お も か げ

あの夜、あの陰気な穴ぐらのようなバーのなかの光のすべてを、自分の周囲に光輪のように集中させて、鮮烈な魅力を放散させていた男ジョヴァンニの

8/29-9/5

8/29月
Lizard Kisses & Noble Oak Japan Tour 2016@KDハポン

あうあうあ
始まりはイケダさん・ヒロアキさんのデュオ。ヒロアキさんはギターだけでなく、響子さんが普段使ってるような機材も使用。途中からカズオさん、その次にNObLUEさん・けいちゃんが加わっての、ほぼThe Strollersな即興な演奏。でもイケダさんの歌があるので、印象はイケダさん寄り。ヒロアキさんのギターを聞いてると、気持ち悪い音を気持ち良く鳴らそうとしているような感じがしました。

Noble Oak
80'sな音にUSインディーなメロディーのエレクトロニカ。10年前からずっとあるような音楽で、普段こういう音を聞き込んでいないせいか、退屈。機材の使い方を習ったら、一番最初に作りそうな曲ばかりだな~とも思いました。

小池喬
前二組の洋楽的なテイストからの流れだと小池さんの独特な曲が際立ってて良かった。特に、今まで何回も聞いてる「バンブボンのテーマ」がめちゃくちゃ良くて、サビが始まるまでは「良い日旅立ち」みたいな世界観に思いました。海外組への「ツアー頑張って下さい」のMCからの、ヨラテンゴのカバー「Take Care」も良い流れ。前は聞けたけど、今日はやってない曲も多く、ワンマンでも見てみたいと思いました。

Lizard Kisses
女の人ボーカルの可愛らしいvelvetsみたいな印象。最後二曲以外はあんまり変化がない単調な曲が続く。ローファイデュオって紹介で、それだと多分ピアノとボーカルの女の人と、ギターの男の人がメンバーで、バイオリンとベースの二人がサポートなのかな。でもピアノとバイオリンの音の方が相性良かったし、バイオリンの人が弦をポツポツ鳴らす曲があって、いざ弓を使ってきちんとバイオリンの音を鳴らし出すと、今度はギターの人がポツポツ鳴らし始める時もあったりと、バイオリンとピアノの二人でも良かったんじゃないかなーと思いました。

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8/31水
シール&プロパガンダ@CONPASS

キートス北山(メシアと人人)
アコギ一本での弾き語りで、声はリバーブ多め。ギターもバンドみたいに大きいストロークで弾いてたんで、バンドの時とほぼ同じ印象。「バンドの曲やります」ってMCもしてたんで、ソロ用の曲もやってたと思う。ロンリーの「アダルトビデオの~」って歌詞が出てくる曲のカバーもしてました。

KK manga
ライブが始まる前のハマジさん以外が音出してる時は格好良くて、新しい感じが見えるのか!と思っていたけど、ライブはこれまでの印象と変わらず。今回も激しいライブだったけど、前にベアーズで見たときの、終盤にベースの人が走り回ってるような、エネルギーに満ち溢れているカオスな感じが格好良かったんで、それに比べると、今回は出してるエネルギー(ハマジさんのイライラ具合とか)がどこにも向かってないような気がした。どこにも向かわないカオスもあるけど。「ライティングいらないです」のMCとかでも、あんまりCONPASSは似合わない気もした。

手ノ内嫁蔵
ほとんど知らない曲で、多分新譜から。前の音源と変わっていて、音の質感のせいか、ガンズとかのハードロックなイメージが付いてしまって、中々そのイメージが取れず。最初の方は言葉にならない変な叫びとかで面白そうな始まりだったのに、「ヒ・ロ・シ」、「コンチャ~ス!」みたいなキラーフレーズがなかったせいなのかな。ダブっぽい「ちからくらべ」でようやく印象が変わってきたけど、期待していたものとは別物のライブでした。

恣意!
二人組で片方はアナログシンセで、もう片方は平たい電子楽器(リズムマシン?)。最初は反復する重いリズムに、シンセがノイズっぽく絡んで、もう一人が一言程度の掛け声で入る。で、この声入れる人の踊りが、コマ送りのブリキのおもちゃというか、一番最初に思ったのはMOBYの「BODYROCK(UK Dance version)」の踊りまくる青年みたいな動きで、気持ち悪さもあるけど、すごく良かった。恣意!のTシャツも本人が着てて、NEU!のロゴをオマージュしてたんで、そういう音楽の要素もありそう。1曲目は10分位続けて、次の曲は乾いた音のビートに今度はシンセがうにょうにょ絡む感じでこれも良かった。で、最後の方に思ったのは、ちょっとのうしんとうみたいと思った。そういや恣意の名前をどっかで見たことある気がしてて、対バンしてるんじゃないかと思えてきて、のうしんとうからバンドっぽさとダブっぽさを抜いたらこうなるのか、などと感心しながら見る。CONPASSのライティングも似合っていて、格好良かったです。今日のイベントの主催者。後で調べたら、全然のうしんとうと対バンしてなかった。

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9/1木
Ur食堂LIVE!@UrBANGUILD

むうとん
優しい歌で、むうとんさんって感じ。聞いたことある曲もやってたんで、多分ソロアルバムから。最初はギターをぽろんぽろん鳴らして、途中からピアノへ。ピアノの方が音量の面でも大きく聞こえたし、しっかり弾けてたんで得意そうに見える。ピアノでの1曲目がワルツっぽくて意外でした。

畠中梓
少しキリっとした歌声だけど、こっちも優しい感じの歌。そういやマッスルNTTなどズでもそういう歌声だったな~と思い出す。ギターでの弾き語りで、ソロ用の曲が多め。最後はなどズの「Toe Dance」もカバーしてたけど、バンドVerと違って、ギターをジャカジャカ鳴らす。アンコールはお客さんで来てたマッスルNTTさんのリクエストで、などズの「猫背のうた」。その曲でマッスルNTTさんはピアノで参加。やっぱり今日はピアノの音が強い印象。

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9/3土
@難波屋

Excentric brothers
カオリーニョさんも言ってたけど、打ち込みのハードロック。本当は四人でのバンドみたいだけど、お店の都合上、今回はVo(曲によって+Gt),Gtの二人。格好もショートパンツに、鎖がジャラジャラ付いた黒服と、ハードロック。「今度はオヤジバンドのイベントに出ます」って言ってた、そのイメージそのもののバンド。謝罪の歌だけは、Voの人が弾くGtがふんわりしてた。MCの時、Gtの人がタイミング合わせて度々ジャンプしてて、それに対してVoの人が「普段こんなん絶対してくれないですよ。珍しい。」と言ってたけど、めちゃめちゃそういうことしそうな人にしか見えなかった。

カオリーニョ藤原
お馴染みの曲でのセットリストの中で、久しぶりに「想像LOVE」が聞けたのが良かった。あんまり無い組み合わせでの対バン(本来は難波屋常連の大久保さん仕切りのはずが3ヶ月前から失踪)で、初めて見るお客さんもいる中での反応が楽しみだったそうで、「逆行人生」で見せた、Excentic brothersのGtの人みたいなジャンプも楽しそうにやっていました。もう少し長く見たかったけど。

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9/4月
perky pat presents 10「霊長類 南へ」@七ツ寺共同スタジオ

perky pat「霊長類 南へ」
内容は核戦争後の話でよくある感じだったんですが、一番の問題は座席。前列の座布団席に座ったけど、並べている座布団の間隔は狭いし、隣のお客さんが体が大きい人で、座布団の1/4は取られていて、その状態での休憩なしの2時間は苦行でした。色々な場面で各々が進行するけど、凝縮したら短くできるだろう、みたいな内容で、自分の座席の問題もあって、早く終わって欲しかった。客席にも舞台にも人多すぎ。終盤の核戦争から逃げるために船に大勢の人が乗り込むシーンは迫力があって、たくさんの人を使う意味があって良かったと思うんですが、「船はもう一杯だ。降りろ!」とかのセリフが窮屈な自分とシンクロしてるな~と思いつつも、その後の笑わそうとする緩いシーンが2場面続いたのは本当につまんなかったです。

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9/5火
マンツーマンズとスリーマンライブ@KDハポン

theエイコーズ
特徴があんまりないバンド。嫌みのないMCだし、良い人たちだとは思うけど、出してる音は普通。音の質感はジュディマリみたいなJ-POP。ベースレスの三人(Voの人がGt,key兼任)で、open houseのメンバーがやってるバンドって情報は聞いていたけど、1曲目が「フリンジのついたねこ」だったんで(open houseの前はフリンジのついたねこ名義で活動してたはず)、open houseがこのバンドになったのかな。open houseは良かった記憶があります。

佐藤幸雄
聞かせる言葉を選んでいる言葉遊びも面白いし、チリチリとしたギターも良い。サチオさんと近いライブの進め方に感じれたのも良かったです。最後のループを使ったギターのインストも良い雰囲気を出していました。ただ、途中で「wow wow」のコール&レスポンスが上手くいった後に、「GO!GO!行け,行け、NO!NO!ダメ,ダメ」って歌った後に、「同じメロディー歌えます。政治的なことも、~~(詳しく覚えてないので)」みたいなMC。これは初めて見た人に伝わらないと思う。前見た時は「NO!NO!アベ、GO!GO!アベ、同じメロディーで歌えちゃう(ここもちゃんとメロディーあり)」って歌ってて、自分はそれがすごく良いと思ったのに、今回みたいな濁し方で演奏するなら、やらないで欲しかった。

マンツーマンズ
夏っぽい格好の若いメンバーで、Gt+Vo,Dr,ウクレレ+Vo+ハーモニカ+鍵盤ハーモニカの三人で、フォーク色が強め。鍵盤ハーモニカにエフェクターを繋いでいたり、ダブとかレゲエとかを上手く混ぜて、軽快or緩くしそうなのに、それがうまく混ざっていない奇妙な感じが良かった。最初の曲のハーモニカの音がダウナーだったり、ウクレレの単音がKeyの音に聞こえたり、後半からはDrの人がモノポリーズのタイガーさんの叩き方に思えてきたりと、色々魅力があるバンド。また見てみたいです。アンコールでの、三人で初めて作った曲も少し変わった雰囲気の曲で、最初から個性的だったんだなと思いました。