お も か げ

あの夜、あの陰気な穴ぐらのようなバーのなかの光のすべてを、自分の周囲に光輪のように集中させて、鮮烈な魅力を放散させていた男ジョヴァンニの

9/15-16

9/15木
The Wisely Brothers『BUILD A BRIDGE TOUR』@KDハポン

トウガンズ
「summer of my vacation」って歌う新曲や、アレンジを変えている曲があったりと毎回発見がある。今回はようすけくんのギターがめっちゃジョニー・マーに思えたり、疾走感ある曲でのももちゃんのダダダッて叩くドラムも良かった。歌詞の世界も一貫として夏っぽいのも好印象。前の7月のライブもバンドとして良くなってたし、これからも見るのが楽しみ。

she said
USインディー/オルタナな音で、個人的にはまんますぎる気もした。heliumだったり、元気のないFASTBACKSだったり。あと、音が動き回るベースは苦手だな。Hei Tanakaでは意味があるように思えるけど、歌を聞かせるバンドだとあんまり良いと思わない。録音物で聞いたら印象変わるかもしれないけど。

The Wisely Brothers
女の子の3ピースで、Key抜きのねごとみたいだったけど、所々でミラーボールズな歌い方に思ったりと不思議な感じ。曲に対する楽器のアプローチもバリエーション豊かで良かった。前半はポップ・ナンバーが続く。ミックスナッツハウスを自主企画に呼んでるのを知ってたんで、少し共通項が見えるウキウキするようなライブ。中盤からはおとなしい曲が続いて、最後は激しい曲でした。
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9/16金
金曜ノイズ劇場@KDハポン

宇佐見理
ベース音でビートを作っていて、そこに乗っかるのが90年代のテクノみたいな、デコボコしてるけど丸みのある音。BLACK DOGが頭に思い浮かんだ。ラップトップでの演奏だったけど、演奏中に横の紙?みたいなのに書いてたのは何だったんだろう。

おおしまたくろう
アルミで出来たレコードを掛けたり、リモコンを使ってボリューム上げる感じでカタカタカタッって音を鳴らしたりと色んな装置あり。プラレールの下にセンサーを置いて、そこを列車が通る度に音が鳴る装置もあって、最初は列車一台だったけど、途中から車両を連結して長くしたり、台数も増やすと、プラレールの上で列車が追突したり、ポイント切り替えが停止状態になってたりで列車が止まる。その辺から本人焦ってるように見えて、複数あるポイント切り替えをターンテーブルのフェーダー位カチカチしてたのが良かった。一番良かったのは、裏にタイヤ付けてるviolinで、多分ヘッドから伸ばしてる状態の弦が床に擦れたら音が鳴る仕組み。動きもある程度進んだら、回転して方向変えるので永久に動き続ける。このタイヤ付violinは中盤位に登場して、後半はプラレールのセットになってたけど、忘れた位の時に急にプラレールに割り込んできたのが面白かった。出してる音は自然なノイズっぽく、プラレールでの音は少しviolinっぽい音に聞こえて、プラレール上の動きが安定してくるとサイケデリックにも感じた。装置をセットし続けるおおしまさんに目がいきがちだったけど、本物のviolin奏者もいました。

平尾さんといっしょ!(平尾義之+谷浦朋文)
平尾さんはアナログシンセ三台(一台は違うかも)、谷浦さんは電子機材。編成で見たら恣意っぽいし、最初の方はカツカツッみたいな打楽器な音が鳴って、踊れる感じの音だった気がする。途中からは少しKUMARUっぽい印象を持った。中盤以降はベース音キツめになって、本を破くとか物を壊すみたいな破壊音で、それをビートっぽく、ドンッドンッて連続して鳴らす。最後の方は下水道みたいな音に感じた。

Mimiz(鈴木悦久+飛谷謙介+福島諭)
これまでに見たことのある微弱な音の印象と違って、電子音楽っぽいライブ。クリーンなノイズで、目覚ましのアラームがずっと鳴り続けていて、それが波みたいに寄せては返すイメージ。途中で鈴木さんが木琴?叩き出したけど、流れは特に変わらず。叩くのも途中で終わりにして、また元の流れに戻る。