お も か げ

あの夜、あの陰気な穴ぐらのようなバーのなかの光のすべてを、自分の周囲に光輪のように集中させて、鮮烈な魅力を放散させていた男ジョヴァンニの

4/6-8

4/6木
Ettと泊@得三

Ett
「楽しや汽車の旅」でスタート。久しぶりに聞くし、途中の渓さんの電車アナウンスも久しぶり。曲の最後の方には「春が来た」とかの童謡を色々交える。当日の得三の飾り付けの桜が今池ダイソーでは売り切れてたんで、さゆりさんの地元で買ってきた話の後、季節がら「鶴舞公園」「アマドコロ摘んだ春」と春の歌を続ける。その後に「ワルツ」。何度も聞いている曲なのに、最後の「弧を描いてゆく」の部分にすごくぐっときて、ここの歌詞すごいな~と思ったら、次の「幾千の小さな屋根のその下で巡る季節 雨を待ち光を待ち泣き笑い星である」で一字一句全部すごいと思いました。ライブだと時々こういう、急に気に入る感覚があって、そういうのも好きです。次は去年の名古屋市主催のやっとかめ文化祭でも披露した「チャコちゃん」みたいなタイトルの昭和っぽい曲。チャコちゃんの朝起きてから学校までの一日を歌っていて曲も長め。さゆりさんは子供が歌っている感じの声を作っているので、みんなのうたに使われても似合いそう。途中のお母さん役での渓さんの台詞もあり。その後、泊のメンバーも好きだという「柳の手」をやって、最後は「明日の行方」。最近はEttとしてのライブを見る機会が少なくなってるけど、珍しいセットリストのように感じました。


武村さんはいつもの小ぶりなエレキギターを使わず(隣にはずっと置いてあった)、全編ガットギターでの演奏。今まで武村さんのギターが褒められているのを何回か聞いたことがあっても、いまいち共感できなかったけど、今日のライブで武村さんのギターの良さに初めて気付く。色んなフレーズが盛り込まれているし、どの角度から来てもオッケーみたいな演奏。単純にガットギターだったせいか、直前に見た渓さんとの共通項も感じてしまう。参助さんとのMCでのやりとり(Ett「柳の手」の始まりの歌詞に対する考え方とか)も面白かったです。セットリストは泊の音源を持ってないんで、どの曲かは分からないけど、知っている泊の印象な曲がやっぱり多く、最後のマルゲリータの曲は特に印象に残る。途中には、最近出た「バロン吉元 画侠伝」のテーマ曲や、前回の得三でのイベント『「わたしこのごろ変なのよ」 ~これが元祖だ!エロ・グロ・ナンセンスとエロ歌謡の世界!~』からの「モガモボ・ソング」「モダン五人娘」「おや!!シックだね」のカバーもあり。あと物販紹介での、武村さんがやっているモダンDJ特選集のカセットテープの紹介で、アジアの変な音楽とかそれっぽいジングル音も入ってるって説明もしたのに、演奏したジングル「モダン~DJ~特選集~」のメロディーが、スティービー・ワンダーの「I Just Called to Say I Love You」だったのが面白かった。泊が終わるとEtt+泊での演奏が始まって、Ett「春の雨」と泊の曲も何曲か。同じ楽器編成で、音楽性にも通じるものがあるので、本当に相性はばっちり。渓さんと武村さんのお互いの曲に自然と馴染むようなギターは、聞いていて心地良い。武村さんのトレモロ奏法もすごく良かった。アンコールはEtt「愛の砂嵐」ともう1曲泊の曲。最後のフレーズを張り合うように続ける渓さんと武村さんも面白かったです。
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4/8土
Pop'n Dhole@UNLIMITS

GOETAF
hiroponsひろぽんさんの新バンド。メンバーも一新してて、Gt+Vo,Ba,Dr,Gt+Synthの4人。hiroponsの「B」「醒めない悪夢」もやってたりとhiroponsからの地続きな部分も感じるけど、スラップべースなバキバキ音とドラムの間からは違う雰囲気も感じる。特にシンセでの緻密な音と、ドラムの人が鳴らすサンプラーでのリズム音は、hiroponsのリミックスみたい。最後の轟音を途中でぱっと消す演奏が一番印象に残りました。

ODA takumi
知っている印象からはあまり変わらず。最初の方はうねりのある音を鳴らしていて、途中からギャンギャン鳴るノイズらしいノイズに変わる。その後は一旦静かになって、また激しいノイズ、最後はフェードアウトで終了。板の上にバネを付けた自作な楽器も使ってて、そのバネにマイクを押し付けたり擦ったりして、ノイズを出す。そのバネと板の間にマイクのケーブルが通った時に、状況をきちんと判断して落ち着いて直す対応がオダくんっぽかった。

ANTONIO THREE
岬さん抜きの三人での演奏。そのせいなのかは分からないけど、結構グダグダで、黒川さんのタイミングの暴走が一向に修正されない感じ。後半の、安田さんの「しっかりやろうや~」なMCからは大分良くなった気はする。曲をよく知っている訳ではないけど、ライブハウスな音だと歌詞が聞き取れなくなることも分かりました。

Crushed!?
アメリカのバンドでツインギターな5人組。いつまで経っても売れてるアメリカのロックで、ヘヴィ・ロックとかエモも混じってる音。黒人ドラマーのバンドにそぐわない音圧や間には少し面白さがあったけど、3,4曲聞いたら、これ以上聞いても好きにならないとか、今帰ったら買い物に行けるとか思い始めたんで、途中で帰る。