お も か げ

あの夜、あの陰気な穴ぐらのようなバーのなかの光のすべてを、自分の周囲に光輪のように集中させて、鮮烈な魅力を放散させていた男ジョヴァンニの

5/12-19

5/12金
@KDハポン

Rego
ハポンのピアノが調子悪かったそうで、ハポン所有のエレピでの演奏。残響音とか低音が余分に響いていたりで、タッチの強さの調節が難しいのかなと思ったりする。印象は特に変わらなかったけど、「絹の瞳」は前から知っているせいか印象に残る曲でした。あとは「グロリア」を混ぜる曲も久々に聞く。同時期に同じ曲をやっていたNARCOは全然その曲をしていないです。

ocarinamakoto
一人でのギター演奏と歌に、映像と同期音。PAの人も専属で、オカリナマコトさんからは、どの動きで同期音を出してるのか分からなかったけど、多分PAさんから。映像の中で出される歌詞は神聖かまってちゃんみたいで、歌詞の内容も文学性のデフォルトみたい。文字として見せることに成功しているようには見えなかったです。

Ronnie skip the december
スリーピースのバンド。何も残らない普通さで、ギターを使ってるだけの音楽にしか思えなかった。

スティーブジャクソン
鈴木さん抜きの編成でドラムマシーン使用。違和感ありありで、リズムも音の強弱もずっと同じなので盛り上がりには欠けていたけど、まだ納得できる範囲。1曲目は何の曲かは忘れたけど、確か知っている曲。2曲目は「ミルクと牛乳」で、この時の濱田さんのエレクトリック三味線にワウ掛けてるみたいなギターが良かったです。やっぱりバンドでも個人でも面白い人達。3曲目は「I Saw Her Standing Her Nowhere」で、これはそんなに変化はなかった印象。4曲目は「そっとわれにかえる」で、この時の濱田さんのギターが不協和音っぽくて、インダストリアルって訳じゃないけど工業的って言葉が似合う不思議な音。また聞いてみたい音でした。最後はドラムマシーンを鳴らさずに始まった「ギター」。モモジさんが「このリズムで」って口で伝えるけど、少し戸惑っているように見える濱田さん。この曲もそんなに変化はなかった印象だけど、最後になってドラムマシーンのスイッチを足で踏むも、明らかに遅いリズムが鳴る。モモジさんは演奏を続けながら「練習では格好良く出来たんですけど…」って言い出して、「次のライブは~」ってライブの告知もする。ドラムマシーンのリズムが遅いのも「鈴木くんも疲れてきてます」って上手く説明していました。
 
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5/13土
岐阜県美術館 多目的ホール

安野太郎「ゾンビ音楽 演奏会」
「清流の国ぎふ芸術祭 Art Award IN THE CUBE 2017」内のイベントで、立方体の中での作品が並ぶ中、安野さんのゾンビ音楽の装置も立方体の中。まず安野さんから装置と演奏の流れの説明。1時間のプログラムなので、出来れば途中退席はご遠慮下さいとのこと。装置はリコーダー台12本と、その後ろに声の装置が二台。演奏が始まると、リコーダー、声、更にカタカタ動く指の音が聞こえて、時々は合奏っぽくもなったりする。声の装置が設置されている台の下には大きい足踏みポンプみたいな膜があって、最初にそれが上に動き出したんで、この膜が上下してコンプレッサーの空気の役割をしたら面白そうと思ったけど、そんなことはなく最高点に到達すると止まっていました。今までに2回見たことがあるので、音楽の印象はそれ程変わらず。演奏開始から20分経ったところで、安野さんのカウントダウンが始まる。20分経つと、あるプログラミングが作動して、それまでのリコーダー全部で似たような指の動きだけど、左から2番目のリコーダーから動きがずれていって、それが感染していくように他のリコーダーにも伝わっていくことを演奏前にも説明。で、いよいよのカウントダウンが終わると、一応変わっているそうだけどあんまり変化が分からない。あんなに勿体ぶったカウントダウンだったのに。で、その変化がよく分からない演奏も20分経つと、声の装置が設置されている台が下がってきて、安野さんがパイプ椅子を持って台に上って、最高点に到達すると椅子に座っての「ゾンビ音楽史」のナレーション。これが地獄みたいで、一応「ゾンビ音楽史」の資料も渡されているんで何を言うのかも分かっているけど、これも20分位続く。このコンセプトを思い付いた2003年から現在までのナレーションはまだ分かるにしても、「2027年ゾンビ労働者協会設立」「2050年ゾンビ財団により、日本の無人島が買い取られる」みたいな偽造の歴史はあまりにも余計過ぎた。ナレーションは未だに鳴り続けているゾンビ音楽へのノイズでしかなくて、本当に途中で抜けたかったけど、最初の「途中退席はご遠慮下さい」のせいで、それが出来なかった。次回公演に期待します。
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5/19金
@parlwr

ズビズバー
1,2曲だけは決めていて、その後はその場で曲を決める、みたいな流れだったと思うけど、終始緩いままで、歌詞間違いや演奏ミスも少し気になる。1曲目はいつもより声が張っているように聞こえた「果てしなきいちゆう」。その後多分Ettの曲で、次にGUIROの曲もカバー。ズビズバーのCDからだけでなく、ソボブキ、Ettの曲も演奏していて、良かったのは「ボン、ボン」って終わり方が印象に残った「ズボン」、豆奴さんが発する「げ」の音が一番「げ」って言葉に相応しいと感じた「げんげ節」、やっぱり歌詞が素晴らしい「ワルツ」など。1,2部と分かれていて、2部最初はカラオケによる「尺八と白百合」。龜樂の名古屋初披露の曲もあって、その曲では細長い魚の骨を砕いた日本酒みたいなのに火を付ける儀式もあり。1部の緩さは2部になっても続いていて、最後の方の「トラッキー・リバー」のラフな演奏からはようやく良いと感じられるようになって、一番前のお客さんを立たせて、フォークダンスを一緒に踊るさゆりさんも良かったです。この後は、曲中に話を振られて川で会った変なおじさんの話をしていた「ばりご節」、龜樂の金玉の曲で本編終了。アンコールは「アマドコロ掴んだ春」と「恍惚のブルース」のカバー。「恍惚のブルース」では1番をさゆりさんが歌って、2番を西尾さんが歌ってたけど、西尾さんは歌詞を食べ物に変えていて(「あとはおぼろ→あとはそぼろ」など)、3番を歌う前にさゆりさんが「普通に歌って良いですか?」と聞いていたのも面白かったです。