お も か げ

あの夜、あの陰気な穴ぐらのようなバーのなかの光のすべてを、自分の周囲に光輪のように集中させて、鮮烈な魅力を放散させていた男ジョヴァンニの

3/3-7

3/3金
松倉と勝と光永と継吾のワンマンライヴ!@拾得

松倉と勝と光永と継吾
1曲目「星」での勝さんが弾くピアノに、おまつとまさる氏の二人の時では出来ない自由さがあって、このバンドが単におまつとまさる氏+2でないことがすぐに分かる。バンドの一員としての音を鳴らしていて、光永さんと岩見さんの二人もすごく良い演奏。松倉さんはバンドの音でやりやすさがあるのか、いつもより大きな動き。選曲は勝さんが歌う曲もあったけど、松倉さんソロ曲が多く、聞いたことない曲もいくつか。今回ツアー用に作った「SETSUBUN」に入ってる曲はほとんどやっていたはず。ライブは1,2部とあったのでたっぷりと聞けて、特に良かったのが「うまく踊れるように」。UAが売れ始めの時期にクアトロとかを回ってたらこんなんじゃなかったんだろうか、と思わせる程の歌声と演奏。その感覚は「いとしい人」でのリズム隊の良さからも感じることが出来て、拾得も良い場所ではあるけど、この場所で見るのは凄く贅沢なことだと思ってしまう程。アンコールは松倉さんが一人でピアノ演奏しながら歌う「あなたの船」。ピアノの練習をしているそうで、難しそうなフレーズがないので無難に弾いてました。あと、セットリストの順番を間違えそうな時に「あっぶね、気付いて良かった~」とか言う岩見さんのキャラも良かったです。
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3/4土
ピーターフォーク「ヤキモキ」発売記念 "YAKIMOKI エヴリデー"@KDハポン

テト・ペッテンソン
昔からの曲の印象は変わらないけど、今回新曲が3曲(久しぶりに見るんで新曲かどうかは分からないけど)。2曲目に披露していた気怠いKeyが入るvelvetsみたいな新曲はドラムの人が歌えば似合いそうなビート感。最後の新曲はギラついてる感じが曲にもVoの人の目線にも表れていたのが良かったです。

百景借景
今回は河合さん万作さん二人での編成。1曲目は万作さんのviolinが絡んでスタートする「連なる糸」。2曲目は「黄昏の町工場に」。他は「歌でもうたえば」など。万作さんはアコギとエレキギターを曲ごとに持ち替えで、ギターも音小さいと感じる時あったけど、それはそれで味になる演奏。河合さんはコントラバスに専念していて、弓を使っての演奏を聴くと、もっと弦楽器と絡んでの重奏も聞いてみたいな~とか思う。万作さんボ-カルでのツクモク「パイロット」もあって、昔この曲を聞いた時に、USインディーな要素を感じたことがあるんで、この二人で歌えばめっちゃはまりそうと思ったけど、期待以上のものにはならず。曲名が分からないけど、最後の曲の染み入る感じも印象的。前にブラジルで見た時のハプニング・ミュージックな演奏はなく、今日は歌を聞かせる日でした。ピーターフォーク大介さんに対する「兄ちゃんと昔バンドやってたぞ」っていう先輩な万作さんのMCと、鯖カレーがおいしいっていうBateriaの店紹介な河合さんのMCが面白かったです。

FRIENDLY HEARTS OF JAPAN
多分ほとんど新曲で、聞いたことあるのは前からやっている1曲目と「506」だけ。それでもフレンドリー節は変わらず。曲を弾いてない時でも、薄めにビービー鳴ってる程ギターの音が大きめだったのが、今までとは少し違ったところ。楽器をパートチェンジする前にやってた、velvetsの吐き捨てる感じのポエトリーっぽい曲(一応フレンドリーらしいメロディーもあるけどイメージとして)が格好良かったです。

ピーターフォーク
1曲目が「ピーターフォーク」。初めて「なめてかかったら小粒の山椒」の部分が聞き取れる。2曲目が「たぬき」で、この曲での乱れてるような歌い方で一気に好きになる。その後もアルバムの曲が続く。前にジョンのサンっぽく感じた、ピアノを使う「ラン・チャーム」はピーターフォークの中では異色で、今回は最後の方に演奏される。セットリストの順番でも全体の印象は変わるな~と思いました。ボサノバっぽいギターの使い方にシロフォン、ミニアコーディオン、リコーダーなど。こう見るとテト・ペッテンソンとの共演も分かる。最後の方には今日の感想に見せかけての、歴史を振り返るような長いMC。色々バンドとか人の名前も出てきたけど、実在する話なんかな。他のMCも良かったです。今まで見てる回数は少ないけど、一番良い感覚で見れたライブでした。
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3/5日(昼)
@Honky Tonk

大場ともよ
会場の大きい窓に射し込む日光とtomoyoさんの歌との対比によるドラッギーなサイケ感がすさまじかった。完全に良い意味で。tomoyoさんの歌って夜のイメージが強いんだな。選曲は本人も言ってたけど暗めな曲が多く、マツバナオキさんの「クロール」、春の歌として紹介した「蘇州夜曲」(これは初めて聞く)、小池さんの「ショッピングモール」のカバーも。今回は「シスター」も「赤毛のレディー」もなかったけど、演奏された曲はどれも馴染みの曲ばかりなんで、5月に出るアルバムには収録されていそう。

小池喬
特に印象は変わらず、いつもな感じ。1曲目「自由帳」の「ワン、ツー、スリー」の時に外の横断歩道の信号がタイミングよく変わったことが面白かった。他は昆虫の曲、「宇宙のくしゃみ」「どうもありがとう」「TAKE CARE」「Good Bye My Friends」「階段のあがりはな」「コンビニ」「未来系おにぎりバンブボン」「コメットさんの再放送」と、長めな演奏時間。「TAKE CARE」はYO LA TENGOのカバーと思ってたけど、BIG STARのカバーだそう。YO LA TENGOもBIG STARのカバーしてそうだけど。tomoyoさんのアルバムが出たら、カバーできるよう勉強するそうです。MCでは、昨日名古屋グランパスFC岐阜の試合を見に行ったとかのサッカーファンな話。

安藤明子
安藤さんもそんなに印象変わらなかったけど、やっぱり曲が良いと思う。選曲も聞いたことある曲多めで、高田渡さんの「私は私よ」、CD整理していたら見つかった昔参加したコンピの曲も。コンピの曲は今とは違うテーマを歌ってるんで(確か「歩いて帰ろう」的なテーマだったと思う)、そういうのは成長なのかな。アンコールで演奏された「パパ」が安藤さんの曲では今までで一番印象に残ってるんですけど、今回は1曲目の「ステキなキス」の「君は思わないかい?」の部分がすごく良かったです。
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3/5日(夜)
松倉と勝と光永と継吾はじめてのツアー@ブラジルコーヒー

TRIOLLI(高倉一修、河合愼五、杉山明弘)
1曲目は高倉さんのサックスと杉山さんの鍵盤のデジタルな音がユニゾンするところが面白くて、色々と音楽的に試したいことがありそう。その後は高倉さんがギターに持ち替えて歌う曲で、複雑な流れがGUIROに近いイメージ。1曲目でも思ったけど、作曲面でも実験的な精神が根本にはありそう。他は河合さんらしい曲が1曲あって、杉山さんはたまごサンドの曲と、良い噂を聞いていた「島」。「島」は噂通りの良い曲で、この曲を聞いた時に思い出したのは、去年の年始に見たログメンに7586の系譜なメロディーを感じたことで、今の3人が集まってのTRIOLLIなことに感慨深さ(見てる回数が多くないんで深くはないけど)がある。最後はGUIROの「ABBAU」で、「島」の流暢さに比べると、力技で聞かせる感じ。昨日の百景借景の時も思ったけど、河合さんはカタリカタリの時よりもMCが楽しそう。河合さんのライブ告知の時に、小さく「ずれる」のメロディーを弾いている杉山さんも良かったです。

松倉と勝と光永と継吾(松倉如子、渡辺勝、光永渉、岩見継吾)
京都とほぼ同じような印象だけど、席がもっと近かったんで、迫力のあるステージ。松倉さんってあんな横の動きしてたんだな。セットリストもワンマンじゃない分、いくつか削除されていて「カレハフルフル」「バッタハラッパ」「いとしい人」は無し。「いとしい人」は京都でのライブで一番印象に残ってたんで、名古屋でも聞きたかった。虫に刺される、みたいな歌は京都ではやってなかったと思う。アンコールの「あなたの船」は京都と違って4人での演奏。ツアー最後の日で、松倉さんはいつもな感じのMCだったけど、「今のバンドが楽しい!」ってことはすごく伝わってきました。
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3/7火
@得三

Dragonfly
外国人のVo+Gt,Ba含む4ピースバンドで、英歌詞で歌う。静かな曲とロックな曲があって、カントリーっぽいソフトなメロディーのアメリカンロック。特にそれ以上の感想はないけど、メンバー紹介でVoがBaを紹介した時に、Voが次のGtの紹介を続けてるのに、Baが「後2曲やります」って言い出して、MCが被る。で、微妙に間が空いて、Voが次にDrの紹介をする。BaがVoが他のメンバー紹介をしているのに気付いたのか、被ったMCで紹介されてるのに、BaがGtの紹介をもう一度する。こういうメンバー紹介は初めて。

汽水域[山田亮(pf)笠井亨(b)十三(ds)]
最初の方はゆったりとした演奏で始まって、山田さんのピアノも心地良い音。途中からベースの音にディストーション掛かっても心地良さは変わらず。最後の方になって、山田さんのピアノがフリージャズなピアノになって、バンドもそれに合わせての加速。大まかに3曲あって、2曲目は少し小作品な内容。この曲でのイントロの十三さんの叩き方がMTEGの曲と同じにも思えて、十三さんの他のユニットとの地続き感があるのかと思ったけど、曲が始まったら全然違ってた。3曲目も2曲目に近いイメージで、笠井さんは逆回転のエフェクトを掛けたりもする。今までの十三さんのユニットにはないタイプの音楽でこれからの活躍が楽しみ。1曲目の最初の方の心地良い音は特に気に入りました。

かんぱち[小倉英樹(vo.g)小宮勝昭(ds.per)]
小宮さんはリズム&ドラム・マガジンの元編集長で、さすがにドラムはしっかりとしたプレイ。途中のジャンベの演奏もすごく上手くて、こっちの方が印象に残る。で、小倉さんのギターは、もしかしてドラムのタイミングと合わせてるのかと思う程ストロークばかり。歌は普通で、いくら小宮さんがすごいドラム叩いてもあんまり魅力は感じなかった。もっとテクニカルなバンドでの方が楽しめたと思う。

2/28-3/2

2/28火
スティー部@KDハポン

田豊
ガットギターによるインストを2曲。単音多めでチョーキング、ライトハンドもあったりと手がずっと忙しなく動いてるけど、わびしい曲。途中でボディ横に付けた布を弦に当てるように被せて、残響音を少なくさせたりもする。イメージとしては、デレク・ベイリーな即興演奏な弾き方だけど作曲された曲とのこと。1曲目のタイトルは「優しい森には神話が生きている」。2曲目は1曲目に比べると忙しない感じは少なく、厳かな雰囲気で、思い起こさせる情景は城だった気がする。こっちのタイトルは「2008年2月29日」。最後はエレキギターに持ち替えてビートルズ「イエスタデイ」のインストカバー。ゆっくりと時間を取ってメロディーを弾いてるのが良かったです。

武村モモジ
本当はlet us be lovers!(モモ爺+ヒジリ)の出演だったけど、ヒジリさんが残業で来れなくなったんで、急遽モモジさんソロ。「くりかのこ」とかも名乗らず、ソロやりますー、みたいな感じでスタート。エレキギターを膝の上に寝かせて置いて、エフェクター?ミキサー?に繋いでのインスト。ギターは弾かずにブリッジ下辺りの弦を押さえて、うにょーん、うにょーん、みたいな音を鳴らす。ループとかは使わず必要な音をその場で作っていた感じ。非ギター的な使い方と姿勢で、ターンテーブルを楽器的に使う人にも見えました。10分位の演奏時間。

鈴木悦久
鈴木さんのPCのHDにある、未発表のSJのスタジオ録音の音源が日の目を見ないので、それらを成仏させるために、音源を流してそれをカラオケに生ドラムの演奏。スティー部から退部された成田さん期の音源。モモジさんがボーカル入れる前なので、ベース、サックス、ギターの音はあり(多分シンセの音もあった記憶)。1曲目は「ミルクと牛乳」。最近出したカセットの音源とは違い、サックスの音が入っていて、しかも結構目立つプレイ。2曲目は最初の方気付かなかったけど、成田さんのスカっぽいギターが入ると「つめあと」だと分かる。こんなアレンジあったな~と懐かしく思う。3曲目は、鈴木さんがポストロックの傑作になりえたと話す「フォークミュージック」。この曲は今の印象とそんなには変わらず。最後はライブでもしたことがないという曲。ボーカルが入るとどんな印象に変わるか分からないけど、ポップな曲になりそう。成仏させるってことなので拍手厳禁のライブでした。

スティーブジャクソン
1曲目「I Saw Her Standing Nowhere」、2曲目「スタイリッシュな生活」。ヒジリさん抜きの影響があったって訳ではないと思うけど、濱田さんのシンセっぽいギターの鳴らし方ってやっぱり面白いな~と思う。「スタイリッシュな生活」から間髪入れずに「Don't Trust Under 23」に入る流れが格好良くて、スティックを2本使ってシンバルを挟んで鳴らす鈴木さんのプレイも良かったです。その後「つめあと」「ミルクと牛乳」と続いて、最後は「そっとわれにかえる」。いつもより間が遅く、1.1拍位ズラしてて、鈴木さんのいつもと違うタイミングで入れるタムも、そのズレを助長させる感じがしてすごく良かった。何回見ても何かしらの変化を見せてくるバンドで、その変化は大体いつも良い。
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3/2木
ひな祭り前夜祭~昭和歌謡を奏でる音姫?達@釜晴れ

女勝りバンド[萩之茶屋まり子(vo,gt)加納麗花(7弦gt)西大寺絹代(key)幸うす女(め)(ba)]
萩之茶屋まり子さんは女装したカオリーニョ藤原さんで、他のメンバーも女装しての演奏。カオリーニョさんの自作曲はほぼやらず、昭和歌謡のカバーばかり。「男はみんな狼よ」って歌う曲は多分自作曲だと思う。カオリーニョ藤原名義でのライブでも聞けるのは「愛のさざなみ」「爪」「みんな夢の中」「伊勢佐木町ブルース」で、他のカバーでは「京都慕情」「愛して愛して愛しちゃったのよ」など。女の人の気持ちを歌った曲が多かった印象。お客さんは年配の方が多く、曲紹介をすると「知ってるわ~」「ええな~」の声が上がり、一緒に歌う人も。お客さんも面白い人が多く、「あの人、カオリーニョさんに声似てるな」と本当に思っている人もいそう。選曲も含めて、釜晴れはまだ出来たばかりのお店だけど、西成のこういう雰囲気がカオリーニョさんを形成していったのかな~と思ったりする。バンドのアレンジも良くて、特にKeyの空間的な音は今まで聞いてきたカオリーニョさんの音作りにはない要素で新しい発見。コーラスの入れ方もRufus Wainwrightの3rd,4thを思い出したりと、好みなアレンジ。この編成での音源も聞きたいです。歌謡曲以外にも、絹代さんが歌うマダガスカルの曲で、現地の発音で「オメコ・アナルト」みたいなタイトルの曲も良かったし、曲の最後の方にブラジルの音楽家の名前を下ネタに絡めて言う「イパネマのゲス娘」、麗花さんと絹代さんデュオによるインストの熱いプレイや、お客さん含めみんなで合唱する童謡「うれしいひなまつり」もあり。最後は「愛の讃歌」のボサノバVer.「愛のサンバ」。メロディーは原曲のまま(歌詞は日本語詞)で、アレンジはボサノバ調。歌詞も元々良いし、まり子さんの声で歌われると堪らないものがある。カオリーニョさん名義でも聞きたいです。

2/22-25

2/22水
ハポンdeオープンマイク@KDハポン

MC sauna explosion
ひろぽんさん(hiropons)に近い雰囲気の弾き語り。最初の方はギターインストみたいに弾くけど、歌が始めるとストローク。「今日も強い酒とビル・エヴァンス」っていう歌詞で、ジョンのサンとか好きそうだと思った。MCではサウナについて語ってて、やってるバンドもサウナ関係の言葉だそう。

堀嵜菜那
曲の印象は知ってるのと変わらなかったけど、堂々としていたステージでそっちの方が印象に残る。MCもほぼ無く、ギターを弾く動きも小さいんで、マイクに向かって歌だけ歌う人形みたい。2,3曲目にやった、トゥラリカのギターワーク・ミーツ・「風をあつめて」のスピード感、な曲が良かったです。

奥秀人
何度か見たことがあって、ギターポップな記憶があったけど(最後の曲は覚えていた)、今日のは甘い声で歌って、曲も甘い。ここまで甘いとポップスみたいに感じる。

おさだちほ
カバー曲のみで、NUUAMM、Predawn平賀さち枝とホームカミングスの3曲。小振りなギターを使っていて、NUUAMMの曲での最初の方は演奏が拙いのか意図的なのかウクレレみたいに鳴らす。Predawnの曲は元曲知らないけど、英語の発音が良かったです。平賀さち枝とホームカミングスの曲は今までと違ってジャカジャカ鳴らすギター。この曲が一番似合っていて、星野源の曲も似合いそうだと思う。

幽希
幽希さんも知っている印象と同じで、ミラーボールズチルドレンみたいなライブ。曲の途中に効果音入れるタイミングが面白い時があって、単純にびっくりしました。MCの間にも鳥の鳴き声の効果音流してて、「鶴舞公園の鳩の皆さんもありがとうございました」みたいなMCで、お客さんが少し笑う。笑っていいんだな~と思った。

ゆいにしお
元気一杯の、普通な女性SSWな印象だけど、言葉の乗せ方だったりで曲の終わらせ方だったり、1曲につき1箇所は気になるところがある。英語のサビの曲もすごく気になった。今回ハポン初登場だったけど、今度のManicSheep(台湾)のハポンのライブに対バンとして出演するって言ってたんで、多分ein fianceの人。

宇野久志(nanairo.) 
スピッツの歌詞にインスピレーションを受けた曲、斉藤和義のカバーをしてたけど、ピアノの演奏が力強すぎるのか、ちょっと歌謡曲みたいになる。最後の曲「ティラミス」のみ女性の方がボーカルで参加(二人になるとユニット名nanairo.になる)で、これもやっぱり歌謡曲。宇野さんの声でも良いと思うけど、女性に曲を提供するのが合ってそう。「ティラミス」ってタイトルも中々出ないと思う。
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2/24金
ゆうき「あたえられたもの」リリースツアー@KDハポン

小鳥美術館
本当に久しぶり(多分6年半振り)に見るライブだったけど、館長のギターの音が暖かいと思ったり、ジェニーの曲での自然に鳴らさないギターが印象に残った位で、その他は特に変わらず。「アーノルド」でのシマさんの少ししゃがれたような、こぶしの入った歌い方が意外に感じたけど、前からもそうだったかな。あんまり本調子ではなかったのかな、とも思う。

ゆうき
1曲目の「あたえられたもの」からすごく良くて、タイチさんが普通なギターを弾いて、普通な歌を歌ってることに感慨深いものを感じてしまう。そんなに昔のライブをしょっちゅう見てた訳でもないのに、ゆうきの二人が準備している転換中から感じるところがあって、ソロ、おばけじゃ~、ウリチパン郡を通過して、今現在の歌を中心とした音楽性はすごく良いし、ぐっとくるものがあった。ウタモさんの鳴らすシンセの音の方が、自分のイメージにあるオオルタイチなんで、それも不思議な感覚。しっとりとした曲が多くて、ウタモさんが普通にKeyっぽい音を鳴らす時には、Jeff Hanson「Some Years Ago」の音作りを思い出す。途中リズムマシーンを使ってドラム音も付け足してたけど、二人のギター+鍵盤+声だけの方が好みでした。どこかで聞いた記憶がある「夢の山」も良い曲で、タイチさんの歌詞も声もすごく良い。
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2/25土
@きてみてや

蠣崎未来
そんなに知っている印象からは変わらないけど、あと2,3回見たらもっとはまりそう。徐々に染み入る感じ。気になってる仙台のミュージシャン松沢春伸さんが、蠣崎さんを思って作った曲のアンサーソングなども披露。松沢さんを気になってるきっかけに青木拓人さんがいて、その名前が出たから想像した訳ではないけど、蠣崎さんのライブの雰囲気は青木さんに近いものがあるな~と思いました。

保利太一
蠣崎さん的な渋さを想像してたけど、歌う節みたいなのは良元優作さんに近い。掛け声が入る自己紹介的な歌だけ異色で、他はやる曲やる曲ずっと聞き入ってしまう。また見たいです。蠣崎さんとはまだ蠣崎さんが神戸に住んでた頃からの知り合いだそう。

堀田ダチオ
いつもながらのライブで、「木村」→「目隠し人間」(外国人風の歌い方を入れる、サビをお客さんに歌わせるのをここでも試す)→「なやみごと」→「とある風景」→「夢中になればきっと」(久しぶりに聞けて嬉しい、最初の方歌詞をきちんと思い出せなかったのか1回ストップ(結局その歌詞は合っていた))→「遠慮の重なり」(口カズー)→「干し椎茸のように」→「情熱」→アンコール「これでいいさ」(「We Are The World」入り)。初めてだったり、久しぶりなお客さんの反応もすこぶる良くて、やりやすそうなライブでした。名古屋でもこれからは頻繁に見れるようになって欲しい。曲につなげるMCも毎度お馴染みなんですけど、「干し椎茸のように」での愚かな人間シリーズの話へ急に向かう早さが面白かったです。

2/17-20

2/17金
ギューンカセットpresents 20ギルダーズ "2" CD発売記念ツアー in 名古屋@KDハポン

辻井浩司
前のハポンでのソロセットとほぼ同じ流れ。ベースのドローン→小さいKeyのドローン→ベースの弦を押し付けてのノイズ→聞き慣れない音の流れで、その後にKeyの鍵盤で出してるっぽいノイズ音、最後に豪雨の中の雷みたいな音を追加。急に出てくる聞き慣れない音はあらかじめ作っていた音なのかもしれないけど、小さいKeyのドローン時に作って微かには鳴らしていたけど、その後に聞こえる音量になるまでボリュームを上げた、みたいなのだったらすごく良いな~と思った。気付くことが面白いと考えたりする。

ザ・ヒューマン
久しぶりに見るけど、前からの印象と変わらず、ブルースなリフでグイグイ持っていくバンド。分かりやすい提示の仕方はポップな要素もあると思いました。ギターも良い音で鳴っている。

20ギルダーズ(タバタミツル+スズキジュンゾ)
1曲目のジュンゾさんの少し叫ぶ歌声が鈴木常吉さんみたい。ライブでの「疫病の神」の「素っ裸で~」の部分の声の震わせ方。それに絡むタバタさんのギターもTELEVISION「Marquee Moon」みたいで面白い。次の曲はタバタさんボーカル。素に近い自然な歌声で味がある。この2曲は新譜からでなく古い曲だそう。その後は新譜からの曲。まず「緋色の自由」で、この曲のアルケミー感というか、猿股茸美都子感が良かったです。やっぱりジュンゾさんの歌声と曲には常吉さんがいて、エレクトリック化常吉みたいに感じて、面白く聞く。タバタさんはギター弾いている時の方が印象に残っていて、うるさく鳴らすときもあるけど、曲の邪魔にならない、ポップに聞かせるギター。新譜からは他に「千二百年の孤独」などを演奏。最後2曲はストーンズライクなロックンロールな曲で、多分「言霊」と「マリアとメスカリーナ」。アンコールは「著作権切れたらレコードにします」って言って、若い人が歌ってそうなポップソングのカバー。イメージ的には夙川ボーイズです。
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2/20月
音楽家たちの知られざる人間模様~クラシック音楽を語る夕べ~@喫茶モノコト~空き地~

ゲスト:中川右介 聞き手:前島良雄
レコードコンサートと思ってたけど、トークのみのイベント。でも話の内容は固すぎず、クラシックに全く詳しくないので、固有名詞から想像できる音楽は皆無だったけど、タイトル通り人間関係の話だったので、内容は分かりやすかった。最初は中川さん単独でのトークで、最近出版された「現代の名演奏家50 クラシック音楽の天才・奇才・異才」の中から、師弟関係のエピソードに焦点を当てて紹介。その前に直木賞受賞作「蜜蜂と遠雷」の紹介もあって、内容はピアノコンクールの話らしく、ある演奏者に対して審査員が「なぜ師と同じように弾かないのか?それは師に対する冒涜だ」と言う場面に注目して、それがいかにも日本的だと語る。欧米での師弟関係では、弟子が師匠と同じように弾くことはなく、弾き方のレッスンよりは、生活や精神面でのアドバイス(スランプ時に弟子入り志望する人もいる)を求めたりするそうで、会うのも2,3回しかなかった師弟関係もあるそう。そういった話からの丁度良い流れで、前島さんもトークに加わる。同じように師弟関係の話と、日本の芸術大学のシステムについても話す。固有名詞として聞いたことある人だけど、きちんと覚えられなかったんで、仮にAとして、そのAに弟子がいる場合に、レコード会社の宣伝文句として「A直伝」と付けたがるけど、Aそっくりな演奏にはならない、といった内容。他にも、優秀な韓国人、中国人がいたとしても、その人たちが日本の芸術大学に来ることはなく海外の大学に行く、といった厳しい言葉も。その後、マーラーの曲が効果的に使われている、学徒出陣の映像を少し流しての、反ユダヤのドイツとの同盟関係があるのに何故?という前島さんの疑問に話は移る。少しユダヤ系の話にずれていったけど(主義・主張などの意見を言ってた訳ではないので気にならず)、中川さんが一刀両断な回答を出して、最終的には指揮者・演奏者の話に戻って、最後はお客さんからの質疑応答もあって終了。中川さんが執筆する次の本について、書くテーマは決まっていて、そのことについて色々調べたり、一人で考えたりして楽しんでいると言っていて、その楽しんでいるって感覚はすごく正しい意見だと思いました。クラシックと普段聞いてる音楽は違うけど、色々考えることもあって面白かったです。巨匠と呼ばれる人の作品は後期・晩年の作品をイメージされがちだけど、最初の方の作品で全然違うものもあるっていうことは、普段聞いてるような音楽でもあり得ることで、好きなミュージシャンの作品でもそういう聞き比べが出来れば良いな~と思ったりする。

2/10-12

2/10金
Qanun.3『2ndアルバム発売記念ライブ』in名古屋@KDハポン

Qanun.3[カヌーン:海沼正利、カヌーン:増田真吾、カヌーン:鈴木未知子]
演奏曲はエジプト・アラビアの古典音楽だったり、他にはライ、ウード奏者の曲、トルコのフォークソングなど。音と曲を聞くと、クラシック音楽THE DOORS「THE END」、シタールなど、イメージさせる音楽は色々。隙間なく埋められた音が次々と変化していく、踊れる音楽。カヌーンは3弦25コースの楽器で、台や膝の上に置いての演奏。厳密には少しの違いはあるそう(海沼さんと増田さんはトルコ製、鈴木さんはアラビア製)だけど、3人ともカヌーンのみを使っての演奏で、低音・高音といったパート分けはなく、低音でのリズムを弾いてた人が次にソロに回ったりと、曲の中での交代制。日本に3人だけいるカヌーンのプロ奏者のユニットで、その中でも増田さんはカヌーン一本で、鈴木さんはマリンバ、海沼さんはパーカッション奏者としても活躍しているとのこと。確かに増田さんは掌の下の方で弦を叩いてパーカッション的に鳴らしたりと、他の二人にはない技を持っていそう。お客さんに女性が多いことを少し不思議に思ってたけど、最後の方に「見たところ、ダンサーの方が多そうですし、踊れる方は踊って下さい」って言ったんで、多分ベリーダンスをやっているお客さんが多いんだな~と納得する。
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2/11土
OUR STATEMENT@VORTEX

POVLACION
吐き捨てるような勢いのある、スリーピースのパンクで、カズキックさんはキラーパスと変わらずドスドス鳴らすドラム。ギターの人は自分の中ではGREEN DAY「WAITING」みたいにメロディアスにも弾ける感じ。三重のバンドで、今日の企画バンド。

ANTONIOTHREE
VORTEXでの音の鳴り方がそれぞれの楽器が分解されてるみたいにも聞こえたけど、それはそれで気持ち良く聞けました。若いPOVLACIONの演奏に刺激されてか、曲終わりにそのまま次の曲伝えずに演奏しようとして、メンバーに「いや、分からん」みたいな感じで止められる黒川さん。多分普段からよくやっている曲を演奏。後藤さんがジャンベ叩いて「悪魔を憐れむ歌」みたいなコーラスが入る曲って、めっちゃ日本語の歌詞で歌っていることに初めて気付きました。

KILLERPASS
見るのは久しぶりで、曲が始まる前に楽器で鳴らした音が格好良くて、演奏力も前よりも上がっている気がする。曲が始まるとその印象は少なくなったけど、バンドは良い状態なんだろうな~と感じるライブ。カズキックさんはドラムの前に出てきての、シンバルを後ろ向き(客席の方)に飛びながら叩いたり、自分の位置からはちゃんとは見えなかったけど、健太さんの真上から落ちるダイブと、コミカルさも継続中。ハヤシさんのVORTEXに対するMCも良かったです。

THE MISCASTS
Drの人が歌うスリーピースのバンドで、少し籠ったように聞こえる声と激しい演奏なのに、不思議と爽やかな音。パンクとかハードコアに分類されるかもしれないけど、単にロックバンドとして格好良い。イースタン・ユースに似てるかな~と途中思ってたけど、最終的には初期のエモコアみたいな質感に落ち着く。まだまだ見たことのない格好良いバンドがいて、それがこういう四日市のライブハウスで見れたのも凄く良かったです。
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2/12日
@得三

恋をしようよジェニーズ
GSな雰囲気のバンドで、歌謡曲やイタリアっぽい曲調があったりと、そういう面ではストンパーズとの対バンも少し理解できる。関西のバンドかと思いきや、東京のバンドだそうです。

ホット・ハニーバニー・ストンパーズ
新曲も含む、お馴染みの曲が並ぶセットリスト。久しぶりの得三での演奏だったそうで、佐藤さんがピアノを弾く、得三ならでは!の場面もあり。演奏の方は気にならなかったけど、一部歌詞を忘れてる、自信無さげに歌ってるように見えた時もあって、熊沢さんが「飛ぶソンブレロ」の入り方を間違えたりもする。でも、そんな時でも熊沢さんは佇まいから顔までずっとヌルッとしていて、それがストンパーズっぽいと感じられて、良かったです。最後の「のるかポルカ」での三人衆の仮装のテーマは酉インフルエンザで、防護服の職員と逃げ回る鳥がいてました。

2/7

2/7火
@得三

ペニースー
OAとしての出演で、女性競輪選手の歌、ストリップの歌、ストリッパーが小料理屋を持つ歌、岐阜のストリップ劇場のことを歌った「まさこ座 on my mind」の4曲。名前負けしない、そういう歌詞を歌うフォークシンガー。良いと思います。

カニコーセン
1曲目は包茎とか亀頭って単語が出てくる曲。ギターは弾かずにカラオケで、ストリングスの入り方がミスチルっぽい。ミラーボールも回ります。次も途中から尾崎豊の「I LOVE YOU」の替え歌になる下ネタの曲。その後も消費者金融の曲などネタっぽいのもあったけど、中盤辺りはしんみりさせる曲や聞かせる曲が続く。魚の曲が良かったです。途中ぬいぐるみのバツ?くん(音声はノイズ)と話したり、物販紹介のコーナーもあり。最後の方にも泉谷しげるの「黒いカバン」にインスパイアされた「すごく黒いカバン」とネタっぽい曲もあったけど(それはそれで好きです)、好印象に感じたのは中盤の流れで、韻の踏み方にも次はどんな言葉が出てくるんだろう、と期待してしまう自分がいました。

良元優作
1曲目は「月と金星」、2曲目には鈴木常吉さん「石」のカバーが続く。優作さんらしい、癖のある歌い方になっている。その後も「風につらつら」、高田渡さんと有山じゅんじさんのライブを得三で見たことがある話の流れからの「ヘイ・ヘイ・ブルース」、ギターパンダフジロックでカバーしたという「帰り道」などで、最後は「キムおじさん」。ビトさんにも通じるロマンティックな部分を感じたのは新しい発見だったけど、「春の風」「緑のタイルのいかしたテーブル」「叙々苑」みたいなウキウキするような曲も聞きたかったです。意外にも得三出演は初めてだそう。

ギターパンダ
スタートはお馴染みの自己紹介の曲~衣装を脱ぐという流れだったけど、この時のお客さんの反応の無さが面白かった。のりをさんも「もう飽きましたか?」って聞いてる位の反応の無さ。その後はTHE ENDカバー「くノ一忍法帖の新しいビデオが出たから」で、この曲はすごくぐっとくる部分があって好きです。この後に続くのも、強い曲ばかり。自分の中では、ギターパンダといえば「とばせロック」「引き潮」の2曲だけど、両曲ともせず(「引き潮」もTHE ENDカバーなんで外してるのかな)。でもそれ以外の曲も良曲揃いで、音源が欲しくなる程良い曲ばかりだと感じるのは、今回が初めて。のりをさん依頼済みのサクラの方々が、最後3曲は嘘みたいに歓声を上げていたけど、だからこそ衣装脱ぐ時の反応の無さは不思議でした。アンコールのセッションでは出演者全員参加による、ペニースーさんの埋め立て地の曲。久しぶりに聞いた「紀伊水道」って言葉が良かったです。のりをさん、優作さんのギターソロに続くのは、カニコーセンさんのホルダーに入れたままのハーモニカソロ。様にならない感じがカニコーセンさんぽかった。Wアンコールはのりをさん一人での「STAND BY ME」の日本語詞曲。やっぱり曲が良いなと思いました。

2/3-4

2/3金
節分龜樂奉納寄席@空色曲玉

龜樂四代目 西尾賢、Ett(渓、西本さゆり)、KOI、豆奴、他
全員で出たり、誰かがいなかったりと色々な編成。Ettの曲は「F.E.V.」(CASIOのエレキギター使っての演奏で変な感じになる)、「ひふみのうた」「愛の古戦場」と新しい長久手ソング「新長久手音頭」のみで、他はソボブキの曲で「ドウガネブイブイ」「ぬか床」「バリゴ節」「こじゃもじ音頭」など。西尾さんがピアノで伴奏した「ひふみのうた」はものすごく贅沢でした。「こじゃもじ音頭」やかっぽれの曲では、さゆりさん、豆奴さんが踊る。さゆりさんのイラストで片足上げたポーズの絵を見たことあるけど、今回の踊りでそのポーズのまま回転したりもする。さゆりさんとKOIちゃんは金のしゃちほこも披露。すごくキレイに静止してました。前半最後は今日は節分なので豆まき。龜樂の捏造伝統では、昔の城主がニワさんだったそうで、「鬼は外(おにはそと)」と言わずに「鬼外(おにそと)」と言うそう。会場の床は豆だらけになる。後半始めは、西尾さん、渓さん、GUIRO高倉さん三人による古いムード歌謡を何曲か。高倉さんが床に置いてる歌詞を何回も覗いてたんで多分カバーな筈。聞いた感じだと西尾さんが男性パート、高倉さんが女性パートみたいな曲もあり。その後、西尾さん、高倉さんは口の下に線2本入れて人形に、渓さんは腹話術師になる。ちゃんと声色を3種類使った腹話術だったけど、混ざったりもする場面も。すごい人形顔な二人でした。次は西尾さんのピアノ伴奏付で、KOIちゃんのマジック。開く度にページが白紙→白黒の絵→色付きの絵になるノートや色んな物が出てくる袋とかの、本当にマジックらしいマジック。結構楽しかったです。その後の「愛の古戦場」ではエレキギターを携え、2階から登場する渓さん。テープも再生できるんで、カラオケはそこから流す。チープな音だけど、ライトハンドや速弾きなどめっちゃメタルな演奏。ギターに付いてるボタンの文字が見えないそうで、お客さんに何て書いてあるか聞いたりしながらステージに向かう。「ロックンロール!」の言い方で「老眼ロール!」って言ってたのも面白かったです。豆奴さんがトロンボーンを火縄銃に見立てて、引き金を引くと、鳥・うさぎのぬいぐるみが2階から落ちてくる演出もあり。最後の方の「にごうりの花咲く浅草で」では、KOIちゃんのブルースハープが良い味を出していて、「カントリーロード」みたいな大団円な感じがすごく良かったです。
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2/4土
luke water@KDハポン

数秒にも満たない
鍵盤の女性の方がいなかったけど、シューゲイズなゆるふわインスト(ボーカルもあり)からの印象は変わらず。最初の方でベースの人が演奏中にちょっとビールを飲む時があったけど、音のコントロール重視(もしくは逆にしない)なバンドがそういうことすると、めっちゃ弾き倒す場面があっても、別にビール飲んでても良いんじゃないかな~、弾く必要性ないんじゃないかな~とか思ってしまって、最後までその感想を引きずる。

NARCO
ヒロアキさんがモジュラーシンセを導入してからは見るのは初めて。加工されたパルス波みたいな音が鳴っていて、それはリズムにもなる。響子さんのボーカルにもエフェクトが掛かっていたのも、未来志向な音のイメージを助長させて、色んな電波を同時に受信して鳴らし続けているラジオみたい。自分の位置からは響子さんの手元が見えなかったけど、機材も少なくなっていて、おもちゃの小物楽器類は使わず。前にダクソフォンが演奏できれば、そういう小物楽器は使わなくて済むって話を聞いたことがあるので、モジュラーシンセも同じような役割で代替できるのかな~と考えたりする。モジュラーシンセのリズムが鳴っている間は、二人の演奏に自由なやりやすさが見えた気がしました。モジュラーシンセ使わずの最後の曲は、いつもなイメージのNARCOな曲。

a lull in suffering
アコギ+ボーカル、ベース、ドラムのスリーピース。ギターが性急だったけど、ドラムは更にそれを上回る性急さ。それ以外あんまり印象に残らず。まだ結成4ヵ月だそうで、4曲のみ。今日のイベントの主催バンドです。