お も か げ

あの夜、あの陰気な穴ぐらのようなバーのなかの光のすべてを、自分の周囲に光輪のように集中させて、鮮烈な魅力を放散させていた男ジョヴァンニの

12/23-25

12/23金
とちぎのお宿 ~ケバブジョンソンレコ発年末特別プラン~@KDハポン

ピーター・フォーク&とちぎ
宿の女将や従業員に扮しての、打ち込みの音頭っぽい曲と出演者を紹介するラップの2曲。ラップ曲でのフック部分はとちぎさんが歌ってて、ピーターフォークの二人はラップしたり踊ったり回ったり。劇団とちぎって感じでした。PP&Mのカバーをするかと思ってたのに、全然別物でした。

ベアーズマーキン
最後の「EERON」はベアーズマーキンらしい疾走感ある曲だったけど、全体としてはゆっくりと流れる曲が多くて、MCでも触れてたけど、ケバブジョンソンの「fiddles」の疾走感のなさを意識してのセットリストなのかなと勝手に思いました。新曲も2曲位あり。PAのせいか、それぞれの音がくっきりと聞こえてきて、どういう音を鳴らしているのかを分かったのも良かったです。

THE PYRAMID
最初の「今日、誕生日なんですよ」ってMCからの天皇モノマネ。これ面白かったので、毎年やって欲しいです。セットリストは久しぶりに「街角」が聞けた位で、あんまり最近のとは変わらず。曲に関しての新しい発見は少なかったけど、「Wild Wing」の最後の方のギターソロが格好良かったです。あと、「クラリネット担当」と紹介された時に、紘子さんがフルートを縦にして吹こうとしていたのも面白かったです。

ケバブジョンソン
今回はギターの人が入っての4人編成で、「fiddles」の曲と、前のアルバムからも何曲か。杉浦さんがピアノ弾く「ソン」や「ラクリマクリスティ」は良かったけど、それ以外ではあんまりギターの人の参加は無くても良かったんじゃないかな~って感想。前の大阪で見たスリーピースでの格好良さが残っていて、「アラビア」でのギターソロは今回ギターの方が弾いていたんですが、そのソロは良いんだけど、その間杉浦さんがジャカジャカ鳴らしてるギターは不要に思えた。スリーピースで出来る曲はスリーピースでやった方が良かった気がします。でもアルバムに入ってない新曲も良かったんで、やっぱり曲は好きです。
__________

12/24土
原マスミのクリスマス・ラ・イブ in KDハポン@KDハポン

原マスミ
エレキギターでの弾き語りで、歌い方は知久寿焼さんに近いものがある。本人の間なのか、関係ないところでギターのフレーズを繰り返し弾いたりしてて、最初の内は、バーバパングリンみたいな印象で変な人だと思った。で、そのまま進んでいったけど、途中から堀田ダチオさんにも思えてきて、バーバパングリンとダチオさんのミックスってすごい人がいるもんだな、と思いました。1部,2部とあって、1部最後の方はベース使っての弾き語りもあり。曲を知らないんですが、初期の頃の曲だったそう。2部後半の「PINK」って曲辺りから、今までのフレーズを弾くギターから、ジャカジャカ鳴らすギターになって、歌も力強くなる。アンコールでは「アイス!アイス!アイス!」と「蛍の光」の歌詞を変えた曲。何年も前に一度ライブ見たことがある程度だったけど、「アイス!アイス!アイス!」には記憶が甦る。お客さんの雰囲気も本人のキャラクターも丁度良い位の良いライブでした。
__________

12/25日
メリー・クリスティーブ ナッツ!! ミックスナッツハウススティーブジャクソンWレコ発@KDハポン

パンパロール
シンセも導入してのライブで、本当にポップなことしかやらないバンド。久しぶりに見たんで、知らない曲もあったんですが、「WONDER BOY」「あの娘はオーバードーズ」は演奏。良いバンドです。

紙コップス
最初の「俺は天使なんかじゃない」と最後のプチャハンズアップの曲以外は初めて聞く曲ばかり。各務さんのギターがボサノバ調だったり、カーペンターズみたいなメロディーの曲あり。あんまりコミカルな感じはなく、「歌」って感じでした。新アルバムに向けてのモードなんでしょうか。

スティーブジャクソン
前とは雰囲気が変わって、いつもの即興な部分は残っているけど、途中から声にリバーブ?を掛けていたりと、しっかり作りこんできている印象。1曲目は「探偵、町を行く」で、この曲の昔っぽさとPA平尾さんっていう組み合わせに、自分が見たことのない時代のスティーブジャクソンを重ね合わせて不思議な気持ちになる。その後、ラップの曲、「点の世界」「the end of 夏の終わり」(若干スロー気味)が続いて、スローな多分新曲も1曲やる。多分「点の世界」だったと思うけど、声の高低の幅を狭くしていた記憶。ここまで新作カセットからの曲はなくて、「次は残念ながら新しいアルバムからの曲です」のMCから「I Saw Her Standing Nowhere」で、最後は「つめあと」。アンコールは「ミルクと牛乳」で、いつもより少し速め位に思ってたら、モモジさんのいつものベースラインに一か所だけ落とし穴みたいに抜けてる部分があって、それがめちゃくちゃ良かった。初めてモモジさんの演奏面に関して、すごいと思いました。

ミックスナッツハウス
「チョコレートは止まらない」でスタートして、それ以降は「白衣ダイナソー」、スーパースターの曲などで、多分来年出る新譜からの曲ばかり。「三温糖」も結構早くに披露。シンムラさんも途中からギターで参加して、良いギターを弾く。最後は「アーノルド」で、合唱を求めての「俺のやり方を通したよ」と王子。アンコールは「光合成」で、ライブで聞く限り新譜は今までよりハードな音になるのかな~と思ったりしてます。「最近は地球人のコスプレしてむErath」と「手拍子は(頭の)上の方で!その方が格好良いから!!」ってMCが良かったです。

12/17-18

12/17土(昼)
オトナ・バンドフェス2016決勝大会@CBCホール

大槻ケンヂ with 和嶋慎治&ナカジマノブ(人間椅子)アコースティックセッション
ラジオ主催のアマチュアバンドコンテストのゲストライブとしての出演。大槻さんはソロとしてもバンドとしても見るのは初めてで、1曲目の「あのね、あのさ~」って歌う曲はファンタジー仲間みたいだと思った。思ってたよりちゃんとしたシンガーで、ナカジマさんのカホンとシンバルだけのシンプルなセットの編成もあってか、しっかりしているたまみたいにも思う。ソロっぽい曲を2曲やった後は、多分筋少の曲で、日本の部分を名古屋に変えてた「日本印度化計画」と、ダメ人間みたいな歌詞の曲。お客さんもこの時は手を挙げたり、Xジャンプみたいに手をクロスさせる動きをする。そのクロスした手で後ろに仰け反るみたいな動きもしてたけど、着席の会場だったんでその場だけでの動きになっていて、最近ネットで見たボートこぎピットみたいに見えた。大槻さんはギターを40代半ばで始めたそうで、「日本印度化計画」のインドっぽいフレーズは弾けないのか和嶋さんが弾く。5曲で終了で、最後の曲はまたソロっぽい曲に戻っての「オンリー・ユー」。バンドの曲よりはソロの曲の方が良さが出ている気がしました。コンテストの方は三位まで発表されていて、個人的に一番良かった、さんましめさばみたいな二人組は入っておらず。
__________

12/17土(夜)
@大大大

枡本航太
歌の印象は今までと変わらず。ミワサチコさんとは一緒に演奏してるんで近いイメージはあるけど、笹口騒音ハーモニカみたいだと思える時もあり。途中のインストの無国籍な感じも良かったです。新曲もやってたっぽいけど、New Yorkって歌う韓国語の曲とか、ユンタって歌う曲だったり、いつもなセットリストだったと思う。投げ銭の飲み屋ライブなんで店がうるさくなるのは仕方ないことだけど、ライブを聞きに来てるお客さんがほとんどいない状況での、じっくり聞かせる歌は難しいなあと思いました。
__________

12/18日
@ふう

ビト
生音でのライブ。1曲目「IT'S A BEAUTIFUL DAY」のメロディー展開に引き込まれて、この曲が一番印象に残る。アルバム「知らない人たち」からは半分位演奏。最近作ったというTシャツには「れぼるーしょん」と書かれているそうで、確かに歌詞も良いし、人気がありそうな曲。今回も演奏していました。アルバム以外からの曲も何回か聞いたことがあって、映画に使われた曲など。今年作ったという新曲も2曲あり。映画の曲の次にやった曲がビトさんっぽくないメロディーが少し混じってて、それも印象に残っています。「知らない人たち」(曲の方)みたいなリズミックなスキャットを使う曲では動き回るビトさんだけど、今回椅子に座りながらもそういう曲を演奏。体に染みついているのか、その状態でも少しだけ動いていて、腰悪くなりそうって話す。

12/12-15

12/12月
IKAZUGOKEワンマンツアー@Cafe花音

IKAZUGOKE[北村早樹子×飯田華子]
最初は飯田さんの紙芝居を2本。普通の紙芝居とエロ紙芝居。普通の方は季節がらサンタさんの話。話は普通だけど、お母さんの声が桃井かおりみたいなダルな声色だったり、悪さをする場面での後ろの花びらの一部が液体のように垂れてる表現とかは飯田さんっぽい。エロの方は旅館の女将の話で、音楽掛けつつ話を進める。次は北村さんの歌。ピアノの弾き語りで4~5曲のみ。今までちゃんと聞いたことなかったけど、殺人の歌だったりと、北村さんのイメージ通りな歌。大森靖子さんの「キラキラ」のピアノでの弾き語りを少し思い出したりもする。最後は明るい曲として「マイハッピーお葬式」。この時点ではまだちょっと歌詞の世界観で苦手だと思った。北村さんが終わると物販紹介コーナーが始まる。北村さんが色々紹介していると、飯田さんが客席からジャージ姿のおっさん役で登場。不憫な家庭事情を聞いて、おっさんの飯田さんは「全部買うたるわ!」ってなったけど、北村さんに「姉ちゃんやらせてくれや」な展開になって、二人は頭をぶつけて心が入れ替わる。で北村さんの心を持った飯田さんの体は興奮が止まらないのか勃起してるらしく、その表現として服の中に手を入れてド根性がえるのひろしみたいに手を突き出したりする。めっちゃ面白かった。最終的にはおっさんの心を持った北村さんが吹き矢で飯田さんを殺しておしまい。休憩があって、いよいよIKAZUGOKE。最初はDVDにも入ってるサザエさんのコント。流れも一緒で飯田さんは吹き矢で殺されて、最後はラップ。このラップの曲好きです。次に行く前に二人のガールズトーク。多分本当の話と嘘も混ぜつつで、嘘の方は次の曲へつながる内容になっていて、義眼の男の話。飯田さんは紙芝居で、北村さんはピアノ弾いたり男のセリフを担当。最後は義眼を乳首に移植するけど、また北村さんに吹き矢で殺される飯田さん。でまたガールズトークがあっての(IKAZUGOKEの意味を初めて知る)、北村さんがステージママ、飯田さんがホステスになっての「スナック後家」。この時は結構曲の要素が強くて北村さんの音楽の印象も良くなる。最後は「ゴケゴロシ」と言いつつお客さんにお菓子配って外まで出ていって終了。

__________

12/14水
スモッグブラス×万作theBAND アルバムダブルリリースライブ@KDハポン

万作theBAND
1曲目の「ひっくり返したい」から、Jr.さんのサックスが激しく入ってくるけど、すごくフォークロックな印象。最近いろはに行ってその感覚が残っているのか、全然前情報無しで大阪からこんなバンド来たら気に入るだろうな~と思った。ハードレインとかでも見てみたい。アルバムからの曲をほぼやっていて、見るのは久しぶりだったけど、どの曲も記憶に残っている程良い曲ばかり。「ワルツ」でのノビさんは後半のコーラスを自分でも歌う位の勢いでした。アンコールは万作さん一人での新曲。何故かスモッグブラスの岬さんをミユキさんと呼んでしまった万作さん。

スモッグブラス
いつもと同じような印象だったけど、全体的に音が大きめに感じる。近藤さんの音が特にそう感じて、ドラムも叩きまくりでこんな人だっけ?と思う程。「愛の道すがら」での絶唱も凄かったです。セットリストはこっちもアルバムからの曲をほとんどで、ヒジリさんfeat.の「花港」にはほっこりしたり、(昨日の四日市でのレコ発でもやってるかも…だけど)ライブで初めてするという「こわしてね」はCDよりも可愛らしい歌声になっていたりした。「愛の道すがら」導入部でヒジリさんがいつも何か有名曲を吹くけど、今回は何の曲か分からず。演奏時間が長めで、終盤は緩い曲になったせいか、聞く集中力が少し切れる。アンコールは万作theBANDも参加しての「反省Funk」。ノビさんはここではトランペットを披露。横並びになった管楽器隊がソロを次々と横のメンバーに回していって、最後は万作さんのギターソロになったりと楽しそうな流れでした。

__________

12/15木
龍宮ナイト@ROCK'N'ROLL

ANTONIOTHREE
爆音だけど、それぞれの音が相殺されずに聞こえるんで、やっぱりロックのPAの方は良いんだなと思った。音源を持っていないんで何の曲をやっているのかは分からなかったけど、ゴキゲンなナンバーではカオリーニョ藤原さんの「Don't You Know Just It」のカバーを思い出す。ガレージとR&B、ソウルの相性は良さそう。最初の方はあんまりお客さんが盛り上がってるように見えなくて、爆音だと盛り上がりとか関係ないんかなと失礼ながらに思う。後半はお客さんも壊れてきて盛り上がるようになってたけど。準メンバーとして参加してたPOCAさんもステージからダイブ。終盤からはカリー河の筑田さんがシタールで参加。爆音のバックでも聞こえてくるシタールの音、良かったです。「23年やってきて初めてやります、メンバー紹介」っていう安田さんのMCも格好良かったし、黒川さんと岬さんのボーカルの掛け合いもすごく良かった。黒川さんがバスドラに腰掛けてギター弾いた後に岬さんに顔近付けてたのが一番印象的な場面でした。二時間弱と思っていた以上の演奏時間と、たくさん集まったお客さんの姿が見れて良かったです。

12/9-10

12/9金
@なんや

チューリップハッツ[石渡岬(trumpet)照喜名俊典(tuba)坂井カバ男(drums)]
スモッグブラスよりもメンバー少なく、照喜名さんもカバ男さんもリズム隊なんで、トランペットが目立つ。インストの曲と岬さんが歌う曲の割合も半々位で、その部分でもスモッグブラスとの違いあり。1曲目のインストは東欧っぽく思ったけど、それ以降は感じず。歌はカバーで、高田渡さん「私は私よ」、浅川マキさん「それはスポットライトではない」、故郷のニューオーリンズを思うみたいな英歌詞の曲。カバ男さんはドラムに平たくてでかいタンバリンみたいなのをセットしてて、「それはスポットライトではない」の時にそれをポンポン鳴らしてたのが面白かったです。

Seto+Seino+Watanbe[瀬戸信行(clarinet)清野拓巳(guitar)ワタンベ(drums)]
個々のプレイヤーに強さがあって、何をさせても成立しそうな印象。瀬戸さんのクラリネットは侘しさよりはもっと際立ったものを感じさせて、清野さんのギターは浮遊感があって、清野さん作曲の「Frozen Dust」ではスティーブジャクソン時代の成田さんみたいなプレイ。ワタンベさんを見るのは本当に久しぶりで、前の印象ももう覚えていないけど、ジャズドラマーな演奏。曲中でスティック→ブラシ→素手に変えたり、スネアの張りを変えながら叩いたりもする。拍子が変わったり、プログレみたいな部分もあって、THE PYRAMIDとの対バンでも似合いそう。神戸のBIG APPLEの27周年の為に書いた27拍子の曲も披露。他には「モズールブノーキン」「朝まだき」など。アンコールはチューリップハッツも参加(カバ男さんはジャンベ)しての古いJAZZの曲。投げ銭ライブだったんで、瀬戸さんはクラリネットの下の方に、季節がらクリスマスの靴下を付けて客席を歩き回る。「重いものを入れると傷付くんで軽いものでお願いします」ってMCも慣れてる感じ。
__________

12/10土
あのうたこのうた@ドレミファといろは

いとまとあやこ
オープニングアクトとして4曲だけ。サンテントウリツでちらっと見た時はライブバンドだなって強く感じたけど、曲はそこまでの印象まで思わず。声を変えるとボカロみたいだとも思った。いとまさんのキーボード姿もプロデューサー感出てるし。

tsubu
男女二人のアコギ+キーボードで両方とも歌う。1曲目はANATAKIKOU的なメロディーに思ったけど、それ以降は特に印象に残らず。

ヒトリトビオ
最初の方はコーラスワークが冴えるビートルズポップな曲が続く。良い感触はあったけどもう少し何か欲しいな~と思ってたら、「高いところにもたまに登りたいなぁ」の抜けそうで抜けないメロディーが良くて、めっちゃはまる。ビートルズの流れにあるフォークロックなのかもしれない。大阪のバンドでメンバー4人の内、今回はサポートでギターにジョンソンtsuさん、ベースにベベチオの方が参加。いろはの雰囲気にも合ってたし、いろははこういう大阪の良い歌が歌えるバンドも呼べるスペースなんだと改めて思う。

わたなべよしくに
圧倒的にすごい。一人での世界が成立する演劇的なライブ。ごみ収集車の曲、「ライブハウスに辿り着けない」(ロリコンファッカーズの言い方が格好良い)、「19」「カッパへ」、新曲?(初めて聞いた)と続く。新曲は今までのよしくにさんとは少し違った印象のメロディー。新曲が終わるまでは一切MCも曲間もなく、静寂のままよしくにさんの歌を聞き続ける。最後の「8月の初め、南の夜空」の前に「今年もありがとうございました。今年「カッパへ/ライブハウスに辿り着けない」CD出しました。無料です。もらってやって下さい。去年「ぼくのカブ」CD出しました。無料です。もらってやって下さい。更にその前「でもでも」出しました。無料です。もらってやって下さい。」のMC。このMCも感動的で、四日市での愛され方は本当に羨ましい。

堀田ダチオオーガナイゼーション
最初はダチオさんソロでの「目隠し人間」。サビをお客さんに歌わせようとするも、前のサンテントウリツ程の反応はなし。次は「とある風景」で、いつもよりギターの低~中音域が少し出ているような妙な感じ。ゴサローさんが参加しての「なんとかせなな」では、「ジャック・ブルースばりのプレイを見せつけます」の紹介からの、お馴染みの最後のEフラットだけ。で、フルメンバー(ゴウさんといとまとあやこの二人)が参加しての、「情熱」、あやこさんのコーラスが演歌みたいな「干し椎茸のように」、久々に「We Are The World」を入れた「これでいいさ」で終了。アンコールはソロで「遠慮の重なり」、Wアンコールではゴサローさんとゴウさんだけが参加の「新しい広場」。ゴウさんの輪唱コーラスが新しかった。バンドは各メンバー上手いし、勢いもあって格好良い。最近ベアーズマーキンを聞き返した時に、「ウウーウッウウー」とかの言語的な意味がないコーラスがロックバンド的だな~と思って、今日のダチオグループでもそういう部分を感じました。

12/3

12/3土
~盛島貴男とアルコドの旅 塩の道をゆく~ 挙母編@橋ノ下舎

アルコド
愛樹さんと竹舞さんに加えて、パーカッションとか鐘の鳴り物の人が参加しての3人編成。最初は沖縄(だったと思う)の民謡をして、次は韓国の行商が歌ってたという歌。その後はいつものアルコドのナンバー。どこでもそうなるけど、地元なんで合唱率高し。久しぶりの室内でのアルコドのライブなんで、アコギのジャキジャキな音が新鮮でした。

芳泉会
母娘の二人で色んな地方の民謡を唄う。1曲目は太鼓の入らないゆったりした曲で、単に自分がリズムを掴めなかっただけかもしれないけど、フレーズの繰り返しが無く徐々に変化していく三味線の音が即興演奏にも思える。それ以降は太鼓も入ってのリズムのある曲。ちゃんとどの地方の唄かの解説もあったけど覚えておらず。郡上踊りは何種類かあるらしく、その中から2曲演奏。掛け声が入るところで手拍子の拍が変わる曲が難しかったです。津軽三味線の曲もやっていて、最初の方は唄も入らず三味線の演奏だけ。力強い演奏で、バチも三味線自体に当てていて大きなアタック音が鳴る。最後はアルコドの二人も参加しての豊田の民謡。楽しげな掛け声のある曲で、竹舞さんの淡々としたリズムも良かったです。その曲には「~パラダイス」って歌詞が出てきて、会場の橋ノ下舎では今月から民謡の参加型のイベント「民謡パラダイス」が始まるそうで、愛樹さんは何年後かには豊田全員が民謡を歌えるようになっていて欲しいそうです。

盛島貴男(奄美竪琴)
橋の下で初めて見た時は奄美竪琴の音に感激したけど、今回は初見ほどの衝撃は少なめ。音よりも曲の方に意識が向く。昔の曲が多くて、唄の背景を交えつつの演奏。「ヨイスラ節」「稲すり節」や、戦後当時唯一の敗戦の唄など。バタヤンが返還前の沖縄(奄美だったかも)に来た話からの「十九の春」も。知らない唄が多かったけど、おまつとまさる氏のライブ盤にも入っている「黒の舟唄」だけは知っていた。他に「証城寺の狸囃子」から「函館の女」につなげるのを何回もしてたけど、そういうノリがあるのかな。唄ってると「ここの歌詞が良いんだよ~」って言ってくれるところが素敵でした。1時間の演奏で、終盤ちょっとダラダラした雰囲気になりそうだったけど、本人のキャラクターもあるんで仕方なさそう。アンコール前に愛樹さんによる盛島さんの橋の下での過ごし方とかの面白い話もあったんで、合間合間にそういうのを差し込めば、もっと見やすいライブになったと思います。

12/1-2

12/1木
POLTA JAPON AGAIN@KDハポン

リパ(トウガンズ)
1曲目は猫の曲。いつもより声が力強くて、何か変わったのかと思ってたけど、最後の歌詞が飛んでしまいフリーズする。こういう時に限って歌詞が「忘れたことを思い出す」みたいなのだったりする。途中まではテンションは保ってたけど、後半からはいつもな感じ。聞き馴染みのない曲が多くて、1曲目の猫の曲と「ハイホー」のカバー以外は分からず。ライブを見てる最中、頭の中では島津田四郎さんの言葉で埋めるような曲が流れてて、リパくんの言葉を入れない曲と比べたりしていました。

ハポン
女の子4人のバンド。ドラムのビートとメロディーがあんまり無い早口なボーカルで、少しオレンジレンジっぽいとか思う。他にもキーボードの音がTHE PYRAMIDなダンジョンプログレな音だったりもするけど、一番印象に残ったのはスローなベースで、フォー・カーネーションみたいなサッドコアなスピード感。メンバー間の楽器バランスが不思議な感じでした。音頭っぽい曲もあり。

POLTA
ハポン。のオレンジレンジ感がJ-POPみたいに思えたけど、こっちの方が本当にJ-POP感。でも、曲がそうなだけであって、演奏はしっかりしていてロックな感じ。今日は3人編成で、男性メンバーの高音でのコーラスも記憶に残る。7年前にハポンに来たことがあるそうです。
__________

12/2金
@得三

Mad Tapes Erase Group
新ベース笠井さんが入ってからの初ライブ。セットリストはこの前のdaytriveの順を変えた程度。1曲目は良くて、ヒジリさんのシンセも前に比べるとシンセらしい鳴りで音量的にも丁度良いバランス。笠井さんもスムーズな弾き方で特におかしさはなく、バンドに馴染んでいる。でも2曲目以降は、誰がとか言う訳ではなく、バンドの演奏としてデコボコな印象。後半濱田さんのギターもかなりうるさく感じる。曲終わりのギターソロも長すぎて、ドラムのリズム戻るタイミングで無理やり止められた感じ。次に期待します。

THE PYRAMID
「zujaja族」でスタート。途中角田さんの芝居掛かった紹介で、ゴローさんのモノマネコーナーに入る。平成天皇で、先日の秋篠宮の交通事故のことにも触れてて面白かったです。次はデミタスコーヒーの曲、「そこに何がある訳でも~」の曲、「サニーサイド」と続く。今回のメンバーは4人+フルート紘子さん。メンバー紹介とかのMCを入れての「GREEN」。最後のviolinとフルートの重なり方が幻想的。紘子さんが一度下がって、小埜涼子さんが参加。「ヘルダー」っぽいゴローさんが叫ぶ曲で、切れ味ある小埜さんのサックスが入ってくる。小埜さん下がって紘子さん戻っての最後は「翼が生えたという言い訳」。角田さんが最後叫びそうで叫ばないパターンで、これはこれで格好良かったです。

ryorchestra
見るの久しぶりだったけど、前からの印象とそんなに変わらなくて、小埜さん指揮だったり音の固まりだったりする。小埜さんはryorchestraの時はサックス使わない記憶があったけど、今日は使ってました。「zujaja族」が完成した今だと、武藤さんのギターの音はTHE PYRAMIDのキーボードのプログレな音に近くて、共通項はあるんだなと思いました

11/25-27

11/25金
おまつとまさる氏 秋の旅音樂會@自然誌古典文庫

すぎの暢
曲によって何台もあるラップスティールギターを取っ替え引っ替えして、インストだったりボーカル入りの曲を演奏。インストの方はループとかドラムマシーンも使用して、ギターもハードロック的に鳴らす。女性コーラスの音まで流しちゃうとちょっと大げさに聞こえてしまう。シンプルにラップスティールギターとボーカルのみの曲の方が良かった印象。

おまつとまさる氏(松倉如子・渡辺勝)
会場が民家っぽい造りで、奥の方の部屋から小さい太鼓を持った松倉さんとギターを持った勝さんがチンドン風に登場してまず1曲。次が「君と空と道と僕と」で、この曲好きなんで嬉しかった。一番前の席で見てたんで、勝さんのギターも間近で鳴るし、松倉さんの吸い込まれそうになる歌声にもうっとりする。その次は勝さんが歌う「群青の空」。この中の歌詞「いたずらな風がぼくの苦さをまろやかにする岩のように」って部分で、昔ハポンでカレー食べながら松倉如子+渡辺勝(まだ「おまつとまさる氏」名義でない時)を見たのを思い出す。もしかして対バンの中村健太さんの歌だったかもしれないけど、当時まろやかって言葉をハポンのカレーに当てはめていた記憶。その後「枯葉ふるふる」が続いて、他には「ともだち」「夢であいましょう」「ハレルヤ」っぽいメロディーの曲など。松倉さんがちょっとブギーっぽくピアノを弾く曲もあり。お店に捧げる歌をして、最後は「亡命」。アンコールは松倉さんが「みんなでしましょう!」ってことで、すぎのさんと多分店の店主の近藤さんもギターで参加しての「生活の柄」。松倉さんの歌も当然良かったし、凛としたフォークシンガーな近藤さんの声も良かったです。新旧、お互いのソロ含むベストなセットリストで、50分位の締まった1ステージだったのにもすごく満足しています。
__________

11/26土
対BURRN!@KDハポン

スティーブジャクソン
十三さんが抜けてから初の4人でのSJ。鈴木さんは普通のドラムセットに戻る。1曲目は「スタイリッシュな生活」。音が小さくなっている。十三さんが抜けて人数的には減っているけど、ドラムセットとしての数は増えてるのに、鈴木さんはスネアとシンバル以外はあんまり使わず。他のメンバーも小さい音を出そうとしているようにも思える。あんまり十三さんが抜けた意味が分からず。「ミルクと牛乳」「the end of 夏の終わり」と続いて、次の「フォークミュージック」からようやくバンドっぽい演奏になって、鈴木さんも効果的に他のドラムを使い出して、十三さんが抜けての変化が分かる感じ。その後「つめあと」「I saw her standing nowhere」で終了。「I saw her standing nowhere」は速さのあるポップスなメロディー。

コトナ
最初はダンスフロアな緩い音色だったけど、途中からはバンドサウンドになる。サポートメンバーのベースのりっちゃんが曲にドライブ感を与えていて素直に格好良い。たたらばで見た時は音量制限があったのか、今日のとは全然違っていて、ちゃんとバンドとして格好良いんだと認識。MCでは相変わらずすべったり反応はないんだけど、「サンライズ」でのレモンさんもひでさんも両方すべってるときの、レモンさんがひでさんに「頼むぜ相棒!」って言ったのがめっちゃ面白かったです。

gnkosaiBAND
ゆったりした演奏でスタートして、ポストロックにも感じる演奏。その後はダブっぽくなったりロックンロールなギターとかポエトリーもあり。地下室でのライブが似合いそうなバンドで、クロスロードの曲だけちょっと異色に感じる。アンコールは多分オリジナルな日本語詞を付けた「What a Wonderful World」で、鍵盤のイントロが始まった時、昨日聞いたおまつとまさる氏の「群青の空」に似ているものがあるな~と思いました。
__________

11/26日
@なんや

大谷氏 ゲスト:とっちゃん
最初の方はセロテープの曲だったりと、どこかすっとぼけた曲が並ぶ。この時点では好印象で、前に苦手だと思った記憶あるけど何だったろうと思ってたら、尺八ってまんまな下ネタの歌を歌いだして、これか~と思った。多分加地等さんみたいな表現なら気にならないけど、ある程度のおじさん的な表現でそれだとちょっと慣れるまで時間が掛かりそう。奇才って呼ばれるのはよく分かりました。元たまの石川さんとのホルモン鉄道もこういうライブな気がする。とっちゃんはピアニカ担当で、前日にタモリ倶楽部での現代音楽特集見てたんで、そういう弾き方にも思えた。クレジットにはないけど半田在住のケンゾウさんがカホンとかダラブッカで参加。2週間前の大阪ライブで知り合ったとのこと。曲に自然と馴染んでいました。大谷さんのステージが終わってからは、とっちゃんが3曲。このときは大谷さんの他に佐藤さんもエレキギターで参加。意外と凛とした歌い方のとっちゃんだったけど、佐藤さんのうるさすぎないロックな音色の方が印象に残る。

佐藤幸雄
1曲目は「スイッチ」で、その後も佐藤幸雄節な曲が続く。エレキギターでのロックンロールな弾き語りが主で、メロディーが外れても気にせず曲が続く感じが、スカムな音楽にも思ってしまう。最近1ヵ月間会議室みたいな場所を借りて1ヵ月連続ライブをしたそうで、大谷さんのように全国を回ることはできないので、じゃあ逆に同じ場所で1ヵ月やってみようと考えたんだとか。そのライブで毎日1曲ずつの音源をプレゼントしていて、今回物販にはその1枚1曲入りのCD-RW24枚組が並んでいました。その中からいくつかの曲も披露して、終盤には「きみのことすきじゃないんじゃない」「ここへきてはじめて」「わたしたち」など。ギターインストだけの曲はやらなかったけど、とっちゃんとの時にそういう音は十分聞けたんで満足。最後は大谷さん、とっちゃん、ケンゾウさんとのセッションで、大谷さんの曲を何曲かと、最後に佐藤さんの「役にたってる感じ」。佐藤さんは他の人達に歌詞を変えるするよう無茶振りをしてました。