お も か げ

あの夜、あの陰気な穴ぐらのようなバーのなかの光のすべてを、自分の周囲に光輪のように集中させて、鮮烈な魅力を放散させていた男ジョヴァンニの

9/17-19

9/17土
高山パラダイス@ロッヂ分水嶺

ぐっとクルー
無駄のないタイトな演奏で格好良い。じゅんさんのフリークアウト気味なギターを聞くと、これまで何回も一緒にしてると思うけど、角田さんのバンドと対バンして欲しいと改めて思う。「スープのあとに」の時に少し後ろに下がってからの、1回のジャンプでマイクの位置まで戻れたりと、運動神経も高い。今回、バンドはぐっとクルー以外いなくて、爆音のバンドから高山パラダイスが始まったんで、すごいイベントだと思いました。

AZUMI
「マジックアニマル・ジャパニーズ」で始まった、少ししっぽりするようなライブ。他にも「6月25日」など抑えめなセットリスト。こういうライブも見たいけど、まだ早すぎる時間帯でした。短めで終了。また後で出るみたい。

ささきりょうた
良い声で歌うSSWって感想。声に頼ると「エー、エー、エー」「ウォー、ウォー、ウォー」みたいになってしまうのかな。途中白塗りのダンサー登場。曲とのコラボ的でなく、勝手に動き回ってた印象。

二而+上林泰平
二而さんはアコギ一本(でも目の前にあった大きめの箱みたいなのはエフェクターだったかも)の弾き語りで、最初の内は三上寛さんみたいな絶唱系に思えたけど、途中の「ストリートの~」な歌詞の曲から、ロマンティックな感覚で見れるようになって良くなった。ギターの音だけを切り取ると少しミラーボールズみたいと思える部分もあり。上林さんはライブペイントで、筆とか布を使って描いていく。途中で絵を上下反転させて、一気に違う世界にしたのが良かったです。完成した絵は山の景色を感じさせるものでした。

鈴木常吉
1曲目「父のワルツ」の、最初の伸ばすアコーディオンが格好良い。2曲目は久しぶりに聞く精肉店の歌。AZUMIさんのリクエストではないけど、「あの曲やりませんの?」って話があったとか。その後は「疫病の神」「ダーティー・オールド・タウン」「鉛の兵隊」など。兵士の告白調の「ハレルヤ」のカバーは前も聞いたことあるけど、強烈な印象を残す。映画「オーバーフェンス」のMCからの新曲はカバーっぽく感じた。アンコールは「煙草のめのめ」でした。「ダーティー・オールド・タウン」は各務ヶ原にいた時の風景が蘇る、個人的にめっちゃ好きな曲で、それが高山でも聞けたのが感慨深い。

義理と人情
白崎映美さんのお客さんを巻き込んで乗せていくスタイルを見ると演歌だな~と思ってしまう。東北6県ろ~るショー!!でもやってる、東北の言葉を交えた「CRY BABY」な曲もやってたけど、AZUMIさんのギターとの二人だけでやり切れるのはすごい。AZUMIさんのギターに集中してる感じも良い。映美さんはコメディ要素が強くて少し引いて見てたけど、途中でやった「月夜のらくだは泣いてるだろか」って曲が良くて、初めて歌が上手いとも思った。新しい魅力に気付けたんで、今後見るライブが楽しみ。その後、映美さんは一度捌けて、AZUMIさんソロになる。いつもの音頭からのイタコ状態。一人目は外国人(名前名乗ったけど誰か分からず)で、二人目はあべのぼるさんが憑依。あべさんに「さっきのステージ20分でしてん」って言ったら「あほ!言い訳すんな!!」とかのやり取り。これまで見たことのあるライブだと、「シャウトせい!」からの「夜が短い」であべさんは徐々にいなくなっていくけど、次に続く「ギターよ ギター」の曲中で、AZUMI「ギターよ 笑っておくれ(チョーキングする)」あべ「そんなんでギター笑ってんの」みたいな感じで、めっちゃ曲に乱入してくる。すごかった。その後、アコギをエレキギターに持ち替える。エフェクターも使ったりで、音も様々。チープな音にもなってたけど、それは多分ギター内臓アンプからの音になったから。マイクもイヤホンセットみたいなのを使用して、ステージ前方でフリーキーに演奏し始める。今こんなことになってるのか。どんどんではないけど、徐々に変化していってる。最後は映美さんが戻ってきて、常吉さんもアコーディオンで参加という、豪華な面子。アンコールの後、AZUMIさんは会場を練り歩いて、最後は椅子の上でエレキギターの演奏と挨拶。出演者側では、一番このイベントに思い入れがありそう。

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9/18日
友川カズキ SOLO LIVE IN KANAZAWA 2016@JO-HOUSE石引店

友川カズキ
MCが長いのが気になる。しかも内容もあちこちに行くんで、せっかくの曲を聞くテンションが止ってしまう。MCでのお客さんの反応も優しかったんで、お決まりなのかな。酒鬼薔薇聖斗からの「井戸の中の神様」って曲への流れは唯一良かったと思いました。イメージとして持っている絶唱な曲より、叫ばない静かな曲の方が良かった印象。指に付いたコップの水滴を、タオルでなくコップを置いている木製の机で拭き取っていたのが友川さんのイメージに似合ってました。一番前の端の席で見てたんですが、隣のお客さんがずっとメモ取ってて、友川さんを見ようとすると、ずっとメモが目に入る位置に来るのも、楽しめなかった理由にはなります。

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9/19月祝
よこっちょ・ポッケまーと、よこギグ!@金澤表参道 東別院山門前ステージ

杉野清隆
西洋彦さんに近い雰囲気があって、明るさか暗さかを加えた感じ。どっちかははっきりしなかったけど、聞きやすい良い曲ばかりでした。1曲目はゆっくりした曲で、他にはギターをジャカジャカ鳴らす曲があったりと、曲調も色々ありそう。電車の都合で30分しか見れなかったけど、見れて良かったです。ミックスナッツハウスのデリシャス王子(名義は林漁太)とスプリットCDを出してるんで、ずっと気になっていた人。