お も か げ

あの夜、あの陰気な穴ぐらのようなバーのなかの光のすべてを、自分の周囲に光輪のように集中させて、鮮烈な魅力を放散させていた男ジョヴァンニの

9/21-22

9/21水
@鑪ら場

佐藤守
たまの知久さんに近い声。最初の曲はポータブルより少し大きいカセットテーププレーヤー?を鳴らして、楽器持たずに歌う。これは雰囲気もあって良かった。その後はアコギでの弾き語り。特徴に思えた声だけど、それ以降は声に引っ張られて作った曲ばかりに感じる。もう1曲だけ、iphoneからバックトラックだけ鳴らす曲もあり。

KANAMORIN×takinao
KANAMORINさんは、ギターをループさせての弾き語りだけど、インストの要素が多め。takinaoさんはプロジェクター使っての生の映像。色付の水を使う。たたらばで映像を使うライブは初めて。霧吹きっぽいシュッ、シュッて音が聞こえてたけど。KANAMORINさんが映像見ながら演奏してた3曲目が良かった。即興だったんかな。

小林当麻
粘り気のある声で少し大森靖子さんにも聞こえるけど、荒くはならず。2曲目で声に頼る感じになるかも…と思ったけど、声の出し方が上手いって結論。曲も強くて良い感じ。「スーパーミュージック」って歌う歌詞は驚いたけど。MCは飄々としてて、他の出演者の発言も拾ってたり、ライブに慣れてそう。まだ音楽活動始めて9ヶ月って言ってたのに。「この曲人気あるんですよ」って紹介してた、最後の「燃えろよシャリールード」はメロディーの流れが良くて、カタリカタリにカバーして欲しいなと思いました。

ひらやまやすし
ギターを演奏しての、少ない言葉数で変に叫んだり曲だったり。途中でこれは音楽じゃなくていいなと思ったら、つまらなくなった。

中原翔太郎
声が凛としてて、フォーク調の曲もちゃんと聞いてみたいと思わせるライブ。少し石原ヨシトさんに近いとも思った。MCになると少し自信なさげにどこを向いてるか分からない感じになってたけど、「MC含めステージではどうすべきか」みたいな話の流れで、「言葉を伝えたいだけなら、ライブじゃなくて講演会でやれよ」って言ってて、直前に思ったことをまんま言われて、はっとしました。

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9/22木祝
せぷてんバンパク@KDハポン

足立涼
音も含めて小さく収まった感じ。歌詞のフレーズの伸ばし方が無理やりに聞こえて、何を歌ってるんだろうと思った時もあった。でも、それが特徴的になったら面白そう。ニール・ヤングの「After the Gold Rush」のギターを思い出したりしました。

Simple Men
多分即興だったけど、ダブっぽいベースや、インドのパカワジみたいな音だったりとリズムがしっかりしてるので聞きやすかった。ベース、ドラム、トランペット、声の4人で、特にソロめいた演奏はなく、全員が等しいポジションで曲に向き合ってた感じ。

オウチ
オウチとしては初めて見るけど、nano-sec.と印象は変わらず。今日はtaco-bowさんを迎えての3人。ナゴミハイツに入ってる曲の時に、指の動きが大変そうなギター弾きながら歌ってたんで、すごいと思ったけど、弾くのをやめてもループ音で鳴ってたんで、弾く意味があったんかと思った。けど、もう一度聞くと、ループ音に重ねて生の音でも弾いてたんで、ちゃんと意味はあったんだな。taco-bowさんコーナーのコール&レスポンス講座での、どんだけ音を伸ばすのか分かりにくかった。

鳴る体
keyとVoの二人で、最初の曲は途中フリースタイル的にメロディーなくしたりと自由な演奏で、カオリーニョ藤原さん&中島徹さんと一緒に出来そうとも思ったけど、それ以降は歌に寄った感じ。「変体」はナゴミハイツVerと違って、ピアノだけのシンプルな演奏で、少し物足りず。

スティーブジャクソン
ヒジリさんのシンセが曲の中で全体的に鳴っていて格好良かった。セットリストは「The End of 夏の終わり」「スタイリッシュな生活」「つめあと」(鈴木さんがスティックを斜めにスネアに当てて、そのスティックを叩く。叩く位置によって音を変えてたの良かった。曲がどう始まるのかが楽しみでもあるSJのライブ)、「ギター」(最近弾き語りの人を多く見てるんで『弾いて語るのは歌じゃない』はパンチラインだった)、「そっと我に返る」(濱田さんのギターはふわふわしたままだけど、段々熱を帯びる感じが良かった)、「ミルクと牛乳」。アンコールで新曲の「I saw her standing nowhere」(多分こういうタイトル)。「木綿のハンカチーフ」みたいなメロディーなポップな曲で、サビのNoの繰り返しも良かった。アンコールでモモジさんが「新曲やります」って言った時の、鈴木さんが明らかにえー!?みたいな顔をしたのが忘れられない。