お も か げ

あの夜、あの陰気な穴ぐらのようなバーのなかの光のすべてを、自分の周囲に光輪のように集中させて、鮮烈な魅力を放散させていた男ジョヴァンニの

4/6-8

4/6木
Ettと泊@得三

Ett
「楽しや汽車の旅」でスタート。久しぶりに聞くし、途中の渓さんの電車アナウンスも久しぶり。曲の最後の方には「春が来た」とかの童謡を色々交える。当日の得三の飾り付けの桜が今池ダイソーでは売り切れてたんで、さゆりさんの地元で買ってきた話の後、季節がら「鶴舞公園」「アマドコロ摘んだ春」と春の歌を続ける。その後に「ワルツ」。何度も聞いている曲なのに、最後の「弧を描いてゆく」の部分にすごくぐっときて、ここの歌詞すごいな~と思ったら、次の「幾千の小さな屋根のその下で巡る季節 雨を待ち光を待ち泣き笑い星である」で一字一句全部すごいと思いました。ライブだと時々こういう、急に気に入る感覚があって、そういうのも好きです。次は去年の名古屋市主催のやっとかめ文化祭でも披露した「チャコちゃん」みたいなタイトルの昭和っぽい曲。チャコちゃんの朝起きてから学校までの一日を歌っていて曲も長め。さゆりさんは子供が歌っている感じの声を作っているので、みんなのうたに使われても似合いそう。途中のお母さん役での渓さんの台詞もあり。その後、泊のメンバーも好きだという「柳の手」をやって、最後は「明日の行方」。最近はEttとしてのライブを見る機会が少なくなってるけど、珍しいセットリストのように感じました。


武村さんはいつもの小ぶりなエレキギターを使わず(隣にはずっと置いてあった)、全編ガットギターでの演奏。今まで武村さんのギターが褒められているのを何回か聞いたことがあっても、いまいち共感できなかったけど、今日のライブで武村さんのギターの良さに初めて気付く。色んなフレーズが盛り込まれているし、どの角度から来てもオッケーみたいな演奏。単純にガットギターだったせいか、直前に見た渓さんとの共通項も感じてしまう。参助さんとのMCでのやりとり(Ett「柳の手」の始まりの歌詞に対する考え方とか)も面白かったです。セットリストは泊の音源を持ってないんで、どの曲かは分からないけど、知っている泊の印象な曲がやっぱり多く、最後のマルゲリータの曲は特に印象に残る。途中には、最近出た「バロン吉元 画侠伝」のテーマ曲や、前回の得三でのイベント『「わたしこのごろ変なのよ」 ~これが元祖だ!エロ・グロ・ナンセンスとエロ歌謡の世界!~』からの「モガモボ・ソング」「モダン五人娘」「おや!!シックだね」のカバーもあり。あと物販紹介での、武村さんがやっているモダンDJ特選集のカセットテープの紹介で、アジアの変な音楽とかそれっぽいジングル音も入ってるって説明もしたのに、演奏したジングル「モダン~DJ~特選集~」のメロディーが、スティービー・ワンダーの「I Just Called to Say I Love You」だったのが面白かった。泊が終わるとEtt+泊での演奏が始まって、Ett「春の雨」と泊の曲も何曲か。同じ楽器編成で、音楽性にも通じるものがあるので、本当に相性はばっちり。渓さんと武村さんのお互いの曲に自然と馴染むようなギターは、聞いていて心地良い。武村さんのトレモロ奏法もすごく良かった。アンコールはEtt「愛の砂嵐」ともう1曲泊の曲。最後のフレーズを張り合うように続ける渓さんと武村さんも面白かったです。
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4/8土
Pop'n Dhole@UNLIMITS

GOETAF
hiroponsひろぽんさんの新バンド。メンバーも一新してて、Gt+Vo,Ba,Dr,Gt+Synthの4人。hiroponsの「B」「醒めない悪夢」もやってたりとhiroponsからの地続きな部分も感じるけど、スラップべースなバキバキ音とドラムの間からは違う雰囲気も感じる。特にシンセでの緻密な音と、ドラムの人が鳴らすサンプラーでのリズム音は、hiroponsのリミックスみたい。最後の轟音を途中でぱっと消す演奏が一番印象に残りました。

ODA takumi
知っている印象からはあまり変わらず。最初の方はうねりのある音を鳴らしていて、途中からギャンギャン鳴るノイズらしいノイズに変わる。その後は一旦静かになって、また激しいノイズ、最後はフェードアウトで終了。板の上にバネを付けた自作な楽器も使ってて、そのバネにマイクを押し付けたり擦ったりして、ノイズを出す。そのバネと板の間にマイクのケーブルが通った時に、状況をきちんと判断して落ち着いて直す対応がオダくんっぽかった。

ANTONIO THREE
岬さん抜きの三人での演奏。そのせいなのかは分からないけど、結構グダグダで、黒川さんのタイミングの暴走が一向に修正されない感じ。後半の、安田さんの「しっかりやろうや~」なMCからは大分良くなった気はする。曲をよく知っている訳ではないけど、ライブハウスな音だと歌詞が聞き取れなくなることも分かりました。

Crushed!?
アメリカのバンドでツインギターな5人組。いつまで経っても売れてるアメリカのロックで、ヘヴィ・ロックとかエモも混じってる音。黒人ドラマーのバンドにそぐわない音圧や間には少し面白さがあったけど、3,4曲聞いたら、これ以上聞いても好きにならないとか、今帰ったら買い物に行けるとか思い始めたんで、途中で帰る。

4/1-4

4/1土
FromNowOn逍遥遊@鴨江アートセンター101

The Strollers
今回はNARCOの二人、NObLUEさん、フルフラットのカズオさん、仙波さんの5人。全編即興演奏で、ヒロアキさんがモジュラーシンセだったりで新しい楽器の導入もあったけど、感覚としては今まで見てるThe Strollersと変わらず。仙波さんのドラム缶を横に倒したバスドラと、水を入れた大きな洗面器に升を浮かべてそれを叩いたりしてたのと、早い段階からギターをお客さんに預けて、叫んだりしているカズオさんが印象的。返してもらったギターのストラップを外して、縦にしたギターのネックを握ったり放したりして、抑えるコードを変えていきながら弾いていたのも良かったです。後半、響子さんはダクソフォンを演奏したりもする。

マイクロふとし
9年振りに見るマイクロふとし。思っていたよりもポップな要素は少なく、オシロスコッティさんからは可愛らしい音が聞こえてきてたけど、森山さんと栗山さんの音は意外とハードに鳴ったりする。森山さんはサンプラー?でサックスや咳の音などを使用。そんなに悪い演奏ではなかったけど、CDをよく聞いてるせいか、曲に中々ならない展開に自分の期待していたものとのズレがありました。

内橋和久
マイクロふとしが終わって転換なしに、すぐにギターを持って演奏を始める内橋さん。可愛いらしさはなかったけど、マイクロふとしからの流れにある演奏で、先輩が後輩以上の演奏を見せつけて、さすが!って言わせているよう。エフェクターのフェーダーを目盛り最大までガツンガツン当てながら使う感じも格好良い。展開もいちいち速くて、ループを使ってのリズム・パターンが出来そうになっても、すぐにそれを捨てて次の展開へ移る。ライブ前の内橋さん講師による即興演奏ワークショップも見学してたけど、その中での次の音を思いつく・反応する速度についての発言を証明しているかのようなライブで、頭の中での切り替え速度がとてつもなく速いんだろうな~と感じる。このギターでのソロセットが本日のベストアクトでした。その後、内橋さん含む出演者のくじで決まった即興セッションを3組。最初は森山さん+栗原さん+仙波さん。森山さんはダクソフォンを使ってたけど、マイクロふとしの二人はさっきのライブでのような激しめな音で、仙波さんも叩きまくる演奏。次に響子さん+ヒロアキさん+オシロスコッティさん。響子さんはエレクトロニクス(ダクソフォンも使ってたかも)、ヒロアキさんは声をスキャット的にも使うけど、時々は言葉も入れる。さっきのマイクロふとしでのライブの時には目立たなかったけど、オシロスコッティさんからの可愛らしい音を改めて確認。最後は内橋さん+NObLUEさん+カズオさん。内橋さんはここではダクソフォンで、NObLUEさんはThe Strollersの時みたいなスキャット多めな声。カズオさんは(あんまり褒め言葉にならないけど)意外と即興演奏っぽいギターを弾いたり、エフェクター蹴っ飛ばして抜けたシールドのプラグでノイズ音を出したりする。最後の方の終わりそうな流れでも続けて演奏しているカズオさんの姿にブレの無さを感じました。セッションの後は内橋さんギター+マイクロふとしの演奏で、互いにハードな演奏。最後にもう一度内橋さんソロでの今度はダクソフォンの演奏。ダクソフォンのタングを叩いたりで打楽器的に使ったりもする。ダクソフォンの音は何回か聞いてるんで新しい発見はそんなになかったけど、最初の方のギターでのソロセットの展開の速さに比べると、タングを変えたりする分どうしても時間は掛かるんで、その辺りはどう思っているのか気になりました。違う楽器なので、別の考え方になるのかな。
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4/2日
東京のともだち@KDハポン

ログメン
電気ドリルみたいな工具や、新しいアイテムのお互いが叩けるシンバルも使ってたりしたけど、全体としては知っている印象からそんなに変わらず。多分「New Shoes」って歌ってた曲と後半もう1曲でのアーバンなKeyの音色からは、非人間的に思えるログメンがアーバンな方向に進んでいるっていう不思議な感覚を持つ。サンドイッチの曲と、良い曲だと感じたの(なんとなく「島」な気がする)は前にTRIOLLIでもやっていたのと同じ曲なのかな。「ステイルメイト」はやっていました。「花粉症の薬は何使ってる?」のMCで、ストナに反応している杉山さんが面白かったです。多分ストーナー・ロック的な意味だと思う。

カタリカタリ
1,2曲目に「向こう側」「男と女」が続いて、その後小倉さん、長瀬さんが歌う曲もする。そういえば河合さんのソロ、しょうにゅうどうは最近も見ているけど、カタリカタリとして見るのは久しぶり。小倉さんってあんなに変な感じの人だったんだな。頬をポコポコ鳴らす曲は知ってたけど、「そーれ、そーれ」って歌う曲での最後の下がり気味な「そーーーれ」とかも面白かった。芋焼酎を飲んだとかで軽い酔っ払い状態だったみたい。他にはわさびの曲、「ロドリゲス」など。「ロドリゲス」は義朗さんの「イルミネーション・ゴールド」をコントラバスでカバーしようと弾いていたら出来た曲だそう。終盤、河合さんがバイオリンベースを弾いて、小倉さんか長瀬さんかは覚えていないけど、アコギを簡単なストロークで弾く曲では、初めてカタリカタリを見た時(その時もハポン)にソニック・ユースっぽく感じたのを思い出して、それはバイオリンベースでの音のせいだったのかな~と思ったりする。最後は「夢の続きを見せてくれ」って歌う、曲の最後に弦楽器が三重奏になるきれいな曲。この曲にもカタリっぽさがあって好きです。

厚海義朗
ガットギターによる弾き語りで、ボサノバな曲と、そうでない曲。2曲目か3曲目の非ボサノバな曲が、メロディーもきちんとあってポエトリーでもないけど、弾き語りの「語り」の部分が強いと思った。多分歌詞の印象が残ったせいだと思う。終盤は歌詞もポルトガル語なボサノバのカバーを何曲か。お客さんで来ていた角田さんが口笛で全曲合わせていたのが良かったです。最後に「カタリカタレ」みたいなタイトルの、カタリカタリのオマージュな曲。アンコールは日本語詞を義朗さんが付けた、GUIROでも演奏しているという曲。GUIROに詳しくないんで、何の曲かは分からず。歌詞の感じが確かに高倉さんと違うな~って感想です。
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4/4火
伴瀬朝彦ソロライブ@喫茶モノコト~空き地~

伴瀬朝彦
1部はガットギターでの演奏。「展示されている上野茂都さんの彫刻に丸みがあるんで、今日は丸い感じでやります」とスタート。セットリストは「HIGH-HO」「マルカポネラ」「DAM」など。MCも曲終わりの拍手の間も挟まず次々と曲を演奏していく。ちょっと区切りが欲しくなりました。去年伴瀬さんの弾き語りを見た時にはギターの鋭い音が魅力的だったんで、最初の宣言でもあったけど、今回のライブはそういう部分が見えず。一旦休憩が入って2部へ。演奏が始まる前に、上野さんの新譜をプロデュースする経緯などを話す。円盤田口さんからプロデュースを依頼されてから、上野さん伴瀬さんの二人で円盤のライブに出演するようになって、段々とアレンジも出来てきて、10曲位溜まった頃にそろそろアルバムの録音が出来ると伴瀬さんが考えていたところに、上野さんがアルバムは20曲入りにしたいと言い出して、伴瀬さんはがーんって落ち込む。でも円盤田口さんの説得もあって、今回の12曲入りに落ち着いたんだそう。で、ライブの続きは、1部と違って2部はエレピでの演奏。ギターでのスムースな演奏に比べると、エレピでの演奏は、弾く間のせいか、どこかたどたどしく見える。後半、鳴らす音をいじってふんわりとしたサステインのある音にすると、たどたどしさは見えず普通に聞こえるようになったけど、前半のエレピまんまの音でのたどたどしい演奏の方が、新鮮で好みでした。終盤にはまたギターに戻って、まず上野さんのカバー「あめもよに」と「ありきたり慕情」の2曲。両方とも伴瀬さんの色にはなっていたけど、Ettも歌う「ありきたり慕情」を知っている身としては、Ettのカバーの方が良いと感じてしまう。でも「ありきたり慕情」はすごく好きな曲なんで、伴瀬さんにもこれからも長く演奏してもらって、曲を育てていって欲しいと思います。最後は「カリハラのうた」など自作曲で終了。伴瀬さんもすごく宣伝していたし、4/12(水)上野茂都+伴瀬朝彦と別天地楽団@得三にはみんなで行きましょう。

3/28-31

3/28火
上野茂都の三味線ぷちライブ@喫茶モノコト~空き地~

上野茂都
新譜はバンドスタイルだけど、今回のライブは一人での三味線の弾き語り。前半~中盤の浪曲みたいなのは、これまでに見てる上野さんらしい曲だったけど、「型落ちブルース」「外食無情」みたいなクスクス笑える曲はあまりなく、印象に残ったのはイカの塩辛の曲のみ。展示している彫刻の話からの、美術大学で非常勤講師をやっているとか大学時代の教授のエピソードの方が面白かったです。最後の方は新譜より続けて「瓢之唄」「鶴と亀」など。「瓢之唄」はひょうたんは酒が入るとまっすぐ立つけど、人間はその逆といった内容。昔組んでた上野さんのバンド(つれれこ社中なのかな)での初ライブが高田渡さんの前座だったらしく、「瓢之唄」も渡さんに歌って欲しかったそう。モノマネっぽく少し歌ってたけど、確かに似合いそうな曲です。今回のぷちライブは10曲+アンコール1曲だったんで、本番は4/12@得三にて。
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3/29水
@KDハポン

tohoho
Gt+Voの人のギターがウクレレ位の大きさのミニギターになってて、やっぱり変なバンド。ギターソロもそれでするし。曲の印象はこれまでと変わらないけど、前から感じている上手くないメロディーの乗せ方が、昔対バンで見ている影響なせいもあると思うけど、タケヤリシュンタさんのようなアシッドフォークのメロディーの一部分だけ取り出して上手く組み立てていないように感じて、それでいてバンドの個性になってるのがすごく良い。曲中でシンバルしか使わない曲では、ツインドラム時代のスティーブジャクソンを思い出したりもしたし、すごく面白いバンドだと思います。

スティーブジャクソン
1曲目は「ミルクと牛乳」。濱田さんが最初の方から後半みたいなギター弾いてたけど、最後の方もちがう後半みたいなギターを弾く。次は「the end of 夏の終わり」。いつも通りな演奏だったかもしれないけど、鈴木さんのイントロのスネアの叩き方で、昔めっちゃ感動したことがある「R.F.G.T」のシンバルの叩き方を思い出して、同じ人が叩いてるんだな~と甦るものがあって良かったです。ヒジリさんのシンセは今日もよく鳴っている。次は「I Saw Her Standing Her Nowhere」。濱田さんはギターをワウとか使ってシンセっぽく鳴らす。この曲でそう感じたのは初めてかも。次は「Don't Trust Under 23」。シンセもギターもドラムもベースもカタルシスを感じさせる演奏。次は久しぶりな「ギター」。かなりアレンジが変わっていて、カッティング多めな濱田さんのギターはギターポップっぽく、金魚注意報みたいでもある。モモジさんのメロディーも少し変えてて、ちょっとtohohoっぽく上手くないメロディーの乗せ方。最後は「つめあと」。ここ最近のアレンジだと思うけど、濱田さんが途中でガガガッて連続で入るところで、スティーブジャクソンがNOBIROCKで四日市ケイオス出てた頃の「そっとわれにかえる」のドリルンベース位速く感じたモモジさんのベースを思い出したりもしました。

佐藤幸雄
最初に少しギターでループ作った後に、「ポップミュージック」。第一声の「ポ」の破裂音からして強烈な印象で始まる。その後も「説明」「きみのことすきじゃないんじゃない」「ここへきてはじめて」「ブルーカラー」など、力強い曲が並ぶ。一人での演奏なのにバンドみたいなテンション。車の曲での「動かない方に壊れている、止まらない方に壊れている」の言葉のセンスも本当に良い。最後の方にもう一回ギターのループを使用してたけど、小作品な音の鳴り方がMinus the Bearみたいにも思えて、それも良い印象。最後のDavid Bowie「Five Years」も原曲に近い日本語カバーっぽかったけど、佐藤さんらしさを感じさせる楽曲でした。アンコールは「役にたってる感じ」。
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3/31金
平日の習作@KDハポン

鈴木悦久
電子機材をテーブルに並べてノイズを鳴らす。最初の方はモスキート音みたいだったけど、すぐに激しい音に変わる。少しフレーズも散りばめられているようで、ライトニング・ボルトのベース音を思い浮かべる。そのノイズを長く続けて、途中からはmimiZでも使ってるカリンバを鳴らす。さっきまで鳴らしていたノイズ音はフェードアウトして最初のような薄いモスキート音に変わる。カリンバはループさせて使っていて、元々楽器自体の音も不思議な残響があるけど、ずらしたループでレイヤーを作っているように思えた。そのカリンバのループを継続させての、また激しめなノイズに戻す。この激しめなノイズが最初と同程度だったかは分からないけど、カリンバのループと同時に聞くとさっきよりも柔らかく聞けたんで、同じ音を流れの中での別の音に変化させる意図があったように感じられたのが良かったです。

やかんおきば
公園の西村さんによる一人芝居。精神病院?に入院しているコピーライターが一般社会に戻っても上手く行かず、競艇での当たり券を換金しようとしても偽造してるだろうと疑われて、駆け付けた警官と揉める。精神錯乱なせいか、換金額も最初1800万円だったのに、計算違いで実は180万になったのを落ち込んで、警官と揉めた後に更に18万だとに気付いて、たった18万の為にあんなことを、、、みたいな話。話には原作があって蛭子能収の「神経科のコピーライター」。後で原作を見せてもらったけど、設定も登場人物、台詞も原作のまま。西村さんの芝居の中では分からなかったけど、漫画の中では警官と揉めて、最後は警官の舌を引き抜くグロい絵柄。警官に抑えられている時の「放せよ!」の声がやけにリアルでした。

三宅ヤスコ
マシーンが占領している未来で、ヤスコさんはバスの中で怪しい人物(多分レジスタンス)を目撃した可能性があって取り調べられている設定。100年前にはバーチャルじゃない野良犬や猫がいたのなんて信じられる?といった世界観です。ヤスコさんと取り調べてるおじさんとの会話劇で話は進む。ヤスコさんはセイラ・ヤマノウエって人物で、取り調べのおじさんがミスター・スミスだったんで、最近のヤスコさんの芝居に出てくる時空刑事みたいな人物なのかと思ったけど、そうではなさそう。話の流れはなんとなく分かるけど、人物設定とか他の人物の絡み方が難しく色々混乱もする。途中で一度芝居はストップして、今回のイベントは習作がテーマなので、ここまでの芝居に対する意見(人物設定がわかりにくい等、モモジさんの意見だったのかな)をヤスコさんが読み上げる。その後、芝居の動き・声からヤスコさん私物のコンピュータに続きを決めてもらうことにする。ヤスコさんがレジスタンスなのかを「YES or NO」で質問すると、答えは「YES」。その後はヤスコさんが実はクローンだったか何かで初期化されて終わり。終演後、モモジさんに「NOの方の続きをしてたね」と言われて、ヤスコさんはテンション高く反省していました。

箕浦
最初は尺八とギターの音源を流して踊る。作ってる顔も含めて歌舞伎の女形な動き。その後は雅楽的な音で踊って、次に有名な歌人や詠み人知らず、新聞への投稿みたいな和歌を詠み出す。あらかじめ録音したロボット声での和歌も流してもらってて、自分の声とロボット声が重なった時は卒業式みたい。ロボの方に先に詠まれるみたいになってた時は面白かったです。その後もお客さんにも紙に書いた和歌をいくつか詠んでもらって、最後はプラネタリウムみたいな映像を流して、またその中で踊る。統一感がなく、あんまり焦点も分からなくて、こういうのこそ習作で、これからブラッシュアップしていくのかなと思いました。

3/25-26

3/25土
Birthday Live!!@きてみてや

いとうたかお
1,2部とあって、1部はカバー曲、2部は自作曲なセットリスト。いとうたかおさんのライブではいつもやっているイメージの、釣りの曲もカバーの部にて披露で、途中から英詞の「I Shall Be Released」に変わる曲もカバーの部。他にはどんな曲があったのか覚えていないけど、もう少し展開・転調すればフォークというよりは歌謡曲になりそうだと感じた曲もあり。2部は地下鉄での描写から始まる曲でスタート。この曲は1月に見た得三でもNick Drakeみたいに感じて、今回もその印象。次は、雲は色々、みたいなことを歌う曲で、これも同じく1月の得三でも佐藤幸雄さんみたいに感じた曲。この2曲はすごく印象に残ったけど、全体として見ると知らない曲ばかりで、集中力も切れたせいか、他の曲の良さには気付けず。もっと良い感触で見れると思ったけど、そうならず。
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3/26日
しょうにゅうどう ぶっちぎり!!!ワンマンライブ@喫茶コエタロ

しょうにゅうどう
1,2部とあって、順番を覚えてないのもあるけど、セットリストは「歌でも歌えば」「眺める景色」(さゆりさんがギター弾く姿は久しぶりに見る)、「右左」「さどの娘」「ホホホイっと」(曲自体の速さには違和感ないけど、さゆりさんのブラシ使ってスネア叩く速度が性急でハードコアみたいだった)、「連なる糸」「ずれる」など、ほとんど知っている曲ばかり。鳥取を漢字で書ける、みたいな歌詞の曲も得三のライブでやっていたはず。1部最後の曲は多分初めて聞く曲だったけど、良い曲だった記憶があります。最後2曲はカタリカタリ長瀬さんが参加して、ロドリゲスの曲では、クラベス→ギロクラリネットと使用楽器を次々と持ち替える。最後の曲は前の百景借景の時も最後に演奏していた曲で、今回は生音ライブなので、直に鳴らされる濁ったギターの音にも生音ならではの良さがすごくあって、これはライブで体験するものなので、もう録音物はいらないと錯覚する程。アンコールは西田佐知子さんの「アカシアの雨がやむとき」のカバー(河合さんのtwitterで知る)と「死ぬかと思った」。河合さんのコントラバスがJAZZっぽい弾き方だと思う時があったり、さゆりさんの片手ずつでシロフォン・スネアを交互に使う演奏も良かったけど、得三で見た時よりは演奏の上手さは少なくなっているのかな~とも思いました。

3/21-23

3/21火
店々 内田修人レコ発名古屋編@鑪ら場

スティーブジャクソン
今回は普通な歌詞。セットリストは「スタイリッシュな生活」「I Saw Her Standing Her Nowhere」「つめあと」「Don't Trust Under 23」「the end of 夏の終わり」「そっとわれにかえる」。ヒジリさんのシンセが今日はずっと良くて、特に「the end of 夏の終わり」が格好良かった。最初の方はぼんやり濱田さんを見ていたけど、すごい音が鳴ってるんで、ヒジリさんの方を向いてしまう。「そっとわれにかえる」はここ2回のキーが低い演奏だったけど、去年末の「ミルクと牛乳」みたいにベースのフレーズの一音だけずらす。でも、去年末の「ミルクと牛乳」程のすごく良いって感覚はなかったです。

悲しみかもめ
ループとかは使わないけど、音の感触のせいか、昔のトクマルシューゴみたいに思ったSSW。1曲目の少し外す感じも良くて、全体として見ても好印象。最後の曲のラブソングな感じがand Young...加納さんっぽさというか、HARD RAINっぽさに思えたのが、すごく良かったです。

ピーターフォーク
セットリストは前とは違ってるけど、曲は全部アルバム収録曲から。「オタンチン」でのカーリーさんがシロフォンにマイクをセットし直してる時の、大介さんがギター弾きながらその準備を待ってる感じが、生着替えみたいな焦らせ方で面白かった。客席にヒジリさんもいたし、ザ・シロップ「ハダカになっちゃおうかな」のPVを思い出す。最後2曲はアルバムの曲順通り「ラン・チャーム」「フレイバーno.5」。「ラン・チャーム」はジョンのサンっぽいとかそんなことはもう思わず、単に良い曲だと思えるようになってるし、「フレイバーno.5」の曲の中での自然な流れも魅力的で、ピーターフォークには自分の中でまだ好きになる部分が残っていて、それが次々と出てくる感覚がめっちゃ良かったです。「色んなお店に音源置いてます」って話からイベントタイトルの店々に繋げるMCも良い感じ。

内田修
声が少し甘めで、曲もきれいすぎる印象。途中から雰囲気のゴウさんがドラムで参加して音は良くなったけど、曲の方の印象は変わらず。今回悲しみかもめさんも内田さんも初めて見るんで、比べてしまうところがあるけど、悲しみかもめさんから感じた大阪らしさ(最後の曲からだけだけど)は自分の中では良い印象につながっていて、それと比べると内田さんにはそういう部分がなし。内田さんが持ってるのは7586じゃない名古屋らしさ(もしかして四日市にもつながるかも)なのかな、とも思いました。
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3/23木
笹口騒音ハーモニカワンマンライブ@きてみてや

笹口騒音ハーモニカ
開演時間少し遅れて到着した笹口さんは、自分で準備してそのまま演奏も始まる。一部はウクレレで「たとえば僕が売れたら」「僕の家」でスタートして、その後3,4曲歌って終了。MC多めで、リラックスというよりはダラダラした印象で、お客さんの少なさ(きてみてやの大きさだとめっちゃ少ないとかではない)にも少し堪えるところがあったのかも。このダラダラした印象は最後まで続く。後半はギターで、弾くのがすごく難しいという新曲でスタート。弾きづらそうに演奏して、歌うのは読み間違えの歌詞ばかり。この曲は最後にやる新曲に比べると、ギターも歌詞も王道な笹口さんだと感じる。演奏前の「この曲聞いたら消滅する人がいますよ」から、後の「ほら~、座布団だけ残して前の方に座っていたお客さんは消えました」の流れは上手いMCだと思いました。その後は「ぐるぐる回る」「恋をするならば」、プロポーズの曲、あなたの悲しみは売れるだろうって歌う曲など。「SAYONARA BABY BLUE」演奏前の「色んな人が好きだったり、絵のモチーフになってたりと、この曲には色んな意味で助けられている」っていうMCは、本人はふざけている感じで話していたけど、曲よりもぐっとくるものがありました。本編最後は新しいベスト盤のタイトル曲「わたしのうたはどこいった」。この曲でのスライドさせるギターが印象的で、自分の中では笹口さんの新境地にも思える。2部最初の王道に感じた新曲との対比になってるのも良かったです。アンコールはお客さんのリクエストで、うみのて「SUICIDAL SEASIDE」。リクエストしたお客さんのコーラスがすごく上手くて、今日のベストアクトはこの人でした。

3/14-17

3/14火
あぜみちギグファイナル@KDハポン

fish
HALF SPORTSにも通じる爽快なロックで、突き抜けてる感覚が気持ち良かった。インストの曲も良し。メンバーとか見たら演奏はドタバタしそうなのに、しない。一昨年の年末のつぶろっく以来だけど、初めて良い感触で見れました。

スティーブジャクソン
今日でハポンスタッフでありトウガンズのドラマーでもある、ももちゃんがハポンからもトウガンズからも卒業するんで、特別にももこづくしなSJ。モモジさんが笑って歌えなくなることを心配する。1曲目は「the end of 夏のももこ」。音源がないのではっきりとは覚えてないけど、Bメロ?の「そうか、二度と~」みたいなところを「そうか、ももこ~」に変更して歌う。次は「スタイリッシュなももこ」。これは「ハイセンスな生活」を「ハイセンスなももこ」に変更。次は「I Saw Her Standing Nowhere」でタイトルはまんまで、Herがももこだと説明。「前向き45度」を「前向きももこ」に変更。次は「Don't Trust Under 23」でこれもタイトルはまんまで、ももこが23歳と説明。これも音源なくてうろ覚えだけど、「小さくて聞こえない声」みたいなところを「ももこ」って歌ってた気がする。次は「ももこわれにかえる」。この曲始まっても、濱田さんが中々入らず、ずっとモモジさんを見ていて、少ししたら演奏ストップ。カポの位置が間違っていて、低めに下げる。「モモジわれにかえる」だったそう。で「ももこわれにかえる」をやり直し。「間と間の間からあいさつ」を「間と間の間からももこ」に変更。この曲はスティー部の時みたいなアレンジに思ったけど、もしかして前もテンポが遅かったんじゃなくて、いつもより低い音での演奏だったのかも。最後は「ももこと牛乳」で、これはタイトル通りの変更。こんなにももこづくしにするとは思わなかったです。

金魚注意報
男女ボーカルの、80年代からタイムスリップしてきたような清涼感溢れるギターポップ。でも、最初数曲はKeyがギターポップらしくない変な音を鳴らしてたのも印象的。最後から2曲目には少し民謡っぽいメロディー・節があって、ギターポップにそういう要素も合わせることができるんだな~と感心。どことなくウリチパン郡な気もして、CDで確かめたら曲名が「チャイ、ナナ」だったんで納得。ここでもKeyがスティールパンっぽい音を鳴らしていてたりと良かったです。

トウガンズ
現メンバー最後のライブだけど、リパくん曰く、くそしがらみな仕事でベース中村くんが来れず。少し変に感じる部分はベース不在なせいに思える時もあり。1曲目のサラダの曲のキックだけになる部分で、リパくんはももちゃんへの送る言葉を言おうとしてたけど、それも言えず(後のMCでそれは伝えてた)。2曲目はサーフボードの曲でリパくんはギター弾かず、小さいシンセ使う。3,4曲目はサマーって歌う曲。多分3曲目の方の途中から中村くんが遅れて来て、演奏に加わる。ベースも持ってこれず、モモジさんのベース使用。4人になるとリパくんの声にも勢いが出てきて、良い演奏になる。この後は「抜け殻」とモモジラモーンがくれた短い曲(「I Saw Her Standing Nowhere」と同じメロディーが使われてる)で本編は終了。モモジラモーンの方の曲の歌詞は卒業とか旅立ちが歌われていた気がする。アンコールの前に、ももちゃんによるあいさつもあって、上京するってことで、ももちゃんが歌うシャ乱Q上・京・物・語」。リズムトラック流して、リパくんがギター弾いての、二人だけの演奏。最後の方ももちゃんが入るタイミング間違えた時の、「もう一回!せーの!」みたいにリードするリパくん、格好良かったです。最後に「トウガンズで一番良い曲」とももちゃんが言う、犬の曲をバンドで演奏。この曲での途中の一回音が小さくなる時の、ももちゃんのキックをもう聞けなくなるのか~と思うと、じーんと来るものがありました。アンコールの後に、サプライズなビデオレターがあって、ベアーズマーキンからの卒業式で歌われるような旅立ちの歌と頭にハンガー付ける動画。ハンガーを頭に付けると首が勝手に回るんで、嫌なことがあってもそういうことで楽しんで欲しいっていう、ももちゃんの遊び。トウガンズはこれまでもずっと良いバンドだし、今日のはそれをすごく感じたライブ。今後もトウガンズが新メンバーを入れたりで変わっていくかもしれないけど、ももちゃんがいた時のトウガンズも良いバンドだったことはずっと覚えていたい。
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3/15水
コイケマルクト2017@parlwr

Ett
最初は「愛の古戦場」。カラオケはPCから流して、渓さんはこの前みたいなCASIOギターじゃなくて、ちゃんとしたエレキギター。でも音はチープに聞こえるようにしてて、変わらずのハードロックなソロ多め。それ以降はガットギターに持ち替え、「春の雨」「ワルツ」「ひふみのうた」が続く。その後に久しぶりに演奏するという、井上ひさしさん詞の曲。さゆりさんが少し強く歌う感じが昔のEttの曲らしさを感じる。最後は「種のうた」で、これは前からやってるヒフミヨイ農園の歌で、この曲でも渓さんはエレキギター使用。少しブルースなリフを使ってて、最後にはアメリカ国家っぽいメロディーも弾く。全体的に見るとしっとりとしたセットリストでした。

ふいご
室内楽っぽい3本の管楽器の絡みで、分かりやすい衝撃はないけど、気になる音楽。古池さんのトロンボーンも関島さんのチューバも良いんだけど、中尾さんの吹くサックスのメロディーははっきりしていて耳に残る。中尾勘二トリオの曲や、モダンDJ特選集の二人(泊の武村さんとpopo山本さん)と渓さんが参加しての、大原裕さんのカバー曲もあり。モダンDJ特選集と渓さん参加曲は大原さんの曲以外にもう1曲あって、それは少しレゲエ・ダブっぽく感じた曲でした。最後は「けむり」で締め。MC含め、中尾さん関島さんを自分のペースに巻き込んでいる古池さんはすごい人だと思う。
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3/17金
@なんや

おぐまゆき
もっと癖のある歌い方をイメージしてて、粘っこさもあるにはあるけど、案外普通な歌い方。特徴である9弦ギターも、普通の6弦ギターと変わらない使い方に思えて、そんなに魅力を感じず。弦を弾かずに叩く曲があって、その曲でのボディ叩いた時の少し不思議に聞こえる音は良かったです。

橋本進
今日はいとまとあやこのいとまさんがKeyで参加。1曲だけ空間的な音を鳴らしてて、他の曲は普通に鍵盤使っての演奏。新しい音源にも参加しているとのこと。最初の方の橋本さんのゆったりとした歌い方に少し違和感あり。murder murderとしてもソロとしても見るのが久しぶりなんで、今はこういう歌い方なのかな~と納得させつつ聞いていると、段々と知久寿焼さんのスピード感にも思えてくる。中盤辺りのロックンロール以前のブルースみたいなタイトルの曲の曲調は知っているイメージに近かったです。蟻の歌での「群れてる人間が嫌い」や「ムービースター、焼身自殺」みたいな歌詞も知っているイメージに近くて、今回印象には残った歌詞なんですけど、好みの問題なのか、そういう歌詞からは抜け出して欲しいな~とも思いました。

3/10-12

3/10金
ミックスナッツハウス「All You Need is Nuts」アルバム発売記念@KDハポン

ザ・ソファーズ
活動休止からの2年振りのライブだったけど、相変わらずの小気味の良いロック。中盤はトーンダウンさせた曲で、最後2曲はアップテンポに盛り上がる(片方は「恋に落ちて死にましょう」)。ブランクを感じさせない力強い演奏で、お子さんの世話もあってペースは落ちるかもしれないけど、活動は続けて欲しいです。バンド企画イベントには良い面子がいつも揃っていた記憶。

マイギーとふくざわ
曲終わりに「ロックンロール」って叫ぶわ、ギターの音もデカいわ、と意外なマイギーとふくざわ。ナゴミハイツ収録の「ノリノリ♪」も早々に披露。メンバーはマイギーさんGt+Vo、福沢さんDr、ツユネブリ遠藤さんGt、ミミコみやたさんKeyの4人。ほとんどマイギーさんの曲だったと思うけど、途中福沢さんと遠藤さんが歌う曲は多分福沢さんの曲。ツユネブリはインストバンドなんで、歌声は初披露な遠藤さん。特別良いって思う訳ではなく、普通な声でした。後半の、みやたさんがベースにパートチェンジした曲での、いかにも!なバンドサウンドは懐かしくもありました。

ミックスナッツハウス
元々ものすごく好きなバンドで曲を知っているってこともあるけど、聞き取りやすい歌詞・声が圧倒的に良かった。全体を暗くして無言で登場したバンドは「サンチョーメ・サンセッツ」からスタート。アルバム未収録曲からのスタートは意外だったけど、続く曲も「ダンスフロア」(これは7inch「三温糖」B面)、「鳥獣トゥナイト」とアルバム未収録で、去年のWレコ発したスティーブジャクソンのアルバム収録曲を中々しないライブのオマージュなのかと思ったけど、今回はシンムラさん抜きの3ピースだったんで、その編成でのセットリストな影響もあったのかも。次の曲からはアルバムの曲が続いて「ポピー×8」「白衣ダイナソー」(バムバム多め)、ザ・ソファーズに捧げる「アントワープ」(ベーラーさんのベース格好良かった)、マイギーとふくざわに捧げる「かっぱの名探偵」、合唱率が高かったんで逆コール&レスポンスまで行きそうだと思ったけどすっきり終わった「アーノルド」。で今回、曲の印象が一番良くなったのが「You Are My Super Shining Star☆」で、終盤の「もうそろそろ宇宙に帰らなくちゃ」って紹介からの、この曲は凄く良くて、自然と体が動いてしまう程楽しかった。本編最後は新たなコール&レスポンスが浸透していきそうな「三温糖」で、アンコール「コズミック直子」(この曲も良かった)、「チョコレートは止まらない」で終了。
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3/12日
紙コップス・水中、それは苦しいWレコ発@得三

水中、それは苦しい
ジョニー大蔵大臣としてのソロはここ数年でも何回か見てるけど、バンドとなると久しぶりに見るライブ。ドカスカ鳴らすドラムも魅力的だけど、セクシーパスタ林三さんの優雅なviolinがこのバンドにはすごく無駄に思えるのに、その無駄な要素をこんなに格好良く見せることが出来るのが凄いな~と思ってしまう。新譜以外からも、「安めぐみのテーマ」「農業、校長、そして手品」「おっと!オトタケ」「芸人の墓」など。最後の「ツバメ☆グリル」はアナーキー吉田さんが前に出てきてギター持って歌う曲。大蔵さんの「パーマ大佐です」って紹介が面白かったです。

クウチュウ戦
色んな音楽が混じってるけど、混ぜ方が曲毎でしかなくて、バンドの軸がないみたいに思える。自信過剰なMCもキャラ作りだとわかるけど、それならあと2~3倍格好良くないと成立しないような音楽。MCがない曲間での微妙に空いた間(1秒程度)も格好良く見えなかったマイナスポイント。

紙コップス
アルバムから全曲演奏で、通して聞くとまっちさん曲は少ないことに気付く。セットリストは「ぷちゃへんざ」「君はあらくれもの」「チャイナ」で始まって、それ以降は各務さん、菊ちゃんの曲を交互に演奏。多分「すなあらし」「わすれもの」「きくちのタイフーン」「5拍子」の順で、最後は「蚊」。アンコールは「俺は天使なんかじゃない」で、丁度「キリスト教徒が泣きやまない」の「キリスト」のタイミングで登場した、赤子位の大きさのビニル?を抱いたジョニー大蔵大臣さんは、歌詞のせいもあって神聖な感じがしました。足を引きずってる感じの歩き方もキリスト(赤子を抱いてるんでマリア様かな)らしさがあり。「チャイナ」「5拍子」でのまっちさんのふざけ方に昔の紙コップスらしさを感じて良かったりもしたけど(今の紙コップスも好きです)、「蚊」のサビのコーラスのハモリが本調子には聞こえなくて、少し緊張もしてるのかなと思ったライブでした。