お も か げ

あの夜、あの陰気な穴ぐらのようなバーのなかの光のすべてを、自分の周囲に光輪のように集中させて、鮮烈な魅力を放散させていた男ジョヴァンニの

1/27-30

1/27金
Laura Gibson Japan Tour@KDハポン

レイチェル・ダッド
レイチェルさん音楽×田辺舞さんダンス×ベッツィ・ダッドさん(レイチェルさん妹)映像のコラボ。レイチェルさんはピアノで隙間なく音を埋めていて、ボーカルありの曲を演奏。あんまり即興的な部分はなかった気がするけど、途中舞さんが踊れるようになのか、ダンス寄りな演奏をする時もあり。舞さんはダンスだけでなく、その場を動き回ったり、いすに登ったりとパフォーマンス的。髪をいじりながら、壁に映る自分の影を見てる時があったけど、本人と壁との距離が近すぎて、その影は自分からしか見えてないだろうとか思った。映像はその場で再生ボタンを押しての流しっぱなし。草むらや道路に三角形があって、周りの景色は動かないけど、その三角形の中でだけ違う景色が色々動く。映像の中の動きはピアノの音と相乗効果のせいか、せわしない速度にも思えた。コラボの後は、レイチェルさんソロでギターの曲とウクレレの曲をそれぞれ1曲ずつ。ウクレレの曲で少しジャンプするような体全体の動きで、勢いよく弾いていたのが良かったです。

ローラ・ギブソン
1曲目は「DAMN SURE」。パ行を多く使ってそうな柔らかい言葉。英語だけど、スペイン語で歌ってたMARINA FAGESさんの時に感じたような異言語感が良くて、言語感覚で持ってかれた感じ。直前に見たレイチェルさんも英語の曲だったけど、その感覚はなかった。外国の人の音楽も面白くて、もっと他の曲も色々聞いてみたい。近い雰囲気だとCAT POWERな女性SSWなんだけど、そういうUSインディーな音楽が自分の好きなルーツなんで、やっぱり逆らえない魅力があるな~と思いました。
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1/30月
@得三

猫町
控えめなビートがあるアンビエント・セット。お客さんが多くて、演奏しているところは見えなかったけど、多分エレクトロニクスな機材を使用。延々と続くドローンではなく、展開もあって4曲位の区切りが出来そう。お客さんが演奏中もしゃべっていたけど、不思議とその声はフィールドレコーディング的な音に聞こえたのが良かったです。アンビエント・セットの後に1曲だけやったボーカル曲になると、やっぱり邪魔だなと思ったけど。

NYANTORA
ナカコーさんソロ。DJ的なセットで、メロディーのあるボーカル曲もサンプリングで使用。ステージ上のスモークと紫のライトがクラブ音楽な印象を助長させる。猫町さんから転換なしに始まって、音の感触に違いはあったけど、最初の方まだ猫町さん続いていると思ってたんで、二人に大きな違いはないと感じてしまう。ロングセットで見れば、もっと違いが分かったりするのかな。猫町さんOA扱いだったけど30分位、NYANTORAも30分位。

MUGAMICHIRU[ナカコー(g.etc)中村達也(ds)ナスノミツル(b)]
最初はシューゲイズ・アンビエントな始まりで、途中から達也さんがビート叩き始めるけど、すぐにやめるのを繰り返すこと4,5回。これがコントみたいで面白かった。その後は本格的に叩き出すけど、ぎこちないビート。ドラムも音単体として鳴らしているようで、三人の目指す音がアンビエントなんで、そう叩いているように思えた。ナカコーさんのギターは反復するフレーズが多め。ライブのクレジット見ると、ギター以外のノイズ音はナカコーさんが出してたと思うけど、ナスノさんも出してたと思う。全体の印象としてはMANSUNの「SIX」(アルバム)をアンビエントに引き延ばしたような感じで、ダーティーなノイズも全体に散らばっていて、中盤と最後の盛り上がり時には踊れるようなビートも顔を出す。曲を作っているのも、演奏後のMCもナスノさんだったんで、ナスノさんがリーダーのバンドって印象。見に行ってはないけど、去年ハポンでナスノさんがアンビエントなイベントやってたんで、ライブは納得しつつ見てました。