お も か げ

あの夜、あの陰気な穴ぐらのようなバーのなかの光のすべてを、自分の周囲に光輪のように集中させて、鮮烈な魅力を放散させていた男ジョヴァンニの

1/5-7

1/5木
新春お年玉ライブ@得三

いとうたかお
新年最初のライブらしく、高田渡さんの「ごあいさつ」でスタート。ギターのフィンガーピッキングがはっきりと鳴っていて良い。最近聞いたNick Drakeの音も思い出したりする。「ごあいさつ」の後は自作の曲など。前聞いて印象に残った、釣りの曲もやってました。「空はいろんな色を持つ、雲は形のない形」みたいな歌詞で歌う曲は、佐藤幸雄さんに雰囲気が似ている詞の世界だと思う。最後の2曲はフィンガーピッキングを止めて、ジャラーンと鳴らす曲。イメージ的には暗い野村麻紀さんな印象。得三のステージで一人で演奏するのも似合っていて、すごく良い感覚で見れたので、また見てみたいです。

Doc Quiseos サポート:みさちーた
キューバ音楽を日本語にして歌っている以上の感想は持てず。曲に関する説明も多分基本的な情報のことでも意見が合わないなら、言わない方が良いんじゃかな~と思いました。

角田波健太波バンド
ベースを村上さんが担当している波バンドを見るのは初めて。イメージ的にゴツゴツ弾く人だと思ってたけど、スムーズに弾く感じで、バンド全体でも削ぎ落としたシンプルな演奏に思えた。「ホームラン」「ハンバーグとウィンドブレーカー」「朝」を演奏して、村上さん、Jr.さん、ナベちゃんが抜けて、角田さんとtomoyoさん二人での「シスター」。自然と始まる感じが良かったです。次はナベちゃんを迎えての、ナベちゃんコーラスも入る「御園座」。丁度良い位の音量での叩き方が好きだなと思いました。で「ほこり」(順番違うかも)、バンドメンバー帰ってきてのTHE BAND「Bessie Smith」、タンドリーチキンの曲。タンドリーチキンの曲ではこういうベース弾きそうっていうゴツゴツした村上さんな演奏。最後は「フレッシュキャットフード」と、角田さんっぽい締め方でした。
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1/6金
あけまして未知との遭遇@KDハポン

辻井浩司
最初はベースのボリュームいじったりしてのドローンっぽい音。そのドローンを残しての、次に小さいKey使って、さっき作ったドローン音に合わせて、同じようなドローンを作る。またベースに戻って、今度は弦を縦に押してピックアップに接触させての、今までとは違う音。その音を使ったのか机の上の機材で短い音を集団的に鳴らす。またKeyに戻っての、今度はKeyっぽい音色も使って、最後はノイズっぽく鳴らす。ラップトップを使う音楽をアナログで演奏していたような印象。目で見る分にも流れが分かりやすくて、良かったです。

トウガンズ
ベースの中村くん抜きでの3人編成。最初はリパくんシンセのみで、その後ギター弾いたりシンセも使う。2曲目にサーフボードの曲をやってたけど、リパくんのシンセもヨウスケくんのギターも間違った音を出し続けてた印象。このアレンジで聞くのが初めてのせいか奇妙に思えた。VU的なダウナーな音と歌詞が剥離してる感じ。今回は前のソロ時と違って知ってる曲ばかり。ヨウスケくんのギターもthe Smithsな時もあったけど、踊らす感じを見るとORANGE JUICEだなと思ったり、最後の犬の曲のアウトロでは、レッチリとか好きそうと思った初期の加入時のことを思い出したりする。今年の抱負の「音源作りたい」を本当に期待しています。

スティーブジャクソン
1曲目は「ミルクと牛乳」。バンドサウンドになっていて、もう音の隙間はあまりない感じ。昔のライブだと考えられないことだけど、タカキくんが二階席で泣いていても気にならない位の音量でライブしています。「ミルクと牛乳」は前みたいな一音抜けてる感じはなく普通に演奏。その後「I Saw Her Standing Nowhere」「the end of 夏の終わり」「フォークミュージック」「つめあと」、最後は少し歌い方を変えた「ギター」。「I Saw Her Standing Nowhere」の時の濱田さんのギターは、成田期のSJに近いものがあるな~と思いました。

MON⊥K(N⊥K&もよぽん)
最初はN⊥Kさんのみの演奏でめっちゃアシッドフォーク。低い声とギターさばきもめっちゃアシッド。斉藤友秋さんみたい。歌い方というか歌ってる方向もまっすぐ前見てるけど、どこ見ているのか分からない感じも良かったです。ルー・リードみたいなサングラスを掛けていると思ったら、1曲目は「I'll Be Your Mirror」。最初の方は日本語詞で、どこかで聞いたことあると思ったら、最後は英語詞になったので気付く。2曲目からはもよぽんさんが参加。その曲ではN⊥Kさんはギターを膝の上に立ててボディをポーン、ポーンと叩いての朴訥とした歌。もえぽんさんもベース(フレットレスのアコースティックベース)を地面に立てて、弦をガリガリ鳴らす。その後はちゃんとした持ち方で二人とも弾く。もえぽんさんは普通にベースっぽい伴奏もするけど、フレットレスなんでコントラバス的に指を揺らして弦を鳴らしたりと即興演奏的な音も上手く使っていて、それも良かったです。「裸の子供が駆けてくる」って歌詞が残る。また見たいです。
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1/7土
@valentine drive

ピーターフォーク
見るのは久しぶりだったけど、知っている印象と変わらず。最初のピアノの曲の間で、ジョンのサンみたいな名古屋の音楽の系譜みたいなのを感じたりする。魚座の藤井さんと共演したりしてるんで、勝手に居酒屋が似合う音楽と思ってたけど、あんまりそんな感じはせず。

トゥラリカ
こっちも知っている印象からは変わらず。1曲目の多分「山猫」での、ピアノってどのタイミングでも曲を終わらせることが出来るな~と思ったのが一番の感想。泉さんが片手スティック、片手ブラシの時に曲中で左右持ち替える時があって、その時に鳴らす音よりタイミングの方が重要なのかなと思えて、それはトゥラリカの間の音楽に合っていると思いました。最後の「デザイン」も曲として良かったです。

LOOLOWNINGEN & THE FAR EAST IDIOTS
少しネジれてる音楽はトゥラリカと共通しているけど、日本語の乗せ方が少し懐かしい感じ。年代が少し上の人に見えたんで、そういう影響もあるのかも。3ピースでベース・ドラムの人も低高音のコーラスを分けてたりと、演奏が上手い人たち。