お も か げ

あの夜、あの陰気な穴ぐらのようなバーのなかの光のすべてを、自分の周囲に光輪のように集中させて、鮮烈な魅力を放散させていた男ジョヴァンニの

2/22-25

2/22水
ハポンdeオープンマイク@KDハポン

MC sauna explosion
ひろぽんさん(hiropons)に近い雰囲気の弾き語り。最初の方はギターインストみたいに弾くけど、歌が始めるとストローク。「今日も強い酒とビル・エヴァンス」っていう歌詞で、ジョンのサンとか好きそうだと思った。MCではサウナについて語ってて、やってるバンドもサウナ関係の言葉だそう。

堀嵜菜那
曲の印象は知ってるのと変わらなかったけど、堂々としていたステージでそっちの方が印象に残る。MCもほぼ無く、ギターを弾く動きも小さいんで、マイクに向かって歌だけ歌う人形みたい。2,3曲目にやった、トゥラリカのギターワーク・ミーツ・「風をあつめて」のスピード感、な曲が良かったです。

奥秀人
何度か見たことがあって、ギターポップな記憶があったけど(最後の曲は覚えていた)、今日のは甘い声で歌って、曲も甘い。ここまで甘いとポップスみたいに感じる。

おさだちほ
カバー曲のみで、NUUAMM、Predawn平賀さち枝とホームカミングスの3曲。小振りなギターを使っていて、NUUAMMの曲での最初の方は演奏が拙いのか意図的なのかウクレレみたいに鳴らす。Predawnの曲は元曲知らないけど、英語の発音が良かったです。平賀さち枝とホームカミングスの曲は今までと違ってジャカジャカ鳴らすギター。この曲が一番似合っていて、星野源の曲も似合いそうだと思う。

幽希
幽希さんも知っている印象と同じで、ミラーボールズチルドレンみたいなライブ。曲の途中に効果音入れるタイミングが面白い時があって、単純にびっくりしました。MCの間にも鳥の鳴き声の効果音流してて、「鶴舞公園の鳩の皆さんもありがとうございました」みたいなMCで、お客さんが少し笑う。笑っていいんだな~と思った。

ゆいにしお
元気一杯の、普通な女性SSWな印象だけど、言葉の乗せ方だったりで曲の終わらせ方だったり、1曲につき1箇所は気になるところがある。英語のサビの曲もすごく気になった。今回ハポン初登場だったけど、今度のManicSheep(台湾)のハポンのライブに対バンとして出演するって言ってたんで、多分ein fianceの人。

宇野久志(nanairo.) 
スピッツの歌詞にインスピレーションを受けた曲、斉藤和義のカバーをしてたけど、ピアノの演奏が力強すぎるのか、ちょっと歌謡曲みたいになる。最後の曲「ティラミス」のみ女性の方がボーカルで参加(二人になるとユニット名nanairo.になる)で、これもやっぱり歌謡曲。宇野さんの声でも良いと思うけど、女性に曲を提供するのが合ってそう。「ティラミス」ってタイトルも中々出ないと思う。
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2/24金
ゆうき「あたえられたもの」リリースツアー@KDハポン

小鳥美術館
本当に久しぶり(多分6年半振り)に見るライブだったけど、館長のギターの音が暖かいと思ったり、ジェニーの曲での自然に鳴らさないギターが印象に残った位で、その他は特に変わらず。「アーノルド」でのシマさんの少ししゃがれたような、こぶしの入った歌い方が意外に感じたけど、前からもそうだったかな。あんまり本調子ではなかったのかな、とも思う。

ゆうき
1曲目の「あたえられたもの」からすごく良くて、タイチさんが普通なギターを弾いて、普通な歌を歌ってることに感慨深いものを感じてしまう。そんなに昔のライブをしょっちゅう見てた訳でもないのに、ゆうきの二人が準備している転換中から感じるところがあって、ソロ、おばけじゃ~、ウリチパン郡を通過して、今現在の歌を中心とした音楽性はすごく良いし、ぐっとくるものがあった。ウタモさんの鳴らすシンセの音の方が、自分のイメージにあるオオルタイチなんで、それも不思議な感覚。しっとりとした曲が多くて、ウタモさんが普通にKeyっぽい音を鳴らす時には、Jeff Hanson「Some Years Ago」の音作りを思い出す。途中リズムマシーンを使ってドラム音も付け足してたけど、二人のギター+鍵盤+声だけの方が好みでした。どこかで聞いた記憶がある「夢の山」も良い曲で、タイチさんの歌詞も声もすごく良い。
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2/25土
@きてみてや

蠣崎未来
そんなに知っている印象からは変わらないけど、あと2,3回見たらもっとはまりそう。徐々に染み入る感じ。気になってる仙台のミュージシャン松沢春伸さんが、蠣崎さんを思って作った曲のアンサーソングなども披露。松沢さんを気になってるきっかけに青木拓人さんがいて、その名前が出たから想像した訳ではないけど、蠣崎さんのライブの雰囲気は青木さんに近いものがあるな~と思いました。

保利太一
蠣崎さん的な渋さを想像してたけど、歌う節みたいなのは良元優作さんに近い。掛け声が入る自己紹介的な歌だけ異色で、他はやる曲やる曲ずっと聞き入ってしまう。また見たいです。蠣崎さんとはまだ蠣崎さんが神戸に住んでた頃からの知り合いだそう。

堀田ダチオ
いつもながらのライブで、「木村」→「目隠し人間」(外国人風の歌い方を入れる、サビをお客さんに歌わせるのをここでも試す)→「なやみごと」→「とある風景」→「夢中になればきっと」(久しぶりに聞けて嬉しい、最初の方歌詞をきちんと思い出せなかったのか1回ストップ(結局その歌詞は合っていた))→「遠慮の重なり」(口カズー)→「干し椎茸のように」→「情熱」→アンコール「これでいいさ」(「We Are The World」入り)。初めてだったり、久しぶりなお客さんの反応もすこぶる良くて、やりやすそうなライブでした。名古屋でもこれからは頻繁に見れるようになって欲しい。曲につなげるMCも毎度お馴染みなんですけど、「干し椎茸のように」での愚かな人間シリーズの話へ急に向かう早さが面白かったです。