お も か げ

あの夜、あの陰気な穴ぐらのようなバーのなかの光のすべてを、自分の周囲に光輪のように集中させて、鮮烈な魅力を放散させていた男ジョヴァンニの

11/9-10

11/9水
落日飛車[JINJI KIKKO] release tour@KDハポン

The Pyramid
楽しげな曲と「インカ帝国」の順番が変わっていた位で、大阪で見たセットリストとほぼ同じ。今回も4人+紘子さんの編成。楽しげな曲が「サニーサイド」の続編に思ったり、「STAR STAR」のJr.さんのサックスソロはないけど、「インカ帝国」の紘子さんのフルートソロ格好良いと思ったのが新しい発見。「zujaja族」の途中のオペラ調はやってたんで、多分大阪でもやってたはず。何で印象薄くなったのかと思ってたら、前はその部分になるとお客さん笑ってたけど、もう自然と聞いてる感じになっているからなのかな。インターナショナルなモノマネとして、ポケモンGOのモンスターを捕られた時の音を披露。面白かったです。

落日飛車
音源よりもライブの方がゆったりとしている印象。何が起きても動じなそうな演奏力で、センチメンタル・シティ・ロマンスを思い出したりもした。見たことないけど、山下達郎とかのライブもこういう感じなのかな。アンコールの何回もスライドする曲のずっと聞いていられる感が良かったです。
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11/10木
@parlwr

筒井響子
NARCOで使ってるような電子楽器で少し暗めな音とかトイっぽい音を鳴らしたりもする。エフェクト掛けての声も使用。色々試しているような演奏に見えて、普段NARCOのライブでもやってる即興程は上手く出来てない感じでした。

Joss Turnbull
最初は楽器紹介からで、tombak(別名なのかzarbとも言うと説明)っていう、古代からあるイランのパーカッション。見た目は太いジャンベみたい。演奏は、まず袋みたいな布をtombakに被せて、その布の上から指や立てた爪で擦って音を出す。この音もリズムとして使っていて、他にも膜が張っている縁も指で叩いて、これでもリズムを作る。布を被せたこもり気味な音は口の中で鳴っているような音にも感じた。次に布を外して、膜を普通に叩いたり、擦ったりもする。その内にマレットを使っても擦り出した時、そのマレットの先が特殊(テープが巻いてるように見えた)なのか、すごく低音の響くチューバみたいな音がして、この音の印象は強烈でした。マレットは膜の下のセラミックの陶器部分を沿わせての振動音にも使ったり、またセラミックの部分も指で叩くことで、違った打楽器音を生み出していたし、本当に多彩な音を操る。音叉を振動させてから、膜に当てて出していた音も良かったです。普段はどういう人達と一緒に演奏しているのかが気になるようなライブでした。終演後、台の上に載っているの(マレットとか音叉)を使うのは伝統的な使い方じゃないよと多分言ってた。

Joss Turnbull×十三
十三さんはシンバルと、弦とかを色々張ったスネアのみを使用。最初は弓でシンバルを擦ったり、バイブレーターをシンバル・スネアに当てたりしていて、後半はスネアの弦を叩きつつの細かいリズム。最初の方はゆったりしたリズムだったJossさんも後半の細かいリズムには合わせてきて、良い具合にお互いを引き出していた印象。今日の中では一番良かったです。Jossさんの膜の上に細長い金属らしき棒を置いて、引っ張って離した反動の振動を利用して細かいリズムを作ってるの見て、この人やっぱり色々出来るな~と思いました。

Joss Turnbull×小埜涼子
小埜さんは最初の方破裂音っぽいのをゆったりと吹いて、途中から小埜さんのイメージな速いフレーズ。Jossさんはこれまでの流れにある演奏。二人のDUOでの演奏よりは小埜さんのサックスの音が良いな~と思った印象があります。多分このDUOの時だったと思うけど、Jossさんは叩くための棒を置いている台の縁も、棒で擦って音出していて、何でもありだと思いました。

Joss Turnbull×十三×筒井響子×小埜涼子
十三さんは最初ピアノで、断片的なフレーズではあったけど、意外と弾けるんだなと思った。初めて見ました。それ以外は今日のこれまでの演奏で見てきたものと変わらず。響子さん以外がアナログで手動な速いプレイをしている中で、響子さんが置いてけぼりを食らってるみたいだと思った時がありました。