お も か げ

あの夜、あの陰気な穴ぐらのようなバーのなかの光のすべてを、自分の周囲に光輪のように集中させて、鮮烈な魅力を放散させていた男ジョヴァンニの

12/3

12/3土
~盛島貴男とアルコドの旅 塩の道をゆく~ 挙母編@橋ノ下舎

アルコド
愛樹さんと竹舞さんに加えて、パーカッションとか鐘の鳴り物の人が参加しての3人編成。最初は沖縄(だったと思う)の民謡をして、次は韓国の行商が歌ってたという歌。その後はいつものアルコドのナンバー。どこでもそうなるけど、地元なんで合唱率高し。久しぶりの室内でのアルコドのライブなんで、アコギのジャキジャキな音が新鮮でした。

芳泉会
母娘の二人で色んな地方の民謡を唄う。1曲目は太鼓の入らないゆったりした曲で、単に自分がリズムを掴めなかっただけかもしれないけど、フレーズの繰り返しが無く徐々に変化していく三味線の音が即興演奏にも思える。それ以降は太鼓も入ってのリズムのある曲。ちゃんとどの地方の唄かの解説もあったけど覚えておらず。郡上踊りは何種類かあるらしく、その中から2曲演奏。掛け声が入るところで手拍子の拍が変わる曲が難しかったです。津軽三味線の曲もやっていて、最初の方は唄も入らず三味線の演奏だけ。力強い演奏で、バチも三味線自体に当てていて大きなアタック音が鳴る。最後はアルコドの二人も参加しての豊田の民謡。楽しげな掛け声のある曲で、竹舞さんの淡々としたリズムも良かったです。その曲には「~パラダイス」って歌詞が出てきて、会場の橋ノ下舎では今月から民謡の参加型のイベント「民謡パラダイス」が始まるそうで、愛樹さんは何年後かには豊田全員が民謡を歌えるようになっていて欲しいそうです。

盛島貴男(奄美竪琴)
橋の下で初めて見た時は奄美竪琴の音に感激したけど、今回は初見ほどの衝撃は少なめ。音よりも曲の方に意識が向く。昔の曲が多くて、唄の背景を交えつつの演奏。「ヨイスラ節」「稲すり節」や、戦後当時唯一の敗戦の唄など。バタヤンが返還前の沖縄(奄美だったかも)に来た話からの「十九の春」も。知らない唄が多かったけど、おまつとまさる氏のライブ盤にも入っている「黒の舟唄」だけは知っていた。他に「証城寺の狸囃子」から「函館の女」につなげるのを何回もしてたけど、そういうノリがあるのかな。唄ってると「ここの歌詞が良いんだよ~」って言ってくれるところが素敵でした。1時間の演奏で、終盤ちょっとダラダラした雰囲気になりそうだったけど、本人のキャラクターもあるんで仕方なさそう。アンコール前に愛樹さんによる盛島さんの橋の下での過ごし方とかの面白い話もあったんで、合間合間にそういうのを差し込めば、もっと見やすいライブになったと思います。