お も か げ

あの夜、あの陰気な穴ぐらのようなバーのなかの光のすべてを、自分の周囲に光輪のように集中させて、鮮烈な魅力を放散させていた男ジョヴァンニの

5/7-9

5/7日
ラッキーオールドサン『Belle Epoque』Release Tour ~佳き時代に生まれたね~@KDハポン

堀田ダチオ
お客さんの受けは良かったけど、継続的に続くような良い流れにならず。少し緊張しているようにも見えました。セットリストは「木村」「目隠し人間」「なやみごと」(もう何回も聞いているはずなのに最初の方の歌詞の「縦に列を作っている」みたいなのが初めて気になった)、「とある風景」「夢中になればきっと」(人工フェ-ドアウト短めで説明もなし)、「干し椎茸のように」「情熱」。ライブの時間が短く感じたんで、もう少し演奏して欲しかったです。ベストMCは「ライブ終わったらすぐ帰ります。あ、うそです。I'll be thereです。avex trax的な(多分now on saleのこと)」。

ハートカクテル
三人それぞれが心地良いフレーズ、音を発していて、無駄な要素が全くない。曲は「コメットさんの再放送」「ターメリックナイト」「CRAZY」など。速いんで歌うのが大変らしいけど、てんしんくんのカバー(作曲してもらった曲?)も披露。先日のてんしんさんのライブ見た時に、てんしんさんの歌い方ってすごく独特だな~と思ってたけど、ローミーさんは歌いこなしていたし、ローミーさんの歌い方でも十分良さがあって、意外とみんな歌えるのかな~と思った。メロディー寄りでなくフリースタイルなラップみたいにも思えたけど。ハートカクテルは前に見た時にはあんまり印象に残らなかったけど、今日はすごく良かったです。

ラッキーオールドサン(BAND SET)
ギター、ベース、ドラムを加えた5人編成での演奏。女の人が歌う可愛いフォークな印象で、PAVEMENTがカントリーやる時のフレーズっぽいのが出てきたりと、インディー的な音もあり。好きなタイプの音楽ではあるけど、あんまり踏み込んでは好きになれず。途中から全部同じ曲に思えてきて、それはそれで面白いと思ったけど、もっとシンプルな編成で聞いた方が魅力分かるかも…と思ってたら、アンコールは二人だけの演奏で、曲の進み方・良さが分かるようになる。聞く順番を間違えた気がします。
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5/9火
@得三

HOBOけいすけ+KOI
1曲目は「I shall be released」のカバーと思いきや、多分オリジナル。けいすけさんの声には少し甘さがあって歌詞も日本語詞。最初の方はブルースっぽいと思ってたけど、後半は段々とポップな感じにもなる。「オー・シャンゼリゼ」のカバーもあり。けいすけさんは歌とギターと時々ブルースハープ、KOIさんはブルースハープと時々コーラスを担当。けいすけさんの歌を隣で染み入るように聞いて笑っているKOIさんの顔が一番良かったです。

しょうにゅうどう
スティック落としたりで演奏ミスが前半にはあったけど、普段通りなライブでした。最後の方の軽やかなインスト以外は多分聞いたことある曲ばかり。シロフォンが印象的な曲、「死ぬかと思った」、倦怠期の夫婦の曲(この曲で「四国が全部言えたからって~」みたいに歌ってたけど、毎回変わるのかな?前は「鳥取が漢字で書けたからって~」だった気がする)、「ずれる」「ロドリゲス」「右左」など。前のコエタロのワンマンの時に最後にやっていた好きな曲は今回はなし。MCでの、しょうにゅうどうの練習している公民館の音楽施設の上の部屋から「あが~」みたいな声が聞こえて、それはアームレスリングの団体が練習している声だったって話が面白かったです。

江口晶 with 石浦雄二
江口さんの声は知久寿焼さんをもう少し大人にしてフォークに近付けた感じ。でも知久さんの歌い方にもフォークの要素はあるんだな~と、江口さんを通じて考えたりする。歌詞についても何か思う部分はあったけど思い出せない。江口さんの音楽歴は40年以上らしく、サポートギターの石浦さんも44年のキャリアとベテランな二人。転換時のサウンドチェックで、ボトルネックを使って音を鳴らしている石浦さんはダルな雰囲気を出していて、見た目もおじいさんなんでリアルにダルだなと思ったけど、ライブが始まると意識がはっきりしている音を鳴らす。エフェクターディストーション掛けたりもするけど、基本はプレイヤー気質な人。二人とも魅力のある人で、声援も大きめ。アンコールは江口さんのウクレレで、亡くなった加川良さんの「流行歌」でした。