お も か げ

あの夜、あの陰気な穴ぐらのようなバーのなかの光のすべてを、自分の周囲に光輪のように集中させて、鮮烈な魅力を放散させていた男ジョヴァンニの

9/30-10/2

9/30金

「 」を囲む会。@KDハポン

HARUUKAYOKOOI
前回見たときはピアノだったけど、今回はアコギ。やっぱりギターでの演奏の方が暗めな曲調にも合っている。前半は速めな曲で、後半はスローな曲。スローな曲の方がじっくり聞ける感じがして良かった。もっと他の音が付いた状態(例えばNARCOの二人とか)でのライブも見てみたいです。

タナ・カミオとリップス
ソロでは何度も見てるけど、ドラム・ベースをくわえたバンド編成で見るのは、今回が初めて。1~2曲目は普段ソロで見るライブの音に慣れていたので、ボトムのある音に違和感があったけど、3曲目の「リフ」はバンドでの音がばっちりはまっていて良かった。次の曲はDinner Set「虹」で、これもすんなり聞けて、その後はバンドでの音が良い感じに聞こえるようになる。ノビさんがエレキギター弾いてるのも初めて見るけど、ツクモクの他の二人に比べるとギターソロはあまりしないんだな。

スーベニア
最初の曲はシューゲイズしないMy Bloody Valentineなギターに、気怠いボーカルが乗る感じに思えたけど、その後の曲は、あんまり聞いてないけど、多分シャムキャッツライクな曲が続く。で最後2曲はSonic Youthみたいな感じ。ロックンロールに出ていそうなバンドって印象。

tsujimachiBLD
1曲目の「ベル」は最初ユーイチさんと辻井さんだけでのエクスペリメンタルな演奏。ベースも連続的に軽くポンポンポンって弾いて、楽器音っぽくなく鳴らしたり、ギターも断片的に鳴らしつつ徐々に形になっていく感じ。昔喫茶Jaajaでツジマチがライブした時に、壁にギターのヘッドを軽くぶつけて音を鳴らしていたことを思い出したりする。で「ベル」の後半から十三さんが本格的にドラム叩き出すと、ドラムの音がめっちゃ大きくて、ユーイチさんも対抗するようにギターを鳴らす。あんまり良いバランスと思えず。その後は「茶色と白」「スノーマン」「着たい服がない」「交流」。あんまりバチッと決まらない演奏が多かった。十三さんが高熱あったそうで、そう考えてると仕方ないかな。

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10/1土
The Endライブ&トリビュートCD発売記念ライブ@得三

Ett
1曲目は「山のてっぺん」。前にも思った記憶があるけど、イントロの渓さんのギターは少し鈍さを入れている気がする。その後は「ワルツ」「右左」など。The Endのカバー曲「自爆女」の前にやった、静かめな曲は初めて聞いた。「今日の12時に作りました」っていう渓さんのコーラスをさゆりさんが繰り返す新曲は楽しげだったけど、他の「F.E.V.」みたいな盛り上がる曲をやらなかったのは、後の2組に遠慮していたのかな。渓さんが言う「男と女と夜とギター」がテーマの、「ひふみのうた」に似た新曲はサビに入ると、すぐにさゆりさんに止められていた。その後、「ひふみのうた」をやって、「愛の古戦場」で終了。Ettは今日みたいな大入りでEttを知っているお客さんが少なそうなライブだと意外と緊張してるイメージがある。

ギターパンダ
自己紹介の歌でいつも通りのスタート。最近人形劇の人形を見たんで、ギターパンダの大きい方のパンダの顔を改めて見ると、全然表情が動かない感じは怖い。その後はヘロインの歌とか、初めて聞く曲が多かった。そんなに何回も見たことある訳ではないけど、お馴染みだと思っていた「とばせロック」もせず。色々ライブで出来る曲はあるんだな。

The End
1曲目は「カミングアウト」っていう、ぽっちゃりの子が好きって歌う曲。設定や場面が思い浮かびやすい歌詞で、次にどんな言葉が出てくるんだろう、とすごく期待してしまう。「ギャルが米兵を好きなように」の歌詞とか面白かった。その後もふざけた歌詞の「俺の宇宙船(ふね)」「彼女の家族は一人残らず中日ドラゴンズキ●ガイ」などが続く。声は違うけど、歌い方は沢田ナオヤさんに近い気もした。その後「ニセモノのギブソン」が今までのふざけた内容を残しつつも「他の町へ連れて行って弾いてやる」みたいなことを歌うところにぐっときて、次の「ロックンロール」での「生まれる前に暮らしていた場所に帰りたいんだ」は完璧にすごい歌詞だと思った。こういう曲を書けるから、豪華な面子が集まったトリビュートも作られるんだろうな。その後は山川のりをさんを迎えての、The End Ver.の「引き潮」。のりをさんはギターとコーラスに徹していて、いつも聞いていたギターパンダVer.はかなりギターパンダな歌い方だと気付いて、ちゃんと自分の歌い方に変えれるのりをさんも凄いな~と思った。アンコールはEtt(渓さんエレキギター)も迎えての4人編成。まずギターパンダでもよくカバーしている「くノ一忍法帖の新しいビデオが出たから」。描写力がめっちゃあって、ほりゆうじさんみたい。この曲は主にのりをさんが歌って、The End桜井さんは少し弾き気味だったけど、最後に「Saturday Night」のコーラスを入れる。その後にも「Hey Jude」を上手く曲に入れていたり、そういうポップセンスも良い。アンコール最後の「スタジアムロック」は今日長野から来る道中にあった出来事を歌詞に入れていて、日本ハムのトラックが横転していた、豪栄道はオーストラリアとは関係ない、シャンペイン→アレキサンドロス、いくつもの同じ名前のラブホテルを通ってきた、とかそういう内容。サビの部分で「歌う気にならない」って歌ってるのも良かったです。

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10/2日

金山幻想四次@ブラジルコーヒー

tomoyo band
メンバーは角田さんギター、みしまさんドラム、真黒毛ぼっくすのノヅさんがクラリネットで参加。ノヅさんは全曲参加ではないけど、良い感じに曲に侘しさを加えていて、鈴木常吉さんのアルバムの音みたいで好印象。1曲目は「赤毛のレディー」で角田さんはエフェクターでギターの音色を変えていて、これが良かった。ソロやtomoyoさんと一緒に演奏するときだとブルース的に弾く印象だけど、THE PYRAMIDのギタリストって考えれば、こういう音も作れそう。かわにしさんのカバー曲、「シスター」、THE BAND「Bessie Smith」の他、いくつか知らない曲も。みしまさんがコーラスを入れる曲も良くて、みしまさんの声とtomoyoさんの声は相性が良さそうだと思った。

百景借景
メンバーはカタリ河合さん、万作さん、Qu-ki紘子さんの三人。1曲目「ずれる」がスパイク・ジョーンズなハプニング・ミュージックに思えてすごく良かった。万作さんのギターがどこから入ってくるか分からない感じとか、紘子さんもフルートをちゃんと吹いてたけど、不思議とハプニング・ミュージック的なのを助長しているように思えた。その印象が強くて、この後の演奏で万作さんのviolinがきれいに鳴らなくても、歌詞を忘れて何回もやり直しても、ハプニング・ミュージックだからしょうがないと思える感じになる。他は「連なる糸」「黄昏の町工場に」「歌でもうたえば」、カバー曲で「帰れない二人」などを演奏。何回も聞いたことあるけど「歌でもうたえば」の最初の「遠巻きに眺めた 賑わいを通り過ぎて」が心に染みて良かった。途中tomoyoさんが二曲参加。1曲目は棒を叩いてて、次の曲はピアノとボーカル。tomoyo bandの時とごっちゃになってるけど、多分この曲がtomoyoさんっぽくない歌い方に感じて良かったです。「ハプニング・ミュージック」って言葉が全然伝わらなかったけど、Spike Jones(音楽家)がピアノの鍵盤を叩いたりとかするイメージで、記憶を思い出してネットで調べてたら、多分メグ・ライアンが出演していた「星に想いを(原題:I.Q.)」って映画の中で「ハプニング・ミュージック!スパイク・ジョーンズ!!」みたいなセリフが出てきたんで、それのことです。

風の又サニー
一応曲ではあるけど、アタック音なギターとかで変なバンド。よろよろしてるけど前進しているような感じ。バーバパングリンに近い気がする。ギターボーカル、ドラム、バイオリン、ピアニカ、チューバの5人。チェンバーポップになりそうだけど、全然そうならず。独特な感じが京都っぽいのかな。形容しにくいけど良いライブを見れた感覚は残っています。ドラムのシャラポワ野口さんはよく名前を聞いていて、アンコールで野口さんとギターボーカルの哲夫さんがパートチェンジをしたときに、野口さんはギターあんまり弾けなかったけど、何かをやってくれそうって期待を持たせてくれる存在でした。百景借景から風の又サニーの流れも良かったです。ライブ見ているときにずっと誰かに似ていると思ってたけど、今急に思い出して、それはポツポツ弾いているロビン・ヒッチコックでした。