お も か げ

あの夜、あの陰気な穴ぐらのようなバーのなかの光のすべてを、自分の周囲に光輪のように集中させて、鮮烈な魅力を放散させていた男ジョヴァンニの

11/25-27

11/25金
おまつとまさる氏 秋の旅音樂會@自然誌古典文庫

すぎの暢
曲によって何台もあるラップスティールギターを取っ替え引っ替えして、インストだったりボーカル入りの曲を演奏。インストの方はループとかドラムマシーンも使用して、ギターもハードロック的に鳴らす。女性コーラスの音まで流しちゃうとちょっと大げさに聞こえてしまう。シンプルにラップスティールギターとボーカルのみの曲の方が良かった印象。

おまつとまさる氏(松倉如子・渡辺勝)
会場が民家っぽい造りで、奥の方の部屋から小さい太鼓を持った松倉さんとギターを持った勝さんがチンドン風に登場してまず1曲。次が「君と空と道と僕と」で、この曲好きなんで嬉しかった。一番前の席で見てたんで、勝さんのギターも間近で鳴るし、松倉さんの吸い込まれそうになる歌声にもうっとりする。その次は勝さんが歌う「群青の空」。この中の歌詞「いたずらな風がぼくの苦さをまろやかにする岩のように」って部分で、昔ハポンでカレー食べながら松倉如子+渡辺勝(まだ「おまつとまさる氏」名義でない時)を見たのを思い出す。もしかして対バンの中村健太さんの歌だったかもしれないけど、当時まろやかって言葉をハポンのカレーに当てはめていた記憶。その後「枯葉ふるふる」が続いて、他には「ともだち」「夢であいましょう」「ハレルヤ」っぽいメロディーの曲など。松倉さんがちょっとブギーっぽくピアノを弾く曲もあり。お店に捧げる歌をして、最後は「亡命」。アンコールは松倉さんが「みんなでしましょう!」ってことで、すぎのさんと多分店の店主の近藤さんもギターで参加しての「生活の柄」。松倉さんの歌も当然良かったし、凛としたフォークシンガーな近藤さんの声も良かったです。新旧、お互いのソロ含むベストなセットリストで、50分位の締まった1ステージだったのにもすごく満足しています。
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11/26土
対BURRN!@KDハポン

スティーブジャクソン
十三さんが抜けてから初の4人でのSJ。鈴木さんは普通のドラムセットに戻る。1曲目は「スタイリッシュな生活」。音が小さくなっている。十三さんが抜けて人数的には減っているけど、ドラムセットとしての数は増えてるのに、鈴木さんはスネアとシンバル以外はあんまり使わず。他のメンバーも小さい音を出そうとしているようにも思える。あんまり十三さんが抜けた意味が分からず。「ミルクと牛乳」「the end of 夏の終わり」と続いて、次の「フォークミュージック」からようやくバンドっぽい演奏になって、鈴木さんも効果的に他のドラムを使い出して、十三さんが抜けての変化が分かる感じ。その後「つめあと」「I saw her standing nowhere」で終了。「I saw her standing nowhere」は速さのあるポップスなメロディー。

コトナ
最初はダンスフロアな緩い音色だったけど、途中からはバンドサウンドになる。サポートメンバーのベースのりっちゃんが曲にドライブ感を与えていて素直に格好良い。たたらばで見た時は音量制限があったのか、今日のとは全然違っていて、ちゃんとバンドとして格好良いんだと認識。MCでは相変わらずすべったり反応はないんだけど、「サンライズ」でのレモンさんもひでさんも両方すべってるときの、レモンさんがひでさんに「頼むぜ相棒!」って言ったのがめっちゃ面白かったです。

gnkosaiBAND
ゆったりした演奏でスタートして、ポストロックにも感じる演奏。その後はダブっぽくなったりロックンロールなギターとかポエトリーもあり。地下室でのライブが似合いそうなバンドで、クロスロードの曲だけちょっと異色に感じる。アンコールは多分オリジナルな日本語詞を付けた「What a Wonderful World」で、鍵盤のイントロが始まった時、昨日聞いたおまつとまさる氏の「群青の空」に似ているものがあるな~と思いました。
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11/26日
@なんや

大谷氏 ゲスト:とっちゃん
最初の方はセロテープの曲だったりと、どこかすっとぼけた曲が並ぶ。この時点では好印象で、前に苦手だと思った記憶あるけど何だったろうと思ってたら、尺八ってまんまな下ネタの歌を歌いだして、これか~と思った。多分加地等さんみたいな表現なら気にならないけど、ある程度のおじさん的な表現でそれだとちょっと慣れるまで時間が掛かりそう。奇才って呼ばれるのはよく分かりました。元たまの石川さんとのホルモン鉄道もこういうライブな気がする。とっちゃんはピアニカ担当で、前日にタモリ倶楽部での現代音楽特集見てたんで、そういう弾き方にも思えた。クレジットにはないけど半田在住のケンゾウさんがカホンとかダラブッカで参加。2週間前の大阪ライブで知り合ったとのこと。曲に自然と馴染んでいました。大谷さんのステージが終わってからは、とっちゃんが3曲。このときは大谷さんの他に佐藤さんもエレキギターで参加。意外と凛とした歌い方のとっちゃんだったけど、佐藤さんのうるさすぎないロックな音色の方が印象に残る。

佐藤幸雄
1曲目は「スイッチ」で、その後も佐藤幸雄節な曲が続く。エレキギターでのロックンロールな弾き語りが主で、メロディーが外れても気にせず曲が続く感じが、スカムな音楽にも思ってしまう。最近1ヵ月間会議室みたいな場所を借りて1ヵ月連続ライブをしたそうで、大谷さんのように全国を回ることはできないので、じゃあ逆に同じ場所で1ヵ月やってみようと考えたんだとか。そのライブで毎日1曲ずつの音源をプレゼントしていて、今回物販にはその1枚1曲入りのCD-RW24枚組が並んでいました。その中からいくつかの曲も披露して、終盤には「きみのことすきじゃないんじゃない」「ここへきてはじめて」「わたしたち」など。ギターインストだけの曲はやらなかったけど、とっちゃんとの時にそういう音は十分聞けたんで満足。最後は大谷さん、とっちゃん、ケンゾウさんとのセッションで、大谷さんの曲を何曲かと、最後に佐藤さんの「役にたってる感じ」。佐藤さんは他の人達に歌詞を変えるするよう無茶振りをしてました。