お も か げ

あの夜、あの陰気な穴ぐらのようなバーのなかの光のすべてを、自分の周囲に光輪のように集中させて、鮮烈な魅力を放散させていた男ジョヴァンニの

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「わたしこのごろ変なのよ」~これが元祖だ!エロ・グロ・ナンセンスとエロ歌謡の世界!~@得三

トーク:毛利眞人(音楽評論家)小川真一(音楽評論家)保利透(アーカイブ・プロデューサー)
時代背景の説明だったり、初めて「エロ」って言葉が使われた新聞記事を紹介したりする。毛利さん著「ニッポン・エロ・グロ・ナンセンス 昭和モダン歌謡の光と影」と多分被る内容。音源もいくつか流していて、歌手や作曲・編曲者には名古屋と関係ある人が多い、などの話も。映像は一つだけ流していて、この時代のエロに関する映像作品はそんなに多くは残っていないそう。流していた曲にも言えることだけど、そんなに直接的な表現でなく、軽快な感じ。音源では榎本健一さん、原初子さんの「電話」での、芝居の中で歌っているのか、セリフと電話口で歌うメロディーが混ざっている感じが格好良かったです。

ライブ:泊
泊は山田さん武村さんの二人編成。エロ歌謡のカバーばかりで、曲間でトークでの3人が紹介・解説をする。ほとんどはCD「ニッポン・エロ・グロ・ナンセンス モガ・モボ・ソングの世界」からで、「モガモボ・ソング」「ルンペン節」「レビューの踊子」「モダン五人娘」「色はにほへど」など。「モガモボ・ソング」での武村さんのコーラスの入れ方が、最近聞いている安藤明子さんのクリスマスアルバムでのwandaさんみたい。武村さんが譜面台に付けていた小さなシンバル?みたいなのを曲終わりに鳴らしていたのも、昔の曲みたいな雰囲気が出ていて良かったです。余韻を残さない感じ。分かりやすいストーリーの歌詞と、途中で声を変える山田さんの歌い方が面白かった「僕の失恋」が個人的なベスト。一応藤山一郎さんの原曲通りの歌い方ではあるそう。その後は泊のオリジナルを2曲をやって、最後はまたエロ歌謡のカバー「おや!!シックだね」。先週見た小林万里子さんもエロ・グロ・ナンセンスではあるけれど、今回のイベントとは全然タイプが違っていて、今回の方がもっと学術的な研究発表を見ているようでした。