お も か げ

あの夜、あの陰気な穴ぐらのようなバーのなかの光のすべてを、自分の周囲に光輪のように集中させて、鮮烈な魅力を放散させていた男ジョヴァンニの

10/26-11/3

10/26木
Cristian Alvear Tour in Japan@parlwr

NARCO
今日は暗めな演奏。ヒロアキさんの出す音がハウるというか、間違ったような音量で出てる時が目立つ。本人はコントロールしようとしていたのでアクシデントなんだろうな。最初からの抑えた演奏が最後まで展開変わらずに続く。中盤のヒロアキさんの弾くギターフレーズや響子さんがダクソフォン止めて電子機材いじり出したのは、流れを変えるきっかけ作りをしているように思えたけど、上手く行かず。

古池寿浩
トロンボーンのソロ演奏。あんまり管を動かさず、吹き方やミュート(蓋みたいなの)を使って音を変えていく。展開はないけど、気になる音が単体でずっと鳴り続けているようで、飽きずに聞ける。その後、譜面台にあったケータイ?に触れると、スピーカーからトロンボーンの音。前半部分を録音していたってことなのかな。その音に合わせたり、合わせなかったりして吹く後半。特にエフェクトを掛けてる訳ではないけど、生で吹くトロンボーンとスピーカーからのトロンボーンの音には違いがあるように感じられて、段々と別物に聞こえてくる。インプロ演奏が上手い人だと思います。

Cristian Alvear×大城真
チリからのCristianさんと多分東京からの大城さん。Cristianさんはギター、大城さんは最初ミニアンプを6台位使用。ミニアンプからは全部同じ発振音で、1台ずつスイッチを入れていく。その内1台はピアノの上に置いたりも。Cristianさんは2つの弦だけを使っての同じ音の繰り返し。BPMは速め。大城さんは全部のアンプをオンにしてからも、金属音のする何かを落としたりとかで音を作る。で、ミニアンプの音が減衰していって、気が付くとCristianさんのギターのBPMが遅くなっている。曲中はずっと同じスピードで弾いていた気もするけど、ギターだけの音が残るといつのまにかふやけてしまっていた、みたいな不思議な感覚は面白かったです。この後はCristianさんが木琴とかのバチで弦叩いたり、大城さんはミニアンプの発振音は使わずで、天井のライトにつなげたテープみたいなのを使っていた???。後半は2人の結構間のある演奏にうとうとしてしまい、記憶が曖昧です。すいません。
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10/28土
キツネの嫁入り 4th Album「ある日気がつく、同じ顔の奴ら」レコ発 名古屋編@Live & Lounge Vio

DOIMOI
最初の方はヘヴィーな音の迫力にびっくりしたけど、2,3曲で慣れてしまう。DOIMOIも見るのは久しぶりで、文字として見るメタルな情報のせいか改ざんされている印象もあるけど、実際に聞くとエモな歌い方。3曲目位のちょっと新しめの曲って紹介していた曲の、ベースとドラムの多分意図的な噛み合わなさは、スティーブジャクソンの「そっとわれにかえる」での濱田さんのギターを思い出して、みんな結構やっているんか~と思う。でもDOIMOIならマス・ロック、変拍子な分類で出せそうな要素。この曲以降でも噛み合わなさは感じたけど、この3曲目からが一番強く感じました。

Mad Tapes Erase Group
今日は曲間が分かれていて計6曲。いつもの曲もあるけど、多分新曲もあり。十三さんは電子機材を使わずで、即興的なコーナーもなし。でも1曲目か2曲目での濱田さんの長く感じたギターは曲の中での即興だったのかな。3曲目か4曲目にはビオの空間に合うような音でギターを鳴らす新曲。濱田さんがギターしばく曲にも少し似ていてアレンジ変えたのかな~とも思ったけど、その曲は最後に出てきたので別物。あと、ヒジリさんのシンセがあまりうるさくなく、スティーブジャクソンの時みたいに鳴らしていたのが印象的。最後2曲は濱田さんがギターしばく曲と、ギター弾きまくる曲。弾きまくる曲の方での、濱田さんの始まりのギターの後に、シンセソロを持ってくるヒジリさん。この2人は二大巨頭だと思いました。

SKILLKILLS
今日のライブを見るとThe Eternals感がすごい。変なビートアプローチに、生演奏でない不穏なシンセ音が流れる。The Eternals感を助長させるのはビオの会場の雰囲気もあって、昔の大阪sunsui(現CONPASS)でよく見ていたdotlinecircleのイベントを見てる感じ。SKILLKILLSはその中でも招聘されている海外のバンドなイメージ。ドラムの大きな箱型のアナログなエフェクター?がどういう効果があるのか、ベースアンプの横の縦に3台並べたKeyが誰も触ってないのに光りはしているんで音は出ているのか、とか色々分からないことだらけ。最後にはベースの音もバックで流れ出したら、更に混乱してしまう。でも格好良い音楽ではあって、自分達でTOKYO NO.1 DOPE SHITを名乗るのも似合う音。最後の曲の「説明書は読まない、というか文字が読めない、というか文字が書けない」みたいな歌詞のサビで盛り上がれるのかは疑問に思ったけど。

キツネの嫁入り
前回アルバムのレコ発四日市以来で、管楽器のメンバーがいる編成でのライブは初めて。転換時に公開リハ的に曲をして、本編はほぼ新譜からの選曲。アンサンブルや言葉の乗せ方は独特なものだと分かるけど、四日市で見た時程の良い感覚がなく、こんなんだっけ?みたいな違和感が付きまとう。マドナシさんの声、ポルノグラフィティみたいだと思ってしまったし。でも、中盤の「狂想」でのサルサや南米っぽいトランペット、Keyのフレーズでようやく格好良いと思える感覚になる。唯一の新譜以外からの、前アルバムの「山羊は死刑台に上らない。」もこの次に披露。「これまでの曲は7拍子ばかりの曲です。今から5拍子の曲やります」のMCで、前の四日市での良いと思った感覚はそういう演奏が出来ることへの驚きからだった気もしてきた。やっぱり上手いメンバーが集まっているし、マドナシさんもちゃんと個性のある人。P-VINEセールスプロモーションの人の話も面白かったです。アンコールはしっとりした曲か勢いある曲かをお客さんに選ばせて、勢いある曲の方が選ばれる。その曲を演奏するのを少し渋っていたのは、その曲が公開リハしていた曲だからでした。
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11/3金
@ひかりのラウンジ

MARK
ガットギター1本での弾き語り。ライブハウス仕様な大きいスピーカーからの音の鳴り方は少し変な感じには聞こえる。ライブを見るのは久しぶりで、曲は近作からの選曲なのか、知らない曲ばかり。2曲目か3曲目かでの「物体の動き方」みたいなタイトルの曲でのトリッキーな歌い方は、「Where You Been」期のダイナソーJRみたい。後半の「YES!キリスト」での「鉄砲で撃たれないだけで充分なのに」の歌詞も良くて、更に「明日は新しい自転車を買いに行く」の歌詞には、今自分が本当に自転車を買おうとしている状況なので一番ぐっとくる。この曲が入っている音源が欲しくなりました(「「世界の偉人シリーズ「パーティーの後」」収録)。その次の「がんばれ sea sir」はアニメっぽい曲で、紙コップスの「ドンマイ・マイ・ガール」に近い雰囲気。こんな曲も書けるんだな。最後は「マイケルジャクソンの記憶」。この曲の歌詞もまるごとMARKさんなイメージ。「死んだなんて信じてない」「生きてるなんて信じてない」「消しゴムで一部だけ消されただけのこと」はすごく良い。やっぱり好きです、MARKさんの歌詞。MCでは、岡崎に来るのは初めてらしく、好きだったドラマ純情きらりのロケ地に会場近くの川が使われていたそうで、来れて良かったです、みたいなことを話す。MARKさんの出番が終わると、店長?が「昨日MARKさんが誕生日だったそうです!」とシャンパンの振る舞い酒があって、出演者とお客さんで乾杯。

hotaru
機材はミニKey、エフェクター以外にカセットテープ再生機が3台程。最初の方のアトモスフィアーな音の後は、中央にばねを付けたシンバルを使って音を鳴らす。伸ばしたばねにシンバルの端を当てて連続的に鳴らしたり、ばねをひも代わりにしてシンバルを床に引きずり回したりする。引きずり回している姿は面白くて、本当にフィールド・レコーディング的な光景。シンバルが一番良い音で鳴ったのは腰の高さから落とした時の、自然なパッシャーンっていう音だったけど。後半からはシンバルは使わず、カセットからの外国語のスピーチを流して、Keyを使って音を重ねていく。一応歪ませている音だけどノイズっぽくは鳴らさず、鍵盤の音と判別できる程度。最後の機材いじっている時も、シンプルなうるさいノイズを出すような感じはなく、しっかりと作り込んでいくような音。hotaru名義になってから見るのは初めてで、Salmonella時と違って叫びはなし。叫ぶような雰囲気の音楽でもないか。でも、ばねを使う共通点は残っていました。

Noiseconcrete×3CHI5
ライブ前にまた店長が「hotaruことよっちゃんが今日誕生日です!」ってことで、いもメンがケーキを持ってきたり、オノさんがHAPPY BIRTHDAYな音を鳴らしたりもする。でライブスタート。前回のritaと違い、今回は音でかい。もっとリズムはない印象もあったけど、固いリズムではあるにしろ一応存在はしている。覚えている曲もいくつかあって、後半には「ひょっこりひょうたん島」のメロディーっぽく感じる曲もあり。オノさんは右手のノイズ発生器みたいなのを振りながら、左手でよく機材を操作できるな~とも思う。曲終わりには「岡崎!」の叫び。あとhotaruさんに対しての「おめでとう!」の叫びに、hotaruさんも絶叫で返していたのも面白かったです。緩い雰囲気なライブ。

出演者は他にKANAさんといもメンがいて、KANAさんはopen~startまでのDJ。DJって言っても曲を掛けるよりかは音だけのレコード?を重ねるライブみたいなの。レコードを次々と入れ替えていて、他の機材を使っているようには見えず。アンビエントっぽい音は分かるけど、ベース音が追加されたのは、ベース音だけのレコードがあるってことなのかな。詳しいことは分からず。知り合いの人と話しながら聞いていたので、集中しては聞いていないけど、良い感覚では聞けました。最後はノイズっぽい音でうるさくして終わらす。いもメンはKANAさんDJ時に会場の真ん中を歩いたりしての登場。いもメン単独の出番はなし。