お も か げ

あの夜、あの陰気な穴ぐらのようなバーのなかの光のすべてを、自分の周囲に光輪のように集中させて、鮮烈な魅力を放散させていた男ジョヴァンニの

1/13-15

1/13金
@得三

小林万里子(vo)[鷲尾悠持郎(g)]
徹底的に下ネタ、タブーだらけ。音楽的には小林さんはブルースハープも使ってて、鷲尾さんの鳴らすギターもブルージー。もろに大阪弁の歌詞は少しふちふなにも思えたりもする。自作のブルースだけでなく、有名曲のパロディも多く、山下達郎「クリスマス・イブ」、SMAP世界に一つだけの花」(一瞬だったけど)、「PPAP」も演奏。内容は時期的にジャニー喜多川成宮寛貴ザ・グレート・サスケの息子など。知らなかったけど、ヒラリー・クリントンの話題もあり。全部ひどい内容です。よく曲を掛けてくれたり、今日のイベントのことをラジオで紹介してくれたつボイノリオさんに捧げる歌も披露。珍曲好きって言ってるくせに無視し続けてる嘉門達夫は嫌いだ、みたいな内容でした。大阪の人なので、去年テントさんが亡くなったことにも触れていて、人間チンコパチンコを披露。これは演奏じゃなく、本当にテントさんのネタみたいに体使ってたけど、手をぐるぐる回すスピードの遅さが印象的。小林さんは60代で女性という違いもあるけど、テントさんの運動能力を考えさせられるパフォーマンスでした。最後の方は「のりピー音頭」の替え歌で、薬物に絡めて「サイケでトランスでバッキバキ」とか、旦那がまた捕まった時の囲み取材のことを歌う。めっちゃ調べてるんだろうなと思わせる程詳しい。で、続けざまに「次は、『きよピー音頭』!」って言ったから、てっきり矢野きよ実のことだと思ったら、清原の方でした。

浪花クレオール[カオリーニョ藤原(vo.g)山村誠一(スチールパン.per)井山あきのり(p.acc)]
山村さんと井山さんはお揃いの服で、カオリーニョさんもショートヘアのかつらにピンクのハットと出で立ちがすごくポップ。1曲目は「似非はええでっせ」みたいな曲で楽しく始まる。次は「愛のさざなみ」。カオリーニョさんが去年の年末に入院して、体重も見た目で分かる程落ちてるので、以前と同じように歌えるのか心配ではあったけど、全然遜色なく歌っていました。その次は無能薬の曲。この曲めっちゃ好きで、早く音源で聞きたいです。サビでの、ワーッ!って賑やかすコーラスも、今のポップな出で立ちにすごく合っている。で、井山さんによるゴキゲンな「Got My Mojo Workin'」。井山さんは元気に、お客さんを煽る煽る。「I'm Free」のサビでの、日本語による説明も良い感じ。ここで早くもピアノソロの音階を口で言う技を披露。馬鹿げてる技で、ピアノの音の邪魔もしてるけど、すごいです。その後は「Don't You Just Know It」が続く。ここからは順番忘れたけど、後追い参加型なんで楽でしょうと「サルカムエブリバディ」、自然と参加できる「伊勢佐木町ブルース」(確か山村さんはSAXも演奏)といったカオリーニョさんソロでも聞ける曲の他に、井山さんがアコーディオン持って客席を歩き回る曲もあり。山村さんはスティールパンよりパーカッションの演奏ばかりな印象だったけど、最後はスティールパン無しには出来なそうなパピプペポの曲、クレオールのテーマ曲を演奏して、アンコールは「マンボパラダイス」。ステージの前に4,5人が踊れるダンスフロアを店側に用意させたそうですが、単に一番前の真ん中のテーブルがなかっただけっぽいです。今まではカオリーニョさんのバンドって目で見てたけど、ちゃんとそれぞれのキャラクターも出ている良いバンドなんだな~と思いました。目に見えるポップさを身に付けていたのも、場所を問わず、色んな所で演奏しても良いライブが見れそうと思えるようになって、これからの活躍が楽しみです。アンコールの後は小林さん、鷲尾さんも加わっての小林さんの「すんまへんのブルース~への5番」「朝 起きたら」を演奏。ギターソロの時の、カオリーニョさんのナイロン弦の固いギターの音と鷲尾さんのエレキギターの柔らかい弦の音の対比も良く、井山さんはここでも音階を口で言う技を披露。
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1/14土
ESSENCE 1st ALBUM「SLUM MOMENTS」Release Gig in NAGOYA@HUCK FINN

Crows Caw Loudly
とにかくボーカル+ギターの人の叫び声が格好良い。良い声質のまま叫べる。音はカオスティックだけど、ギターをあんなに低い位置で弾いてるんで、演奏自体は簡単なのかなと思いました。振り回してるギターに体振り回されそうになる位で、最後のギター壊しそうな勢いにはDGTPに近いものを感じる。演奏とMCでのギャップも良かったです。

CHEAP SKATE
最初はボーカルの人がギター持って一人で演奏。少しのフレーズだけど何曲かやっていて、BOOWY「Marionette」だけは分かった。本編のMCでも「メンバーに伝えてないけど、バンドBOOWY化計画を進めていて…」って言ってたんで、他の曲もBOOWYだったかも。ライブ自体は知ってる感じのCHEAP SKATEと変わらず。意外とギターの音が大きいんだなって気付く。途中のジャムセッションの、普通に出来てる感じも面白かったです。

ESSENCE
スピード感あるけど、重たい音のまま、ずっと進んでいくライブ。ギターの人はメタル並に弾く。ステージで三人並んでいる姿が絵になっていて格好良かったけど、途中からベース+ボーカルの人はフロアでライブ。仙台のバンドで、レコ発にお客さんが入っていないのは自分たちの責任って言える位熱い人達で、今度来るときは満員にしますって言ってたのには素直に好感を持ちました。
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1/15日
@鑪ら場

尾張八幡宮
基本中の基本なインストバンド。昨日のESSENCEと比べるとゆっくりに感じる。

松岡直哉(ロストフィルム)
ドラマの中で俳優が演じている歌手みたい。スカスカでカスカスなギターも初めて聞く感じで、最初の内は個性的に感じたけど、ギターを弾かないタイミングが間違って弾くのを止めているみたいにも思えて、よく分からなかったです。

KIJIMA SOUND SYSTEM
色んな形態があるそうで、20人の時もあるけど、今回は永田さん一人だけ。おおらかな雰囲気の持ち主で、曲を始める前のMCも長めだけど嫌な気はせず。1曲目はピアノの鳴りが良かったらしく、さっき作ったというピアノソロ曲。本当に気に入った音の鳴りが基本にあって、そこから作られたような曲。良かったです。その後はPCからの音も鳴らしての、そこにピアノで音を加えるスタイル。PCからの音には音声もあって、セリフのような囁く声が多め。そのせいか曲にもある程度ストーリーを感じるようになって、ピアノの音からもストーリー性を感じるようになりました。YO LA TENGOの「Blue Line Swinger」を思い出したりする。新譜からの「AIR」の他に、音楽活動として小学校に滞在して作った曲も披露。声やハンドクラップなど、小学校にある音だけを使ってるそうで、官庁に提出する作品でもあり、他の曲や音に比べると一般的な分かりやすい音な印象。最後はツアーで回ってる時にいつも最後にやっているという曲で終了。持ち込んだKeyが鳴らないトラブルもあって、「使わなくても出来るんですけどね」と説明はしていたけど、完璧な形でも見たかったです。

A La Carte
ピアノジャズバンドで、ドラムとパーカッションの二人が多用していたシンバル・金物の音が印象に残る。個々のプレイが上手いんで、どんなサウンドにも対応出来そうだと思いました。