お も か げ

あの夜、あの陰気な穴ぐらのようなバーのなかの光のすべてを、自分の周囲に光輪のように集中させて、鮮烈な魅力を放散させていた男ジョヴァンニの

8/19-20

8/19土(昼)
パーク音娘。'17 「バリバリガムテープ ~掟ちゃんいらっしゃい!~」@名古屋港水族館南側緑地

掟ポルシェ
イベントの趣旨は「真夏の野外にハロプロ楽曲を楽しもう!!!」で、掟さんはゲストDJ扱いでイベントの終盤に登場。最初はアイドルヲタについての演説。ヲタを褒めたり貶したり、知り合いが握手会で抱きついて出禁になった話とか。会場アンケートみたいな感じで、お客さんにDJが聞きたいかorそれ以外かを聞くと、それ以外の方の反応が多くて、「じゃあ、また」と帰ろうとすると、アンコールの声で戻ってくる。毎度お馴染みなのか何度かそれを繰り返す。その後DJが始まるも、曲を掛けるとすぐステージから降りてお客さんのところまで来て、振った缶ビールを曲のサビになると開けてプッシャーとか、ステージから多分ちくわ投げてたりとか、ロマンポルシェ。でもしていそうなパフォーマンス。1曲目に掛けてたのがベースの格好良い曲だったんで、音楽寄りで選んでいる気もしたけど、途中からは他のDJの人達と同じようにお決まりの振り付けがあるような曲も掛ける。ガムテープでお客さんグルグル巻きにしたり、くわえたちくわのもう片方の端をお客さんにくわえさそうとしたりと、後半になってパフォーマンスはヒートアップ。ゲストで呼ばれているんで好き勝手に出来ることなのかな。掟さんが海をバックに踊ってる姿はめっちゃ格好良かったです。海・港が似合う人。あと、掟さんが次の曲を掛ける為に毎回ステージまで戻るけど、その動きが軽快で、ステージに上がる階段も何段か飛ばしだったんで、運動とか得意そう。最後は海の近くの柵を飛び越えるも海へは飛び込まず。最初の演説の「ダメと言われたことをやるもんです」とか言ってたのが良い前振りだと思ったんだけど。でも飛び込んだら簡単には戻れない高さではありました。

掟さん以外のDJも何人か聞いて、自分が知っているような初期のモーニング娘。の曲と、多分最近のだと思われる曲だと鳴っている音が違っていて、クラブでも掛かるような仕様だったり、ヲタ芸がしやすいように作られているのかな~とか思う。「レバニラ」って歌う誰も反応しない曲(反応しないのが正しいリアクションなのかと思う程誰も何もしない)と三線始まりの沖縄っぽい曲が気になりました。
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8/19土(夜)
勝手に万作チャンピオン@ブラジルコーヒー

たむら廃人
最初の「音出しします」時の、あんまり気にせず聞いてたギターインストからしてキレイな曲。歌が始まると朴訥としたキヨシローみたい。途中からは佐々木匡士さんの歌みたいとも思う。ギター1本での弾き語りで、言葉の乗せ方もギターの弾き方も滑らか。1曲目は「猫をかぶれば」って曲で、大阪から近鉄で来ましたって話からの「電車にのって」も演奏。OAなので5,6曲のみ。万作さんとは大阪での2マンライブからの縁らしい。ちゃんと個性のある人で、また見てみたいと思いました。

ミミコ
気になるようになってから見るのは初めてで、良いところがどんどん見つかる。まずはやかわさんのコーラスがすごく良い。曲の良さに直結するようなコーラスワーク。あんなにドラム叩きながらでも歌えるんだな。大きな音でドラム鳴らしているのは意外だったけど。1曲目は「ウォッチング」っていうミミコらしい新曲。持ち時間が長いので、3人時代の曲も披露していて、その曲では当時メンバーではなかったマツバさんのギターは途中から入ってくる。篠田さんがスラップ奏法を披露する曲もあり。「夜の銀河」ではコントラバス(ボディが通常のより細いんで違う名称かも)も使用。この曲では何故かアニメと一緒に流れている映像が思い浮かんできて、それはポンキッキーズっぽいなと思いました。HAPPLEのライブでのポンキッキーズの話が頭の中に残っていたせいなのかもしれないけど。次の「November step」のまりこさんのギターカッティングは完全に「歩いて帰ろう」だったんで、やっぱりポンキッキーズ。この2曲の流れ良かったです。アルバム「まにまに」からはこの2曲のみ。後半にはまりこさんの歌声の強さが気になるようになって、スプリームスの「恋はあせらず」のオマージュみたいな曲も簡単に歌いこなす。他には万作さんの「台風」にインスピレーションを受けた「波浪警報」って曲もあり。すごく良い感覚でライブは見れて、まだまだ発見はありそう。

万作theBAND
1曲目から万作さんはギター弾きまくりで、ハーモニカホルダーもメガネも落としてしまう。バンド全体の音も格好良い。今日は4人以外に、ボンゴ等のパーカッションの青木さんも参加。万作さんの大学の先輩で、徳重ハイの2代目ドラマーでもあるそう。2曲目は「ひっくり返したい」。前回の万作さんソロライブで恋しくなったJr.さんのサックスも今回はちゃんと存在している。Jr.さんのサックスはもっと他のバンドでも聞いてみたいです。格好良いままの演奏はこの後も続いて、「台風」「時速100km」など。久しぶりに聞く「さぼてん」はノビさんとのロングブレス対決になる。他にもインストの新曲があったり、パーカッションの細かいリズムの曲ではツクモクの「サムシング」に近い雰囲気も感じたりする。MCが少なかったのも、言葉では伝わりにくいから演奏で伝えているみたいに思えて好印象。最後から2曲目の「ハローハローハロー」での篠田さんの弓を使うコントラバスの音も良かったし、万作さんの少し疲れたように聞こえる声も良い力の抜け具合で、曲への相乗効果として現れる。最後は「意味のある言葉」で、本編終了。この後に、前のYOK.さんのレコ発にヒントを得たのか、ラーメン福のタオル争奪じゃんけん大会があってのアンコールへ。まずは評判が良いという「ちくわの穴」で、もう1曲はコーヒーカップの下の皿の歌って紹介していた曲で、この曲がめちゃくちゃ良かったです。演奏も良いけど、ここで終わると思ったところに続きのメロディーがあって、曲の魅力をもう1段階上げている感じ。良い曲書く人です、万作さん。この曲でも少し疲れたような声で、抑えるように歌っていたのが堪らなかったです。
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8/20日
@月のひなた

小池喬
「ともだちのうた」でライブはスタート。曲の途中で実在するたにざわくんについて話し出す。時々ライブにも来てくれて、お客さんにサインもするそう。話が長くなってくると、ギターを弾くのも止めてしまって、たにざわくんと石膏像を一緒に運ぶ仕事の時に、予想外の重さに小池さんが助けを求めるも、決められた合図がなかったので全くの無反応だったって話。話を終えると「、、、もうショックで何も食べられないくらいにクール」につなげる。面白かったです。歌詞忘れてるのかと思わせる程の溜め具合。その後は「宇宙のくしゃみ」「コメットさんの再放送」「階段のあがりはな」、昆虫の形の曲など。最近台湾にライブしに行って、夜市にはもちろん行ったけど、台湾のファミリーマートに10回位行ったらしく、100%のすいかジュースがオススメなんだとか。台湾のコンビニで買う時に「謝謝(シェイシェイ)」って挨拶をしていて、日本に帰って来てからもローソンで買う時に同じように「ありがとう」と言ってしまうらしく、そうすると店員さんにも「ありがとう」と返されて変な空気になるそう。その話からの「コンビニ」「どうもありがとう」。MCが良い流れで出来つつある。

井手健介
最初の方で演奏された「ロシアの兵隊さん」の「あー」が斉藤和義の「歌うたいのバラッド」みたいに思えて、名曲をいくつも書ける人ってイメージになる。その次の犬の曲では斉藤和義が残りつつもアシッド・フォークなテイストも加わって、タケヤリシュンタさんみたいだな~と思うと、好きになる感覚を見つけた感じ。その曲の後半のソウルフルな叫びの歌からは、昔に感じたゑでぃまぁこんフォロワーみたいなイメージは完全になくなって、色んなタイプの曲が書ける人だと思い始める。その後の、海で爆発した友達の体が何代にも渡って魚に食われるっていうお盆の曲での「何代も~」って繰り返しも面白かったし、仕事はあるけどお金がないって曲もあり。他にはギルバート・オサリバンの「ALONE AGAIN」の日本語詞カバーも披露。少しだけ関西弁みたいに感じた短い言葉が気になりました。今日はライブ+映画トークのイベントなので、井手さんが生まれた年に公開された「Wの悲劇」の主題歌「Woman」もカバー。ユーミンの変名による作品で、変なコード進行なんだとか。最後は清原のリクエストをもらっての「昔はサルティンバンコが町にやってきて、清原が黒くなかった」とか歌う曲。清原で通じるんだな。湯浅学さんと共演した時に、この曲のタイトルは「シャブ清(きよ)」にすれば?って提案されたらしい。

ライブの後は井手さん、小池さん、今日のイベントを月のひなたと共同企画したなぐぁさんの3人で映画トーク。配布された冊子の井手さん小池さんそれぞれの「私の10本」についての話など。井手さんは結構喋る人で、好きなのを語るのと、相手の意見を聞きたいのバランスが丁度良い人。アメリカのグラインドハウスっていう映画?(文化の総称なのかも)みたいに、昼間は音楽を流して、夜には2人だけでプールに抜け出すやつがいるようなパーティーに行きたかったらしい。出身地の宮崎みたいな地方都市でも関係なく絶対開かれていたはずなのに「誘われなかった」と力説。小池さんの実家ではフォルクローレみたいなのが開かれていたそうです。井手さん小池さんの「私の10本」に共通で入っていたのは「ギャラクシークエスト」って作品で、SFドラマをドキュメタンリーだと勘違いした宇宙人がやってくるというコメディーらしく、説明を聞くだけでも面白そう。「ネバー・ギブ・アップ、ネバー・サレンダー」の決め台詞も「あれやってくださいよ~」的に扱われているってのも想像しやすい。井手さん小池さんが思い出せない映画のタイトルをドンピシャで答えてくれたような映画好きなお客さんは少なく、自分を含め映画に詳しくないお客さんの方が多かったのかもしれないけど、それでも楽しめたトークでした。この後、Youtubeにアップするもすぐに削除されたという井手さんの「おてもやん」のMVを流す。某海外グループのMVの映像に「おてもやん」の音声を乗せただけのMVで、曲の時間が丁度同じだったらしく、時々音と映像の動きが合うのが良いんだとか。宇宙な映像で、曲の最後にみんなが戻っていくのも良かったです。更にこの後に、井手さん小池さん2人でのライブがあって、まず井手さんがコーラスで参加した小池さんの「バンブボン」から。最後の「バン、バン、バン、バン」は長めに演奏。小池さんのギターを井手さんが借りて、最後に「おてもやん」。小池さんはサーみたいなラジオノイズが鳴る小さいゲーム機位の大きさの電子楽器を使用。曲中の最後の深い溜めの部分は宇宙と交信していたのかな。