゃんけんしよう」って歌詞の曲で、次に続く歌詞が「テニス部たちに笑われる」ってのもすごく良かった。次は「我が過ち」って繰り返し歌う曲で、宗教的ではないけど神聖な感じ。これもキラーチューン。最後はけだものの曲で、「ミラーボールを蹴っ飛ばして、お巡りさんにキスをしろ」って歌詞がパンクみたい。歌詞の良さが気になるようになったライブでした。同い年トークの続きでは相撲取りの高安も同い年に挙げていて、明日からの相撲(9月場所)楽しみですね~とか話す。あと、やっぱり永見さんってすごいと思ったことは、後ろの方でライブ中でも関係ない話をしている人たちも永見さんのライブ時には黙って聞いていたことで、それはそれで当たり前のことなんだろうけど、永見さん以外の演者時は喋るのを止めなかったので、とりあえずライブを聞いてみて、この人のは聞かなくていい、話を続けようって判断を下していることに、好きな音楽がその場で否定されてるんでショックを受ける。

工藤祐次郎
ギターにエフェクト掛けたり逆回転な音も出したりするけど、大部分はアコギでの弾き語り。あとはキーボードもリズムマシーン的に鳴らしたりもする。曲をポップに聞かせる作曲法がリパくんに似ている気がしました。こういう感覚を持つのは初めて。歌詞も良くて、普通に良いものとして聞く。特徴があるようでないのも魅力的なのかな。途中で神戸で対バンしたカニコーセンさんから宿題として出された、夏の思い出の作文を読む。ポエトリーではなく、本当に紙に書いた文章を朗読。高校生の時のラブホテルでの先輩の肩の叩き方の話。良い話でした。セットリストはウーロンハイの曲、キーボードを弾き始めて途中になって「この曲インストなんです」って紹介する曲、阿佐ヶ谷の餃子イベントのママの曲など。最後は遠距離恋愛の彼女が東京まで会いに来てくれて、東京駅で見送る時に「今度うなぎでも食べに行こう」ってセリフが格好良かったんで、そのことを歌った「東京うなぎ」。豊田道倫さんの「うなぎデート」を思い出すタイトルなので、ずっと学生服着ている豊田さんが頭の中にちらつく。アンコールの拍手の中、SMAP「SHAKE」を演奏しそうだったけど、リパくんとお客さんで来ていたヨースケくんのトウガンズ二人に、前回と同じ展開と言われるのが嫌なので別の曲をすることに。キーボードで空間的な音を出して、何が始まるかと思ってたら、ZONE「secrete base」のカバー。夏の曲です。工藤さんはリパくん達と同い年ではないけど、井上真央が同い年らしく、井上真央が成人式でお酒が飲めるようになりたいって言ってたのが可愛いと思ったそう。
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9/10日
Series@KDハポン

ロック墓場
久しぶりに見るけど格好良さは相変わらず。小池さんがギター弾いてる時の右手の上げ方がロック墓場!と思いました。アルバムからの「Let It Hakaba」「Point」「Master of "P"」、少しアレンジが変わった気もする最後の「Your Life」の他、多分初めて聞くような曲もあり。小池さんがギターで憂いのある音を出すのは聞いたことあるけど、アベさんが空間的なシンセ音を鳴らしているイメージがあんまりなかったので、ちゃんとシンセっぽい音作りもできるんだな~と思う。曲の途中で「名古屋!」って言ったり、「Oi!Oi!」みたいに手を上げて煽ったりと変なテンションの小池さん。バンドメンバーの移住があったりと、バンドの活動があまりできなくて、先輩・同期のバンドが新曲書いているのを羨ましく見ていた、のMCも意外でした。自分たちの音源を自分たちでリマスタリングするのは、ビートルズツェッペリン以外だと自分たち位って言ってたのが面白かったです。

ベアーズマーキン
去年年末にハポンで見た時のような、どこにも向かわない感覚はなし。踊っているようなアルペジオ中心のギターでライブは進む。前からの印象でもあるけど、キーボードがマリンパっぽく鳴っているのも良い。ベースも気になる音、フレーズをどんどん出し続ける。セットリストは「トランプマン」「What's Gonna Happen」「峠」など。アルバム未収録の曲も何曲かあり。最後から2曲目の「EERON」のドラムの入り方が今日のハイライト。格好良かったです。

POP-OFFICE
バンドの個性につながる、低い声質による癖のある歌い方。POP-OFFICEも久しぶりに見るライブだったけど、確かにこんなんだったな~と思い出しながら見る。音源をまだ持っていなかったので、海外バンドっぽさがあるイメージだったけど、それはあまり感じず。ベースの歪ませ方がバンドのライトニング・ボルトではないけど、稲妻みたいな音。ドラムの叩き方に少しベアーズマーキンとの共通性を感じて、不思議な対バンに思えたけど納得する。今日はPOP-OFFICE企画で、POP-OFFICE自体も1年9ヵ月振りのライブだったけど、こういう面子での自主企画なりイベントが最近ないんで、継続的に続けて欲しいです。ベイスターズの勝敗を気にしていた野球ボーイな島田さん。

8/25-28

8/25金
あうあう@CLUB ROCK'N'ROLL

あうあうあ
特に始まる合図もなく、ヒロアキさんの声のループなのか、もしかしてダクソフォンなのか、「あっあっあっ」みたいな音がBGMの中で鳴り続けてのスタート。最初の方イケダさんがギターでリフなりフレーズなりを弾いて曲っぽくなるも、歌っているのは即興的な言葉。ヒロアキさんはモジュラーシンセとギターでリズムっぽいのも作ったりする。響子さんはダクソフォンとシンセ。1曲目から2曲目への移り方がスムーズだったんで良い流れになりそうと思ったけど、それ以降は断片的な演奏が続く。途中イケダさんがあんまり参加していない時には、歌っていたのもヒロアキさん響子さんだけになるNARCO状態で、この時の丸みのあるシンセ音はNARCOなイメージの音に思ったりする。前回のライブ時はダクソフォンに櫛の歯の反動を使ったりもしてたけど、今回はもう櫛自体をマイクに近付けて音を鳴らしたりも。あとヒロアキさんがでんでん太鼓みたいな小物楽器を使っているのは多分初めて見ました。中盤以降の3人が同じ方向に向かっていないような演奏が良いと思える瞬間もあったけど、もっと展開が上手くいって欲しかったです。

ジェット達
最初は全世界強い人選手権みたいなのをやっていて、「肘から先は飾りだ」とか言う強いやつとかとんでもなくでかいやつが出てくる。達さんがよくやるピカーンって光る顔もこの時に出る。その大会の模様が流れているテレビを山田が見ていると、途中でテレビが壊れてしまったので、家の裏の川に捨てに行くと型の古いテレビが流れてきたっていう不思議な川の設定。で、父親に怒られて「川で泳いでこい!」って言われた山田が泳いでいると、川底には家電がいっぱい沈んでいて、その下に輝くものが見えたんで、砂金じゃないのか?と思った山田は川底へと潜っていく。家電が沈んでいるんで、それを掴んで楽々と潜っていける描写も「すげえ行きやすい」とか言うのも達さんっぽい。口からのボコボコ出る泡のリアリティさも。で、川底に見えた輝きは砂金ではなく光で、V字型になっている川底が突然開いて、山田は落下。家電も同じように落下していく中、家電はパーツにまで分解されて、違う家電のパーツと組み合わさって別の家電になるらしく、格好良いバイクが真空管ラジオになったりする。山田も分解されて脳とか神経も飛び出したけど、最後には元の形に戻る。川底が開くのはお盆の時期だけで、父親も母親に「今お盆だよ!」って言われて、事の重大さに気付く。で、話が学校のことになって、山田が先生の質問にリズムを取ってから分かりませんと答えるのとかが気になってしまって、山田と話せなくなった女の子が登場。その子も川底に落ちてきて分解されてまた元の形に戻って、山田と再会。「大丈夫か?分解とかされなかった?」と山田に聞かれて、「大丈夫」と答えることが出来て「私、山田と話せるようになっている!」みたいな話。やっぱり達さん面白いです。

Kaseo
神と対話するための装置での演奏。最初音出しするも、すぐに止める。機材トラブルみたいで、楽屋から持ってきたスペアでの演奏になる。最初は「大きな古時計」が打ち込みで流れて、それが徐々にバグり出して、原型がなくなる。音の流れはあるけど、時々大きめのノイズが被さってきたりも。交換前のはモジュラーシンセみたいにコードを繋げているように見えたけど、スペアの方にはコードは無くて、あんまりどういう操作をしているのかは分からず。1回スイッチみたいなのを切って、もう1セット始める。こっちの方でも最初は馴染みのある曲が流れて、それがバグっていく展開で、1stセットよりはリズムトラックがあって、その1音だけがバグるみたいな印象。フロアの真ん中に机と椅子を持って来て、そんなに大きな動きもせずに、装置を操るというよりは、じっと見つめているように見えたKaseoさんの姿もありきで、アート作品みたい。装置を照らすアーム式のライトも勉強机を思わせて、その装置の名前が「神と対話するための装置」なので、完璧なシチュエーションだと思いました。

数秒にも満たない
収束しない渦みたいな音が会場を包んで、若干音割れしてるのも良い。今までハポンでしか見たことがなく、キレイな音を出すバンドのイメージだったけど、全然違う。あんまり流れがなく音としてだけ鳴らしているインスト(鬼みたいな格好良さ)→バックの音はそのままでキレイな声でVoが入るけど、そのギャップも良い→アコギに持ち替えて少しアラブっぽいフレーズを弾く、の流れ。今までそんなに良い印象がなかったバンドだけど、今日みたいに爆音で聞かないと分からない良さなのかな。体験するって感覚のライブでした。
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8/27日
@ブラジルコーヒー

河合愼五(カタリカタリ)
曲名は分からないけど、ギター→コントラバス→ギターの順で3曲。最後のは、しょうにゅうどうでも演奏している曲と紹介していたりと、どれも聞いたことのある曲。その後はコントラバスに持ち替えて、お馴染みの「ずれる」「死ぬかと思った」「歌でも歌えば」と「茜色~」で始まる曲を演奏。この流れの時には、時々音程を外していて、コントラバスのチューニングのせいなのかな?とも思ったけど、結局直らず。MCを入れずに続けての演奏だったので、間に一呼吸入れたら良いのに、とか思いました。今日のライブではコントラバスの弓は使わず。ライブ告知のMCの後、ギターに持ち替え「黄昏の町工場に」。歌詞の流れを知っているんで情景が思い浮かぶのもあるけど、今日の演奏はすごく良かったと思います。次の「秋の~」で歌い始める曲は多分聞いたことない曲で、サビで少し明るくなるのが「向こう側」に近い雰囲気。最後は「男と女」の安心する終わり方。ギター時には音程を外してなかったので、コントラバスの時にだけ何で外してたんだろうと疑問に思う。

ワダマンボ&アンドウケンジロウ
土着的だったりフォークだったり、そういうのでもなかったりするけど、バンド程のカリプソなイメージはあんまり感じず。でも、一番気になったのは歌に振り切れないボーカルで、ずっとこれは何なんだろうって感覚で見てしまう。悪いライブだった感覚はなくて、自分の知識量の無さから来るモヤモヤ感だと思う。「アイ・エイント・ガット~」みたいに歌う古いカリプソの曲のカバーが印象に残って、最後のパパイヤマンゴーみたいな曲にもカリプソらしさはあり。ワダさんのギターにはベース弦も張っているらしく、アンドウさんが楽器を頻繁に変える河合さんにもそれを勧めていたけど、そういえば河合さんが昔使っていたベース+ギターみたいな楽器は最近どうしてるのかな。
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8/28月
服部将典を囲む@なんや

角田健太
1曲目は「(続、)汗とコーヒー」。最近はコーヒーと言えばデミタスコーヒーの方だったんで、意外なスタート。次は「メロンパン」で、「ここはパラダイスだし海もある」の歌詞からは、昔オシリペンペンズが旧グ邸でライブしてた時のMCの「あとここに餃子があったら天国やな」を思い出す。MCで前2曲の説明と来月に出るTHE PYRAMIDの新譜レコ発のことを話して、ハーモニカを使わずの「GREEN」。続いては「御園座」で、指パッチンをしなかったお客さん(某ミュージシャン)に向かって「Don't be shy」のセリフ。この後、ケンタ・ハツノダっていうスペインの人のカバー。多分初めて聞きました。で、服部さんが参加してのNRQカバー「ギョロギョロ」。服部さんがコントラバスの準備している時に、実はTHE PYRAMIDに在籍していたことがあると告白。角田さんとは同じ大学で、THE PYRAMIDには3日間だけ在籍していたそう。「ギョロギョロ」の後は間を挟まずに「朝」につなげていたけど、ともよさんも参加するのにそのタイミングを与えずで、機材やらで狭い中なんとか入るともよさん。コントラバスの音が似合う「朝」は、村上さん参加時の波バンドとはまた違う雰囲気になっていました.。最後は「友達」で、サビじゃないところで使う服部さんの弓の音が良かったです。

服部将典
「地味な曲が続きます」のMCの後、本当に地味なコントラバスの演奏。1曲目はインストで、リフやフレーズもあったけど即興的に思えた演奏。2曲目は英歌詞の歌付き。3曲目はクラシック要素のある曲で、弓を使ったりするのもクラシック的。この曲ずっと聞いていたいな~と思ってたけど、途中からジャズっぽくなって、最後は「ラブ・ミー・テンダー」のメロディーを弾き出す。他の2人よりは短めの演奏時間でした。

大場ともよ
最初の方はソロでの演奏。まだアルバムを聞いていないんで知らない曲が続く。途中から角田さん服部さんが参加しての「クロール」。やっぱりこの曲での角田さんのギターは良い。MCでアルバム録音メンバーで来年犬山と多治見でライブするって話が出て、服部さんがさっきのソロ時にしようかと思ったけど、歌っていると泣いてしまうから、と出来なかった曲をここですることに。犬山の明日香っていうシンガーの「長良川」って曲で、昔のメ~テレ(当時は名古屋テレビ)の深夜に流れていたそう。「川に流れる葉が海へと向かう」みたいな歌詞で、服部さんは泣かずに歌いきる。角田さんは和歌山フェリーが到着する時に流れる曲が好きで、着くのは嬉しいけど寂しい気分にもなるのが良いんだとか。その後、角田さんが一旦抜けて、ともよさん服部さんのデュオになって英歌詞の曲。この辺りで昨日のワダマンボさんのライブ時に感じた、歌に振り切れないボーカルをともよさんからも感じてしまう。変にメロディーがありすぎる訳でもない感じなのかな。ともよさんはワダさんより何回も見てるし、「クロール」からはそんな感覚を覚えないので、単に聞き慣れていない曲のせいなのかも。でも昨日のモヤモヤ感が蒸し返してくる。デュオ編成が終わると、再度角田さん参加。この時の角田さんをまっすぐ指差して「出番だよ」って言ってたともよさん、格好良かったです。でトリオ編成になって、ムーンライトって歌う曲。この曲がめっちゃ良くて、エリオット・スミスみたいに感じる。中期ビートルズに比べられるエリオット・スミスなんで、ともよさんとの共通点もあると自分の中で腑に落ちるような感覚で、ともよさんのKeyも良かったです。さっきまでのモヤモヤ感もすっかり無くなる。ともよさんこんな曲書けるんだ~と思ったけど、話を聞くといしだあゆみさんの「ムーンライト」って曲のカバーとのこと。アンコールは角田さん推しの「秘密のデート」と、合唱になる「花のルージュ」でした。

8/19-20

8/19土(昼)
パーク音娘。'17 「バリバリガムテープ ~掟ちゃんいらっしゃい!~」@名古屋港水族館南側緑地

掟ポルシェ
イベントの趣旨は「真夏の野外にハロプロ楽曲を楽しもう!!!」で、掟さんはゲストDJ扱いでイベントの終盤に登場。最初はアイドルヲタについての演説。ヲタを褒めたり貶したり、知り合いが握手会で抱きついて出禁になった話とか。会場アンケートみたいな感じで、お客さんにDJが聞きたいかorそれ以外かを聞くと、それ以外の方の反応が多くて、「じゃあ、また」と帰ろうとすると、アンコールの声で戻ってくる。毎度お馴染みなのか何度かそれを繰り返す。その後DJが始まるも、曲を掛けるとすぐステージから降りてお客さんのところまで来て、振った缶ビールを曲のサビになると開けてプッシャーとか、ステージから多分ちくわ投げてたりとか、ロマンポルシェ。でもしていそうなパフォーマンス。1曲目に掛けてたのがベースの格好良い曲だったんで、音楽寄りで選んでいる気もしたけど、途中からは他のDJの人達と同じようにお決まりの振り付けがあるような曲も掛ける。ガムテープでお客さんグルグル巻きにしたり、くわえたちくわのもう片方の端をお客さんにくわえさそうとしたりと、後半になってパフォーマンスはヒートアップ。ゲストで呼ばれているんで好き勝手に出来ることなのかな。掟さんが海をバックに踊ってる姿はめっちゃ格好良かったです。海・港が似合う人。あと、掟さんが次の曲を掛ける為に毎回ステージまで戻るけど、その動きが軽快で、ステージに上がる階段も何段か飛ばしだったんで、運動とか得意そう。最後は海の近くの柵を飛び越えるも海へは飛び込まず。最初の演説の「ダメと言われたことをやるもんです」とか言ってたのが良い前振りだと思ったんだけど。でも飛び込んだら簡単には戻れない高さではありました。

掟さん以外のDJも何人か聞いて、自分が知っているような初期のモーニング娘。の曲と、多分最近のだと思われる曲だと鳴っている音が違っていて、クラブでも掛かるような仕様だったり、ヲタ芸がしやすいように作られているのかな~とか思う。「レバニラ」って歌う誰も反応しない曲(反応しないのが正しいリアクションなのかと思う程誰も何もしない)と三線始まりの沖縄っぽい曲が気になりました。
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8/19土(夜)
勝手に万作チャンピオン@ブラジルコーヒー

たむら廃人
最初の「音出しします」時の、あんまり気にせず聞いてたギターインストからしてキレイな曲。歌が始まると朴訥としたキヨシローみたい。途中からは佐々木匡士さんの歌みたいとも思う。ギター1本での弾き語りで、言葉の乗せ方もギターの弾き方も滑らか。1曲目は「猫をかぶれば」って曲で、大阪から近鉄で来ましたって話からの「電車にのって」も演奏。OAなので5,6曲のみ。万作さんとは大阪での2マンライブからの縁らしい。ちゃんと個性のある人で、また見てみたいと思いました。

ミミコ
気になるようになってから見るのは初めてで、良いところがどんどん見つかる。まずはやかわさんのコーラスがすごく良い。曲の良さに直結するようなコーラスワーク。あんなにドラム叩きながらでも歌えるんだな。大きな音でドラム鳴らしているのは意外だったけど。1曲目は「ウォッチング」っていうミミコらしい新曲。持ち時間が長いので、3人時代の曲も披露していて、その曲では当時メンバーではなかったマツバさんのギターは途中から入ってくる。篠田さんがスラップ奏法を披露する曲もあり。「夜の銀河」ではコントラバス(ボディが通常のより細いんで違う名称かも)も使用。この曲では何故かアニメと一緒に流れている映像が思い浮かんできて、それはポンキッキーズっぽいなと思いました。HAPPLEのライブでのポンキッキーズの話が頭の中に残っていたせいなのかもしれないけど。次の「November step」のまりこさんのギターカッティングは完全に「歩いて帰ろう」だったんで、やっぱりポンキッキーズ。この2曲の流れ良かったです。アルバム「まにまに」からはこの2曲のみ。後半にはまりこさんの歌声の強さが気になるようになって、スプリームスの「恋はあせらず」のオマージュみたいな曲も簡単に歌いこなす。他には万作さんの「台風」にインスピレーションを受けた「波浪警報」って曲もあり。すごく良い感覚でライブは見れて、まだまだ発見はありそう。

万作theBAND
1曲目から万作さんはギター弾きまくりで、ハーモニカホルダーもメガネも落としてしまう。バンド全体の音も格好良い。今日は4人以外に、ボンゴ等のパーカッションの青木さんも参加。万作さんの大学の先輩で、徳重ハイの2代目ドラマーでもあるそう。2曲目は「ひっくり返したい」。前回の万作さんソロライブで恋しくなったJr.さんのサックスも今回はちゃんと存在している。Jr.さんのサックスはもっと他のバンドでも聞いてみたいです。格好良いままの演奏はこの後も続いて、「台風」「時速100km」など。久しぶりに聞く「さぼてん」はノビさんとのロングブレス対決になる。他にもインストの新曲があったり、パーカッションの細かいリズムの曲ではツクモクの「サムシング」に近い雰囲気も感じたりする。MCが少なかったのも、言葉では伝わりにくいから演奏で伝えているみたいに思えて好印象。最後から2曲目の「ハローハローハロー」での篠田さんの弓を使うコントラバスの音も良かったし、万作さんの少し疲れたように聞こえる声も良い力の抜け具合で、曲への相乗効果として現れる。最後は「意味のある言葉」で、本編終了。この後に、前のYOK.さんのレコ発にヒントを得たのか、ラーメン福のタオル争奪じゃんけん大会があってのアンコールへ。まずは評判が良いという「ちくわの穴」で、もう1曲はコーヒーカップの下の皿の歌って紹介していた曲で、この曲がめちゃくちゃ良かったです。演奏も良いけど、ここで終わると思ったところに続きのメロディーがあって、曲の魅力をもう1段階上げている感じ。良い曲書く人です、万作さん。この曲でも少し疲れたような声で、抑えるように歌っていたのが堪らなかったです。
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8/20日
@月のひなた

小池喬
「ともだちのうた」でライブはスタート。曲の途中で実在するたにざわくんについて話し出す。時々ライブにも来てくれて、お客さんにサインもするそう。話が長くなってくると、ギターを弾くのも止めてしまって、たにざわくんと石膏像を一緒に運ぶ仕事の時に、予想外の重さに小池さんが助けを求めるも、決められた合図がなかったので全くの無反応だったって話。話を終えると「、、、もうショックで何も食べられないくらいにクール」につなげる。面白かったです。歌詞忘れてるのかと思わせる程の溜め具合。その後は「宇宙のくしゃみ」「コメットさんの再放送」「階段のあがりはな」、昆虫の形の曲など。最近台湾にライブしに行って、夜市にはもちろん行ったけど、台湾のファミリーマートに10回位行ったらしく、100%のすいかジュースがオススメなんだとか。台湾のコンビニで買う時に「謝謝(シェイシェイ)」って挨拶をしていて、日本に帰って来てからもローソンで買う時に同じように「ありがとう」と言ってしまうらしく、そうすると店員さんにも「ありがとう」と返されて変な空気になるそう。その話からの「コンビニ」「どうもありがとう」。MCが良い流れで出来つつある。

井手健介
最初の方で演奏された「ロシアの兵隊さん」の「あー」が斉藤和義の「歌うたいのバラッド」みたいに思えて、名曲をいくつも書ける人ってイメージになる。その次の犬の曲では斉藤和義が残りつつもアシッド・フォークなテイストも加わって、タケヤリシュンタさんみたいだな~と思うと、好きになる感覚を見つけた感じ。その曲の後半のソウルフルな叫びの歌からは、昔に感じたゑでぃまぁこんフォロワーみたいなイメージは完全になくなって、色んなタイプの曲が書ける人だと思い始める。その後の、海で爆発した友達の体が何代にも渡って魚に食われるっていうお盆の曲での「何代も~」って繰り返しも面白かったし、仕事はあるけどお金がないって曲もあり。他にはギルバート・オサリバンの「ALONE AGAIN」の日本語詞カバーも披露。少しだけ関西弁みたいに感じた短い言葉が気になりました。今日はライブ+映画トークのイベントなので、井手さんが生まれた年に公開された「Wの悲劇」の主題歌「Woman」もカバー。ユーミンの変名による作品で、変なコード進行なんだとか。最後は清原のリクエストをもらっての「昔はサルティンバンコが町にやってきて、清原が黒くなかった」とか歌う曲。清原で通じるんだな。湯浅学さんと共演した時に、この曲のタイトルは「シャブ清(きよ)」にすれば?って提案されたらしい。

ライブの後は井手さん、小池さん、今日のイベントを月のひなたと共同企画したなぐぁさんの3人で映画トーク。配布された冊子の井手さん小池さんそれぞれの「私の10本」についての話など。井手さんは結構喋る人で、好きなのを語るのと、相手の意見を聞きたいのバランスが丁度良い人。アメリカのグラインドハウスっていう映画?(文化の総称なのかも)みたいに、昼間は音楽を流して、夜には2人だけでプールに抜け出すやつがいるようなパーティーに行きたかったらしい。出身地の宮崎みたいな地方都市でも関係なく絶対開かれていたはずなのに「誘われなかった」と力説。小池さんの実家ではフォルクローレみたいなのが開かれていたそうです。井手さん小池さんの「私の10本」に共通で入っていたのは「ギャラクシークエスト」って作品で、SFドラマをドキュメタンリーだと勘違いした宇宙人がやってくるというコメディーらしく、説明を聞くだけでも面白そう。「ネバー・ギブ・アップ、ネバー・サレンダー」の決め台詞も「あれやってくださいよ~」的に扱われているってのも想像しやすい。井手さん小池さんが思い出せない映画のタイトルをドンピシャで答えてくれたような映画好きなお客さんは少なく、自分を含め映画に詳しくないお客さんの方が多かったのかもしれないけど、それでも楽しめたトークでした。この後、Youtubeにアップするもすぐに削除されたという井手さんの「おてもやん」のMVを流す。某海外グループのMVの映像に「おてもやん」の音声を乗せただけのMVで、曲の時間が丁度同じだったらしく、時々音と映像の動きが合うのが良いんだとか。宇宙な映像で、曲の最後にみんなが戻っていくのも良かったです。更にこの後に、井手さん小池さん2人でのライブがあって、まず井手さんがコーラスで参加した小池さんの「バンブボン」から。最後の「バン、バン、バン、バン」は長めに演奏。小池さんのギターを井手さんが借りて、最後に「おてもやん」。小池さんはサーみたいなラジオノイズが鳴る小さいゲーム機位の大きさの電子楽器を使用。曲中の最後の深い溜めの部分は宇宙と交信していたのかな。

8/13-17

8/13日
かえるバンパク@KDハポン

永見恵利(rikasiakai)
開演時間を間違えていて、中に入るとカズーを使う曲を演奏中。ギターの演奏にはまだ拙さあり。カズーの曲の後は「こっからは頭のおかしい人と思われるような曲です」のMCをして、猫舌の曲。この曲の「道路を挟んでじゃんけんする」って歌詞がすごく良かったです。歌い方はrikasiakai時よりは抑えた歌い方になっているのかな。最後はけだものの曲。この曲の「けだものでいる最後の日」って歌詞はrikasiakaiなイメージ。聞けた曲は少なかったけど、それだけでも分かる、女性SSWの枠も性別も超えてしまっているような突出した個性。もっともっと活躍して欲しい人です。物販ではピカチュウの日記みたいなのをまだ売っていました。

うわの空
バンド自体も2年振りのライブってことだけど、爆発力のある演奏は変わらず。意外とエフェクト深めに掛けるな~とか思ったけど、昔からだったかな。マラカスをいつもみたいに振ってたけど、今回は壊さず。そのことについてもMCで触れてた気がする。感想は少ないけど、格好良かったです。

kailios
from京都な、Gt×3(内2人が男女ボーカルも),Ba,Drの5人編成のバンド。ベースが舵を取るようなオルタナな音で、エフェクターを踏んで一気に音を変えるような曲。女の人のGtが中々鳴らないトラブルがあって、本領発揮なライブでなかったかもしれないけど、曲としての魅力がもっと欲しかったです。

inahata emi
ここ最近見ている中では一番、1つ1つの曲を丁寧に演奏しているような印象。「散布図」「言葉が考えた」「晩夏」のいつも聞いているのと、初めて聞く曲もいくつか。夏に作った新曲は他の曲に比べると速い曲で、少しだけフラメンコみたい。今回「晩夏」は最後の方に演奏していたけど、きてみてやで感じた程の枯れた感はなくて、どの曲を一番最初に持ってくるかでもライブの印象は変わりそう(でも過去の日記を確認したらきてみてやでは「晩夏」じゃなくて「いちじくの葉」でした。結構これ以降のライブでも比べる位に印象に残ってます)。あと歌い方にふちがみとふなとの純子さんに近い雰囲気があることを初めて思う。

スティーブジャクソン
1曲目はイントロとアウトロを少し伸ばしたような「the end of 夏の終わり」。次の「I Saw Her Standing Nowhere」は特に変化はなし。この時にモモジさんのボーカルの低音が少しハウってるように聞こえたりもする。3曲目は「Don't Trust Under 23」。鈴木さんのシンバルの入り方も濱田さんのドラマ性のあるギターも良い。で、次の「ミルクと牛乳」はこの前みたいな変なフレーズになっての演奏。お馴染みのベースフレーズに少し低音が加わった変化だけど、これはこれで踊れるアレンジだと気付く。濱田さんのポコポコしたギターの音も良かったです。次の「そっとわれにかえる」も何回かに1回だけずれたようなフレーズが入って、普通なのと少し違うのが混ざるんで、濱田さんはどっちなんだろうって探っているように見えた。ギターの噛み合わなさのフレーズもあんまり弾いてなかったのかあんまり印象に残らず。でも、この「ミルクと牛乳」と「そっとわれにかえる」の歪なダンスミュージックって感じは格好良くて、この流れがあったんで、前回のHAPPLEとの対バン時よりも今回のライブの方が良かった印象。最後は「ギター」っぽく始まるも中断して、モモジさんが「何かちがう」みたいなことを言いながら音を出して、「あっ、ここだ」で始まったのは「つめあと」でした。

quaeru
これもfrom京都な、Vo+Gt,Gt,Ba,Dr,Flute,Trumpetの6人編成のバンド。歌モノの雰囲気もあるけど、管楽器をかき消す位の音量で鳴らすGtの音は、激情型インストみたい。「海」って曲での寄せては返すような轟音が印象的。手練れなプレイヤーが揃っている割には、Voの人の歌は普通で、もっと静かな音世界の方が好みな気がするけど、そうなると曲として魅せるのが難しくなるのかなと思いました。

quaeruが終わるとDJ OYAGOTOSENSEIDANIのパフォーマンスがあって、メンバーの1人が服がボロボロの焼死体みたいな格好で、口から白い煙を出しながら登場。ブルーシートの上に寝かされて、その後は絆創膏とか冷えピタを貼られたり、入浴剤?洗剤?を掛けられたり(良い香りが辺りに広がる)、花火の「ひゅ~~~、ドーーン!!」なBGMが流れる中、投げたら開くキラキラの丸い花火シートみたいなのを投げられたり、ピッチングマシーンで球当てられたり、スプレーで血糊みたいなのを掛けられたり、顔に豆腐をのせられて、更にタバスコを掛けられたりする。あと、真空状態にする細長いビニールのパックを被せられたけど、グダグダで上手く行かず。このパフォーマンスは30分位あって、「最後の曲です」(一応DJも継続)と紹介した後もまだ続いていて、ハーモニカホルダーにトウモロコシを付けたのを出されると「あ~、遅えよ!」とか言いつつ、焼死体役の人に付けさせて写真撮影。まだまだ続きがありそうだったけど、途中で帰る。
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8/14月
新Mushroom Chicken ~リバーヴス CD「街のつぶて」発売記念ライブ!~@得三

タナ・カミオとリップス
前に見た時の亮平さんの歌の邪魔になる位弾きすぎていると思ったギターは解消されていて、そうなるとバンドとしての音の良さが浮き彫りになる。ちゃんと歌に力を与えるような演奏。新曲なのか聞いたことのない曲もいくつかあって、1曲目の曲中でドラムの叩く回数が変わる曲が良かったです。「リフ」「まっくらさん」、後半には「虹」も演奏。「虹」に関しては最初ノビさん一人だけの演奏にバンドの音が途中から入ってくる。ずっと弾き続けるベース音は、DinnerSetの音源のような溜める展開のイメージと違うんで違和感もあるけど、それはそれで面白かったです。亮平さんのギターのルーツの分からなさも、良い意味で気になりました。

カタリカタリ
あうーの曲でスタート。聞くのは久しぶりな気もするけど、カタリのライブにしょっちゅう足を運んでいる訳ではないので、よく演奏しているのかは分からず。2曲目は「向こう側」で、この曲でお客さんをぐっと掴んだように見えた。で、新導入のシンセをまず担当したのは河合さんで、小倉さんのおっぱい星人みたいな歌詞で始まるお盆っぽい曲。シンセは鍵盤的な使い方じゃなくて音をいじるような使用方法。次は長瀬さんがシンセ担当になってのインスト曲。河合さんはコントラバスにパートチェンジして、弓を左右に引くと、その動きに合わせて照明も連動する演出。これもお盆っぽいと思いました。長瀬さんがギロに持ち替えて「ロドリゲス」へ。シンセからはリズムマシーンな音が鳴り出して、回転木馬みたい。前回の河合さんソロと回転木馬を見た時に、回転木馬が「ロドリゲス」のカバーをすれば似合いそうってのが変な形で実現されたみたい。サビでの客席からの合唱に河合さんは高揚感があったそうです。この後は小倉さんが歌うミジンコの曲や、長瀬さんのペーパーバック・ライターみたいな曲が続く。マンドリンの鳴りに少しエフェクト掛けているのかな~と思う曲もあり。最後は「夢の続きを見せてくれ」って歌う曲でした。

リバーヴス
メンバーの年齢からくる妙技なのかポップスとして聞かせることのできる演奏。でも上の世代の人の音楽って感じで、曲としての引っ掛かりのなさがAOR的だなと思いました。今日のレコ発を楽しみに来てたお客さんの歓迎ムードと自分の感覚とのギャップが激しかったです。
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8/17木
うたのみちかけ ~HAPPLE『ハミングのふる夜』リリースツアー名古屋編~@ブラジルコーヒー

トウガンズ
ハポンでしか見たことのないトウガンズが初のブラジル。ハポンの音に慣れているせいか、リパくんのボーカルが前面に出てきているのに違和感。もっとブラジルで見る回数が増えれば気にならなくなるものなのかな。ドラムのつっつんくんは今日のライブの後、韓国に行ってしまうみたいだけど。今日は全員最初から定位置でシンセもドラムマシーンもなし。1曲目は飛び道具的な音を出してスタートしたけど、曲が始まればサラダの曲。2曲目は「vacation of summer」って歌う曲で、この2曲は前回のライブでは演奏しなかった曲。フライヤーにあったポンキッキーズの話(ポンキッキーズ派かウゴウゴルーガ派かに分かれていた)をして、次の曲は皿洗いの男が出てくる「悲しい目」。シティポップみたいな始まり方も前回と同じで、これ以降は前回のライブと同じ曲が並ぶ。次は「ゴールデン・ナイト」。「~・ライト」だと思ってたけど、「黄金の夜」って歌ってたんで「~・ナイト」なはず。途中の中村くんベースが少し入るけどリパくんだけになる展開は前回程好きだな~って感覚にはならず。最後は「ステップタウン」。この曲の後半のヨースケくんのギターが何でもはまると感じるのは、前半であんまり弾いてないんで、そんな印象になるのかも。MCでは、「HAPPLEのMVを見て元気出た正しいリスナーです」宣言もあり。

kiiiu
1曲目はサンドイッチの曲。753812の「juujuu」っぽい少し不穏な雰囲気を醸し出すけど、kiiiuさんのイメージな音でもある。前のハポンでのバキバキ感は少なくて、色々ライブによって変える人なのかな。2,3曲続いた静かな曲も、缶の音や声のループは使ってたけど、余計な音を加えない感じ。Dinnese Set「虹」の音源からはマウント・イアリproduceのmirahを感じるけど、それよりももっと純度が高いmirah感で、こういう静かな曲でもライブが出来るんなら、SSW的なアコースティックなセットでも見てみたいと思いました。次は「ヒーエッ」なHIP HOPな曲だったけど、前回程のゴキゲンさはなし。やっぱりライブによって変える人なのかな。で、中学生の頃書いてた漫画の話からの超能力の曲。わたなべよしくにさんとの共通点は宇宙の話の語りの部分な気がする。最後はHAPPLEにつなげる気前のいい曲でした。HAPPLEのMVを昨日今日で見たらしく、HAPPLEのことはTVの人って感覚ですってMC。

HAPPLE
1曲目は「涙を見せて」と意外なスタート。この曲好きなんで嬉しい。別に桜の季節でもないのに。それ以降は「ハミングのふる夜」からの曲で、アルバムを聞いて絵本も読んだ後だと、良い曲だという前提は変わらないけど、曲の聞こえ方もまた変わってくる。2曲目「手紙」のメロディーの流れはやっぱり良い。3曲目「Taxi」のOndomo(和田さんの使うスティールギターみたいな音がする楽器、クレジットで確認)の音が鳥の鳴き声みたいとか思ったりする。前2組にMCで触れられていた「窓際」も早くに披露。結局撮影場所の結城市の良いところは言ってくれなかった。その後は「Talk To Sea」「モンブラン」「主題」「恋人たちの間奏」など。「ファンファーレ」の終盤の土岐さんのギターソロはライブバンドっぽくて格好良かったです。アンコールは1stから「サーカス」と、ブラジルコーヒーに捧げる「Black Whole New World」。PA返りのベースの音が爆爆音なんで、爆音に下げてくださいってMCと、ラジオコーナーのリバーブの入れてもらうタイミングが面白かったです。土岐さんは滑ってる人というよりは、変な人だなっていう印象に変わりました。

8/5-11

8/5土
WORLD BEER SUMMIT@久屋大通公園 久屋広場

ホテルニュートーキョー
開演時間過ぎにリハっぽく緩い曲。「WORLD BEER SUMMIT!」みたいなナレーションで、ようやくスタート。1曲目も音数の少ない緩めなインストで、管楽器隊はスタッカート気味。編成はGt(リーダー),Ba,Dr,Key,管楽器×3,スティールパン+Per,時々ボーカルも取る女性Keyの合計9人。久しぶりに聞くポストロックな感触は懐かしくもあるけど、良い塩梅の管楽器隊の前に出てこなささが少しPOPOみたいにも思えて、昔はシーンとしてつながりはあったのかな~と勝手に考えてしまう。女性Voの声も同様に前面には出さない感じだったけど、ここではクラブだったりリミックスみたいに聞こえてきて、管楽器の使い方に関しても同じような意識なのかな。前半の緩い曲ではスティールパンがよく使われていたけど、途中から毛色が変わってきて、バンバン叩くDrに乗せ、スティールパンの人もコンガを叩き出して躍動感の溢れる音へ。イントロで歓声が上がる曲もあって、その曲では管楽器のソロもあり。ギターの人も曲終わりに長めのうにょうにょした音を出したりもする。でもパワーで押すような曲ではなく、全体の音量よりも音の落差で曲を作っているみたいな感じ。終盤にはまたスローな曲になって、アンコール含め1時間程。最初の方の緩いながらも緻密な造りに思えた曲の方が好みでした。
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8/8火
WORLD BEER SUMMIT@久屋大通公園 久屋広場

Lee & Small Mountains
ローズレコード所属ってことで気になっていたけど、本当にローズど真ん中みたいなバンド。甘い声に管楽器も入るポップな音楽で、メロディーに前野健太さんが少しちらつくのも曽我部さんの好みっぽい。編成はLeeさんGt+Vo(時々Vo専念),Gt,Ba,Dr,Key,Sax,Trumpet。Drはオッキーさん、SaxはUJさんと原田茶飯事バンドでもお馴染みの二人。他の人は歌に添えるような演奏だったけど、ベースの人だけうねりのあるプレイで一人目立つ。Leeさんのコール&レスポンスはあんまり反応なかったけど、それでもめげずに続ける姿勢には好印象を持ちました。多分新人だと思うんで、これからも頑張って欲しいです。

在日ファンク
Gt,Ba,Dr,管楽器の入り方も全て踊る仕様なのに、メロディーには歌謡曲っぽさがあって、これは分かりやすく歌謡ファンク。ハマケンのパフォーマンスもマイクスタンドの使い方、股割りも完全に見せ方を分かっているエンターテインメント。さっきのLee & Small Mountainsに比べると堅実ながらもビシビシと決めてくる演奏で、管楽器が重要な役割。セットリストは城の曲、「爆弾こわい」(お客さんが手を上げるノリも完成しているんだろうな)、飽和がテーマの新曲など。コール&レスポンスの曲での「ビール、ビール、ビルとビルとの間」ってのも良かったし、「氷結のCMに出たい(CMでハマケンと共演しているのはスカパラ)」も面白かったです。最後の極楽鳥みたいな歌詞の曲での変なリズムの歌い方は好きな感じの崩し方。お客さんがいればいるほど、盛り上がれば盛り上がるほど、調子を上げるようなバンドだと思います。
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8/11金(昼)
/0@parlwr

汽水域
十三さんはまずスネアに張った弦を弾いて、それにエフェクト掛けてずっと揺れているみたいな持続音で鳴らす。最初の方はその弦の音だけを使用。笠井さんは特に目立ったプレイはなく、山田さんが体全体使ってのフリージャズな演奏になると、十三さんもブラシで叩き出すようになる。それでも笠井さんは淡々と冷静に見続けるようなプレイ。バンド全体がフリージャズな方向へ向かわないのが良かったです。笠井さんがコントラバスでフィードバックを使っていたのも印象に残る。段々と音楽は静まって第1セット終了。で残り10分で、もう1セット演奏。十三さんはここではスネアの弦を叩く演奏になったけど、連続でそれだけを叩かず、リズムの一部として使用。ポンッっていう間の抜けた音が良いアクセントで鳴っていて、ここでの十三さんは一番の見せ場だったと思う。笠井さんはカポなのかクリップみたいなのを一番端の弦にだけ付けて、ぶれた音をホーミーっぽく鳴らす。ここでの山田さんのピアノはあんまり覚えておらず。汽水域を見るのは3回目位だけど、毎回感想が違っていて、今日の演奏は良かったです。

NARCO×古池寿浩
今日は全部即興。響子さんは電子機材とダクソフォンで、櫛の歯を弾いた反動でダクソフォンを鳴らしたりもする。ヒロアキさんはギターとモジュラーシンセと多分シンセも。今回響子さんはシンセを使用せずで、チープな浮遊感のある音が鳴っている時にモジュラーシンセで隠れていたけどヒロアキさんが手元で操作しているように見えたので。古池さんはトロンボーンエフェクター。転換時に作っていたトロンボーンのループ音が面白かったけど、本番ではそれを使わず。普段のNARCOだけの即興だけだと割と暗くなるイメージがあるけど、古池さんのトロンボーンの影響か明るめに聞こえた今日の演奏。途中で全員でリズムを使ったりで聞きやすかった印象もあるのかな。いつものNARCOの即興の印象と違うので、古池さん抜きでも改めて見てみたいとも思いました。こっちも10分残ったので、合計2セットの演奏。

杉山一真
スモーキーな声での弾き語り。ギターはコード弾きが多くて、その声でそういうギターを弾くのかっていう不思議さはあり。でも歌詞は普通な感じ。バンド(4BROTHERS)を見た時のWiennersな印象からは意外な音楽。場違いなことを認めつつ、4,5曲演奏。

mimiz
鈴木さんは親指ピアノ+電子機材+壺、飛谷さんはギター+丸いシールみたいなの同士を接触させると音が鳴る電子機材、福島さんはPCと普段通りな編成。鈴木さんの壺は久しぶりに見るかな。電子音の鳴り方が格好良かった記憶はあるけど、楽器毎の音の変化・展開はあまり覚えておらず。冷房が直当たりでうつらうつらしながら聞いてしまっていたのがもったいなかったです。
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8/11金(夜)
@鑪ら場

万作
アンプを鳴らしてのアコギの弾き語り。1曲目はアルバム「意味のある言葉」未収録の曲で、少しフォーク調なのが新鮮。やっぱり歌える人だな~っていうイメージは強く感じる。2曲目には「ひっくり返したい」、もう1曲知らない曲があって、それからビール3連続曲として、「ちくわの穴」(つまみになる)、「ワルツ」「猫背」が続く。「猫背」の音源でのJr.さんのサックスが少し恋しくなる。短い曲と紹介していた曲もあって、自分の曲は短いので他の人が6曲位の持ち時間でも10曲出来るんだとか。最後は「意味のある言葉」で終了。

ミヤザキナツキ(砂場)
声も歌い方もポップスのフィルターが掛かっているっていう、昔見た印象からは変わらず。ドラえもんとか何でもいいけど大勢が出てくるアニメに一人はいるキャラクター声だな~とか思う。「黒猫白猫」みたいな曲でのギターのスライドは良かったです。

鈴木実貴子
ソロで見るのは久しぶりだったけど、バンド時と印象は変わらず。前はバンドよりもソロの方が自由度があって良いと思う時期もあったけど、もう両方ともが同じレベルになっているんかな。自分は聞いたことがない多分新曲多めで、夏っぽい曲が多かった印象。2曲目のギターのコードをずっと変えずに1弦ずつをゆっくり鳴らす曲は、少しポエトリー的な雰囲気もあって良かったです。ちゃんと腹が立つことを歌っていても、実貴子さんの表現として聞けるようになる。

堀田ダチオ
転換時に誰かのカバーで流れたユーミンひこうき雲」をまず最初に。でも、サビに入る前に歌うのを止めて「良いウォーミングアップになったでしょ」とひと笑い。今日はお客さんの受け良かったです。次は「目隠し人間」。ギターの弦を指ではじくように弾いて、手を前に出す姿が面白い。昔HADAさんのギターの弾き方がグッパー奏法って言われていたことを思い出す。歌い方は少し外国人風。今日の面子男3人で実貴子さんのことを実貴子たんと呼ぶべきなのか悩んでいるって話から「なやみごと」へ。歌詞を少し忘れて、思い出そうとして一瞬間が空く。で「干し椎茸のように」「遠慮の重なり」「夢中になればきっと」が続く。「夢中になればきっと」では人工フェイドアウトが使わずに終わったので少し変な感じ。最後の曲として紹介したのが「とある風景」で珍しい終わり方だと思ったけど、「残りまだ2曲あります」と言ってしまったので、本編最後の「情熱」の後にアンコール1曲用意していることがばれてしまう。「情熱」のアクションは少なめになっていました。アンコールは「マイマイマイ」っていうスウェーデンの民謡で、みんなのうたでも歌われているような曲とのこと。昔の歌謡曲っぽい曲調がダチオさんに合っていたし、カオリーニョ藤原さんも歌っていそうな印象。カバーとはいえダチオさんの新しい曲が聞けたのは嬉しかったです。MCで言ってたけど、1stアルバムは売り切れたそう。すごい!